決算ノート
2198東証ゲストハウスウェディング(婚礼)、フォト、食品、介護
増収増益

2026年10月期 第3四半期 決算サマリー

サマリー

ゲストハウスウェディングを主力とするアイ・ケイ・ケイホールディングスの2026年10月期第3四半期累計(2025年11月〜2026年7月)は、施行単価・施行組数の増加で婚礼事業が伸び、 売上高が前年同期比7.3%増の170億16百万円、営業利益が同43.2%増の10億28百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同82.5%増の7億98百万円と大幅な増益となった。 純利益には固定資産売却益など特別利益1.7億円が寄与している。通期予想は据え置きで、第3四半期累計の純利益はすでに通期予想(7億20百万円)を上回る一方、 第4四半期にリニューアルや新規出店の費用が見込まれ、その金額・時期が未確定と説明している。

売上高

17,016百万円

+7.3%

営業利益

1,028百万円

+43.2%

経常利益

1,148百万円

+52.4%

親会社株主に帰属する四半期純利益

798百万円

+82.5%

売上高営業利益率

6.0%

+1.5pt(前年同期4.5%、当社試算)

ハイライト

  • 婚礼事業は施行単価と施行組数がともに増え、売上高15,417百万円(前年同期比+5.5%)、セグメント営業利益1,282百万円(同+19.8%)。会社は、2025年の婚姻件数が48万組と前年より約4千組増え、ゲストハウス・ウェディング市場は概ね堅調としている。人間力・接客力向上の研修、営業支援システムによる情報の分析、AIを活用した提案力強化などの施策を挙げている
  • 他の事業は、食品事業が売上高791百万円(同+143.7%)、営業利益94百万円(前年同期は23百万円の損失)と黒字転換。カタログギフトと引出物の受注数が増えた(売上高にはセグメント間取引612百万円を含む。外部顧客向けは179百万円で前年同期84.7百万円)。フォト事業は2025年11月開業の「Studio Clori.TOKYO新宿」の稼働で売上高925百万円(同+39.2%)となったが、営業利益は111百万円(同△32.2%)と減益。介護事業は売上高495百万円(同+0.5%)、営業利益24百万円(同+1.7%)。「その他」の人財事業は46.6百万円の営業損失
  • 売上総利益は10,271百万円(前年同期9,529百万円)で売上総利益率は60.4%(同60.1%、当社試算)、販管費は9,243百万円(同8,811百万円、+4.9%)と売上の伸びを下回り、営業利益率が改善。営業外収益は有価証券利息34百万円(同14百万円)や受取手数料45百万円(同5百万円)の増加で144百万円(同59百万円)となり、経常利益は営業利益を120百万円上回る1,148百万円
  • 【要確認】純利益の伸びには特別利益が寄与している。特別利益は固定資産売却益127百万円と資産除去債務戻入益42百万円の計169百万円(前年同期4百万円)、特別損失は5百万円で、差引約164百万円(当社試算)のプラス。税金等調整前四半期純利益は1,312百万円(同753百万円)、法人税等は511百万円(税負担率約39%)。売却した固定資産の内容は短信に記載がない
  • 財政状態は、総資産21,007百万円(前期末比+205百万円)、純資産12,408百万円、自己資本比率58.8%(前期末58.4%)。有形固定資産が11,386百万円(同+1,228百万円)に増え、うち「その他(純額)」が565百万円から1,987百万円に増加(内訳は短信になし)、現金及び預金は4,526百万円(同△968百万円)。長期借入金は1,577百万円から2,296百万円に増えた。買掛金△318百万円、未払法人税等△215百万円、賞与引当金△181百万円の減少もあった。四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない(減価償却費は820百万円)
  • 純資産は、四半期純利益798百万円の計上と自己株式の売却等による95百万円の増加に対し、剰余金の配当710百万円で減少。自己株式は886,940株から739,114株に減った(うちアイ・ケイ・ケイホールディングス従業員持株会専用信託が保有する381,700株を含む)。配当は2026年10月期の期末配当予想が24円(前期24円)
  • 【要確認】通期予想(売上高22,850百万円+1.8%、営業利益1,200百万円+34.1%、経常利益1,175百万円+37.9%、純利益720百万円+63.3%、1株当たり25.02円)は2025年12月11日公表から変更なし。第3四半期累計の進捗は売上高74.5%、営業利益85.7%、経常利益97.7%、純利益110.8%。予想通りに着地するなら第4四半期は経常利益約27百万円、純利益約△78百万円(当社試算)と、第3四半期までの水準から大きく低下する想定になる。会社は第3四半期の業績が概ね計画を上回ったが、第4四半期に予定するリニューアルや新規出店の費用の発生時期・金額が未確定で、影響を合理的に見積もれないため予想を据え置いたと説明している
  • 報告セグメントの利益の測定方法を当期から変更し、一部の全社費用の配分方法を見直した(前年同期比較は変更後の数値)。全社費用(調整額)は438百万円(前年同期517百万円)。決算補足説明資料と決算説明会の有無は、今回の短信ファイルの体裁の崩れで確認できなかった

財政状態

総資産

21,007百万円

純資産

12,408百万円

自己資本比率

58.8%

現金及び預金

4,526百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2026年10月期 通期予想(変更なし)22,850百万円(進捗74.5%)+1.8%1,200百万円(進捗85.7%)+34.1%1,175百万円(進捗97.7%)+37.9%720百万円(進捗110.8%)+63.3%

注目ポイント

婚礼事業の売上(+5.5%)と利益(+19.8%)が伸びたうえ、食品事業の黒字転換やフォト事業の拡大が加わり、営業利益は4割増えた決算である。販管費の伸び(+4.9%)が売上の伸び(+7.3%)を下回ったため、営業利益率は約1.5ポイント改善した。フォト事業は売上が4割近く増えた一方で営業利益は減っており、新宿店の開業に伴う費用が先行している点は見ておきたい。

純利益の伸び(+82.5%)は営業段階の改善に、固定資産売却益などの特別利益(約1.7億円)が上乗せされた結果で、1株当たりの水準を見る際は分けて考えたい。また通期予想は据え置かれたが、第3四半期累計の純利益はすでに通期予想を上回っており、予想が達成される場合の第4四半期は、リニューアルや新規出店費用で、ほとんど利益が出ない想定になる。

会社は第4四半期の費用の金額と時期が未確定として予想を据え置いた。実際の着地が予想を上回る可能性がある一方で、費用の大きさ次第で、上振れ幅が変わる。次回の決算で、通期の着地と来期以降の出店・改装計画を確認したい。

出典:アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社「2026年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年9月10日開示)

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