決算ノート
2163東証プライム技術者派遣(機械・電気・エンベデッド・ITの研究開発・設計開発領域)、請負・受託

2027年1月期 中間期 決算サマリー

サマリー

自動車・半導体製造装置などの研究開発領域へ技術者を派遣するアルトナーの2027年1月期中間期(連結)は、売上高70億75百万円、営業利益12億17百万円(営業利益率17.2%)、 親会社株主に帰属する中間純利益8億15百万円。前年同期は四半期連結を作成していないため、連結の前年比は開示されていない。 単体では売上高64億4百万円(前年同期比+9.0%)、営業利益12億15百万円(同+10.5%)と、技術者数の増加と技術者単価の上昇で増収増益。 通期予想(営業利益20億17百万円、+10.7%)は据え置きで、中間期の進捗は営業利益で60.3%。2026年8月に1株を2株とする株式分割を実施した。

売上高(連結)

7,075百万円

営業利益(連結)

1,217百万円

経常利益(連結)

1,222百万円

親会社株主に帰属する中間純利益

815百万円

売上高(単体)

6,404百万円

+9.0%

営業利益(単体)

1,215百万円

+10.5%

ハイライト

  • 連結は、2026年1月期の第3四半期から四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同期との比較は開示されていない。売上高7,075百万円、売上総利益2,813百万円(売上総利益率39.8%)、販管費1,596百万円、営業利益1,217百万円(営業利益率17.2%)、経常利益1,222百万円、税金等調整前中間純利益1,210百万円、法人税等395百万円(負担率約33%)で、中間純利益は815百万円。連結の売上高は単体(6,404百万円)を671百万円上回る(当社試算)
  • 【説明資料】単体の前年同期比は、売上高+9.0%(6,404百万円)、営業利益+10.5%(1,215百万円)、経常利益+9.7%(1,207百万円)、中間純利益+9.0%(839百万円)。売上総利益率は41.1%(前年同期40.2%)に上昇し、技術者単価の上昇が寄与した。販管費は1,414百万円(同+12.2%)で、採用関連投資・IT・DX投資・研修設備投資が増えたが、売上の伸長で吸収した。営業利益率は19.0%(同18.7%)
  • 【説明資料】事業別(単体)は、技術者派遣が5,592百万円(+9.2%)、請負・受託が782百万円(+8.5%)で、売上の約87%を技術者派遣が占める。業種別は、電気機器1,684百万円(+16.3%)、輸送用機器2,731百万円(+5.6%、構成比42.8%)、精密機器560百万円(+21.1%)、情報・通信646百万円(△2.0%)。技術領域別は、ITソリューション775百万円(+32.6%)、エンベデッド・モデルベース2,198百万円(+8.8%)、機械1,909百万円(+8.8%)、電気・電子1,492百万円(+0.7%)
  • 【説明資料】稼働の指標(単体、技術者派遣)は、期末技術者数が1,431人(前期末1,315人、平均は前年同期比+6.1%の1,392人)、稼働率は平均97.6%(前年同期97.9%)でQ2は96.9%、技術者単価は平均4,852円/時間(同+3.8%、Q2は4,895円)、月間労働工数は168時間(同+0.7%)。2026年4月に新卒技術者149人が入社し、Q2にキャリア技術者38人が入社。離職率は5.7%(転職支援等を除くと4.6%)。会社は、顧客からの技術者要請が供給可能数を上回り、成長分野・高付加価値分野へ戦略的に配属していると説明
  • 財政状態は、総資産8,762百万円(前期末比△295百万円)、純資産5,519百万円、自己資本比率63.0%(前期末57.7%)。現金及び預金は4,326百万円(同△402百万円)、のれんは1,442百万円(同△76百万円)。役員退職慰労引当金が546百万円から185百万円へ361百万円減り、未払金も272百万円減った一方、売掛金は274百万円増えた。営業CFは149百万円の収入で、税金等調整前利益1,210百万円に対し、役員退職慰労金の支払い(引当金減少)361百万円、法人税等の支払い293百万円、売上債権の増加274百万円が響いた。投資CFは3百万円の支出、財務CFは配当金444百万円などで549百万円の支出
  • 【要確認】連結の通期予想は売上高14,021百万円(+16.4%)だが、単体の通期予想は12,726百万円(+6.5%)。連結の伸びが単体を大きく上回るのは、前期は連結に含まれた期間が短かった子会社の通期寄与とみられるが、子会社の名称・事業内容は短信・説明資料に記載がなく未確認。通期の純利益予想は+0.9%と営業利益(+10.7%)の伸びを下回るが、短信に理由の説明はない
  • 【要確認】通期予想(売上高14,021百万円、営業利益2,017百万円+10.7%、経常利益2,001百万円+9.8%、純利益1,248百万円+0.9%、1株当たり58.85円)は2026年3月13日公表から変更なし。中間期の進捗は売上高50.5%、営業利益60.3%、経常利益61.1%、純利益65.3%で、下期は営業利益約800百万円(上期の約66%、当社試算)となる想定。単体の前年は下期の営業利益が上期(1,099百万円)を下回っており(Q3 425百万円・Q4 427百万円)、夏季・年末年始休暇で労働工数が減る季節性を映した上期偏重とみられる
  • 【株主還元】2026年8月1日に1株を2株とする株式分割を実施し、発行済株式数は10,627,920株から21,255,840株に。中間配当は43円(分割前基準)、期末配当は21.5円(分割前換算43円)の予想で、分割前換算の年間配当は86円と前期(84円)から実質2円の増配。配当性向は50%をベースとするが、2027年1月期予想は73.1%。説明資料では12期連続の増配としている。自己株式の取得は50百万円を実施。説明会は個人投資家向けが2026年9月16日・17日、アナリスト・機関投資家向けが9月17日に開催予定

