2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
デイサービスや有料老人ホームを運営するシダー(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、施設稼働率の向上で売上高が前年同期比2.0%増の45億91百万円となったが、介護職員の人件費増と子会社株式の取得関連費用で、営業利益は2百万円(同98.6%減)にとどまった。助成金収入1億91百万円を営業外収益に計上し、経常利益は1億28百万円(同10.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は60百万円(同40.2%減)。4月に名古屋市の介護事業者ダブルエイチオーを9億18百万円で買収した。業績予想は据え置いた。
売上高
4,591百万円
+2.0%営業利益
2百万円
△98.6%経常利益
128百万円
△10.2%親会社株主に帰属する四半期純利益
60百万円
△40.2%助成金収入(営業外収益)
191百万円
前年同期18百万円自己資本比率
9.2%
前期末9.9%ハイライト
- 売上高は4,591百万円(前年同期比+2.0%)。介護職員の人件費増で売上原価が4,117百万円に増え、売上総利益率は10.3%(前年同期12.9%、当社試算)に低下。子会社株式取得関連費用などで販管費も471百万円(+23.3%、当社試算)に増え、営業利益は2百万円(△98.6%)
- 営業外収益に助成金収入191百万円(前年同期18百万円)を計上し、経常利益は128百万円(△10.2%)。親会社株主に帰属する四半期純利益は60百万円(△40.2%)、1株当たり5.38円。助成金の内容は短信に記載がない
- セグメント別では、デイサービス事業が売上高1,052百万円(+2.3%)、利益79百万円(△32.5%)。施設サービス事業(有料老人ホーム)が売上高3,196百万円(+1.1%)、利益342百万円(△17.7%)。在宅サービス事業は売上高304百万円(+6.4%)、損失30百万円(前年同期も30百万円の損失)。全社費用は421百万円(前年同期336百万円)に増えた
- 2026年4月1日、名古屋市内で介護付き有料老人ホーム2施設と訪問看護事業所を運営する株式会社ダブルエイチオーの全株式を現金918百万円で取得し、子会社化した。のれんは137百万円。第1四半期は貸借対照表のみ連結しており、損益計算書には同社の業績は含まれていない
- 財政状態は、総資産20,927百万円(前期末比+1,206百万円)、純資産1,915百万円(△45百万円)、自己資本比率9.2%(前期末9.9%)。買収に伴い建物及び構築物が337百万円、土地が139百万円増え、長期借入金(1年内返済分を含む)が828百万円増えた。リース債務は4,174百万円
- 業績予想(2026年5月14日公表)は修正なし。第2四半期累計は売上高9,398百万円(+3.9%)、営業利益375百万円(+14.1%)、経常利益253百万円(△16.8%)、純利益153百万円(△32.8%)。通期は売上高18,823百万円(+3.6%)、営業利益664百万円(△1.7%)、経常利益426百万円(△19.9%)、純利益260百万円(△50.2%)。第1四半期の進捗は、第2四半期累計予想に対し売上高48.9%、営業利益0.5%、経常利益50.6%(当社試算)
- 【要確認】第2四半期累計の営業利益予想375百万円に対し、第1四半期は2百万円にとどまり、第2四半期(7〜9月)単独で約373百万円が必要になる(当社試算)。予想を据え置いた根拠(買収先の業績寄与の見込みなど)は短信に説明がない
- 配当は年8円(期末8円)を予想し、前期と同額
財政状態
総資産
20,927百万円
純資産
1,915百万円
自己資本比率
9.2%
長期借入金(1年内返済分を含む)
6,233百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 第2四半期累計予想(修正なし) | 9,398百万円(進捗48.9%)+3.9% | 375百万円(進捗0.5%)+14.1% | 253百万円(進捗50.6%)△16.8% | 153百万円(進捗39.2%)△32.8% | — |
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 18,823百万円(進捗24.4%)+3.6% | 664百万円(進捗0.3%)△1.7% | 426百万円(進捗30.0%)△19.9% | — | 260百万円(進捗23.1%)△50.2% |
注目ポイント
売上は施設の稼働率向上で小幅に伸びたものの、介護職員の人件費の上昇と買収関連の費用が重なり、本業のもうけである営業利益はほぼゼロになった。経常利益が1億円台を保ったのは、前年の10倍以上に増えた助成金収入による部分が大きい。助成金の中身は短信に書かれておらず、今後も続くものかは分からない。
4月には名古屋市で有料老人ホームなどを運営するダブルエイチオーを約9億円で買収した。第1四半期の損益にはまだ同社の業績が入っておらず、東海エリアでの事業拡大がどこまで収益を押し上げるかは第2四半期以降に見えてくる。
会社は上期の営業利益3億75百万円の予想を据え置いたが、達成には7〜9月だけで3億円台後半を稼ぐ必要がある。人件費の上昇が続くなかで、稼働率の改善と買収先の寄与でこの差を埋められるかが焦点だ。自己資本比率は9%台と低く、買収で借入金も増えている。