2027年4月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
住宅事業、ホテル事業、太陽光発電などを展開する日本ハウスホールディングス(連結)の2027年4月期第1四半期(2026年5〜7月)は、売上高が前年同期比9.0%増の66億64百万円となり、営業損失は85百万円(前年同期は234百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は161百万円(同320百万円の損失)と赤字幅が縮小した。 住宅事業は営業利益が2億66百万円(+97.7%)に伸びた一方、住宅の受注高は18.1%減だった。ホテル4施設の譲渡契約を2026年7月30日に締結しており、通期予想は同日に修正され、純利益36億10百万円(+169.3%)が営業利益19億10百万円を大きく上回る。
売上高
6,664百万円
+9.0%営業損益赤字
△85百万円
前年同期は234百万円の損失経常損益赤字
△136百万円
前年同期は306百万円の損失親会社株主に帰属する四半期純損益赤字
△161百万円
前年同期は320百万円の損失住宅事業の営業利益
266百万円
+97.7%ホテル事業の営業損益赤字
△200百万円
前年同期は232百万円の損失住宅事業の受注高
5,129百万円
△18.1%自己資本比率
53.7%
前期末51.4%ハイライト
- 売上高は66億64百万円(+9.0%)、営業損失は85百万円(前年同期234百万円の損失)、経常損失は136百万円(同306百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は161百万円(同320百万円の損失)、1株当たり四半期純損失は4.03円(同8.01円)。売上総利益は27億72百万円(+4.7%)だが、売上総利益率は41.6%(前年同期43.3%)に低下し、販管費は28億58百万円(同28億81百万円)と小幅に減った。営業損失の縮小額約1億49百万円は、売上総利益の増加約1億25百万円と販管費の減少約23百万円による(当社試算)
- 住宅事業は売上高56億51百万円(+8.3%)、営業利益2億66百万円(+97.7%)で、会社は期首受注残高の増加等を挙げる。「日本ハウス檜百年住宅」の販売に注力し、2026年8月に新商品『平屋の家「悠華」』を販売した。一方、受注高は51億29百万円(△18.1%)で、建築部門が44億81百万円(△23.7%)、不動産部門が6億48百万円(+69.2%)。受注高が売上高を約5億円下回る(当社試算)。受注残の水準は短信に記載がない
- ホテル事業は売上高9億73百万円(+15.0%、主に客室稼働率の向上)、営業損失2億円(前年同期2億32百万円の損失)。ポートフォリオの最適化として、「ホテル森の風那須」「ホテル四季の館那須」「ホテル四季の館箱根芦ノ湖」「ホテル森の風箱根仙石原」の4施設について、2026年7月30日に譲渡契約を締結した。継続保有する「ホテル森の風鶯宿」は、収益性向上と運営効率化のため固定資産の一部を減築する予定。譲渡価額や譲渡損益の額は短信に記載がない(【要確認】)
- その他事業(太陽光発電)は売上高39百万円(△16.7%)、営業利益30百万円(△20.4%)。トランクルーム事業は、エリアリンク株式会社と協業し、日本ハウスHD名古屋ビル内の第一号店をはじめ計18拠点で展開しており、2026年7月に札幌二十四軒店に27室を増設した。全社費用は176百万円(前年同期170百万円)で、セグメント調整額は△182百万円(同△175百万円)
- 営業外収益は20百万円(前年同期10百万円、受取配当金8百万円が新たに発生)、営業外費用は71百万円(同82百万円、支払利息52百万円)。特別損失は固定資産除却損2百万円(同10百万円)。税金等調整前四半期純損失は139百万円(同315百万円)だが、法人税等が16百万円(同1百万円未満)発生した。非支配株主に帰属する四半期純利益は4百万円。税引前が損失でも法人税等が生じた内訳は短信に記載がない
- 財政状態は、総資産418億16百万円(前期末比△25億38百万円)、純資産226億26百万円(同△3億40百万円)、自己資本比率53.7%(前期末51.4%)。現金預金が△18億05百万円(52億29百万円)、受取手形・完成工事未収入金等が△4億41百万円、販売用不動産が△3億66百万円(35億98百万円)。負債は191億89百万円(同△21億98百万円)で、短期借入金が△19億50百万円(23億88百万円)、支払手形・工事未払金等が△5億52百万円、賞与引当金が△3億34百万円、未成工事受入金が+6億57百万円(25億34百万円)。借入金と社債の合計は約88億98百万円(前期末約109億46百万円、当社試算)で、現金預金52億29百万円を上回る。純資産は利益剰余金が△4億42百万円(純損失161百万円と期末配当等約2億81百万円、当社試算)
- 【要確認】業績予想は、2026年6月12日公表の予想を2026年7月30日に修正した「固定資産の譲渡に伴う特別利益及び固定資産の除却に伴う特別損失の計上並びに業績予想の修正に関するお知らせ」の内容から変更なし。第2四半期累計は売上高14,880百万円(+3.3%)、営業利益320百万円(△38.0%)、経常利益630百万円(+36.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,900百万円、1株当たり72.50円。通期は売上高32,520百万円(+9.8%)、営業利益1,910百万円(△19.8%)、経常利益2,110百万円(△2.0%)、純利益3,610百万円(+169.3%)、1株当たり90.25円。純利益が営業利益・経常利益を大きく上回るのは、同お知らせの表題にある固定資産譲渡に伴う特別利益の織り込みによるとみられるが、金額は短信に記載がない。第2四半期の3か月で営業利益約4億05百万円が必要(当社試算)
- 配当は、2027年4月期の予想が中間6円・期末6円の年12円で、前期(中間5円・期末7円の年12円)と同額。修正はない。配当性向(予想)は約13.3%(当社試算)。減価償却費は374百万円(前年同期376百万円)
財政状態
総資産
41,816百万円
純資産
22,626百万円
自己資本比率
53.7%
現金預金
5,229百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する中間純利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027年4月期 第2四半期(累計)予想 | 14,880百万円+3.3% | 320百万円△38.0% | 630百万円+36.5% | 2,900百万円 | — |
| 2027年4月期 通期予想 | 32,520百万円+9.8% | 1,910百万円△19.8% | 2,110百万円△2.0% | — | 3,610百万円+169.3% |
注目ポイント
赤字幅は縮小したが、第1四半期の営業損益は依然マイナスである。営業損失の縮小(約1億49百万円)は、住宅事業の増益(営業利益が約1億32百万円増加)が中心で、ホテル事業の損失は32百万円縮小にとどまった。売上総利益率は43.3%から41.6%に下がっており、売上増のわりに粗利益の伸びは小さい。
先行指標として気になるのは住宅の受注高で、前年同期比△18.1%(建築部門は△23.7%)と落ち込んでいる。第1四半期の売上は期首の受注残高に支えられたと会社は説明しており、受注が売上を約5億円下回っていることから、今後の売上には下押し圧力がかかる可能性がある。受注残の水準は短信にないため、次の四半期で確認したい。
ホテル4施設の譲渡契約により、通期予想は特別利益込みで純利益が36億円台に膨らむ内容になっている。一方、営業利益の通期予想は△19.8%の減益で、第2四半期の3か月だけで約4億円の営業利益が必要になる。譲渡による特別利益の金額と、ホテル事業から手放した後の収益構造は、別途開示の資料で確認したい。