財政状態

総資産

8,762百万円

純資産

5,519百万円

自己資本比率

63.0%

現金及び預金

4,326百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益当期純利益
2027年1月期 通期予想(連結・変更なし)14,021百万円(進捗50.5%)+16.4%2,017百万円(進捗60.3%)+10.7%2,001百万円(進捗61.1%)+9.8%1,248百万円(進捗65.3%)+0.9%—
2027年1月期 通期予想(単体・参考)12,726百万円(進捗50.3%)+6.5%2,032百万円(進捗59.8%)+4.1%——1,394百万円(進捗60.2%)△0.3%

注目ポイント

連結の前年比は開示されていないため、単体の動きで見ると、技術者数の増加(平均+6.1%)と技術者単価の上昇(+3.8%)で売上が9%増え、営業利益は10.5%増と、堅実な増収増益である。稼働率は97%台と高水準を維持し、営業利益率は単体で19%に達している。顧客からの技術者要請が供給可能数を上回るなか、新卒149人の入社で人員を増やしつつ、単価の高い成長分野へ配属を振り向けている点が、収益性を支えている。

投資面では採用・IT・DX・研修設備に費用をかけているが、売上の伸びで吸収できている。業種別は電気機器・精密機器・ITソリューションの伸びが大きく、主力の輸送用機器(構成比約43%)は+5.6%にとどまる。

通期予想は据え置きだが、中間期の営業利益の進捗は60%に達する。上期偏重の季節性があるとはいえ、下期の稼働・単価を維持できるかが焦点である。また、連結の通期売上予想の伸び(+16.4%)が単体(+6.5%)より大きいことについて、子会社の内容が短信に書かれていないため、次回以降の開示で確認したい。8月の株式分割と、86円(分割前換算)への実質増配は、株主還元の面で前向きな材料である。

出典:株式会社アルトナー「2027年1月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)/決算短信 補足説明資料」(2026年9月10日開示)

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