決算ノート
2499東証きもの関連事業(無料着付け教室の運営と和服・和装品の販売仲介)

2026年12月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー

サマリー

無料着付け教室を入り口に和服の販売仲介を手がける日本和装ホールディングス(連結)の2026年12月期中間期(2026年1〜6月)は、販売会やイベントが好調で、売上高が前年同期比4.4%増の22億49百万円、営業利益が同18.7%増の1億17百万円となった。一方、送金詐欺損失50百万円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する中間純損失は11百万円(前年同期は53百万円の利益)となった。送金詐欺の経緯は短信に説明がない。通期予想(営業利益3億97百万〜4億47百万円)は据え置いた。

売上高

2,249百万円

+4.4%

営業利益

117百万円

+18.7%

経常利益

80百万円

+9.0%

親会社株主に帰属する中間純利益赤字

△11百万円

前年同期53百万円

送金詐欺損失(特別損失)赤字

50百万円

自己資本比率

41.9%

前期末42.6%

ハイライト

  • 売上高は2,249百万円(前年同期比+4.4%)、営業利益は117百万円(+18.7%)。支払利息25百万円や過年度付加価値税等9百万円などで経常利益は80百万円(+9.0%)。送金詐欺損失50百万円と減損損失8百万円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する中間純損失は11百万円(前年同期は53百万円の利益)、1株当たり△1.23円
  • 【要確認】送金詐欺損失50百万円は損益計算書とキャッシュ・フロー計算書に計上されているが、発生の経緯や再発防止策について短信に説明はない
  • 会社は、前年に実施した「お試し2回無料着付け体験」をやめて従来のカリキュラムに戻したことで販売会への参加率が改善し、ウェブ広告の強化で新規の申し込みも前年を上回ったとしている。5〜6月の「縁の会」「遊々会」には約800人が来場した
  • 開講40周年として無料着付け教室のプロモーションを展開し、2026年6月下旬から「和装家アカデミー」「きもの一灯塾」を開講、公式ウェブサイトも刷新した。きもの関連事業の単一セグメント
  • 財政状態は、総資産8,669百万円(前期末比△102百万円)、純資産3,635百万円、自己資本比率41.9%(前期末42.6%)。短期借入金が544百万円減り、長期借入金が365百万円増えた。営業CFは316百万円の収入、現金及び現金同等物は1,885百万円
  • 通期予想(2026年2月13日公表)は修正なし。売上高4,560〜4,660百万円(前期比+1.6%〜+3.9%)、営業利益397〜447百万円(+5.8%〜+19.1%)、経常利益356〜401百万円、純利益246〜275百万円。中間期の進捗は売上高48.3〜49.3%、営業利益26.2〜29.5%(当社試算)
  • 配当は第1・第2・第3四半期末に各3円、期末5円の年14円を予想(前期は記念配当2円を含む年16円)

財政状態

総資産

8,669百万円

純資産

3,635百万円

自己資本比率

41.9%

現金及び現金同等物

1,885百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2026年12月期 通期予想(修正なし)4,560〜4,660百万円+1.6%〜+3.9%397〜447百万円+5.8%〜+19.1%356〜401百万円+9.7%〜+23.5%246〜275百万円+6.4%〜+18.9%

注目ポイント

無料の着付け教室から和服の販売につなげる同社は、上期の本業が好調だった。前年に試した無料体験の仕組みをやめて従来の教室に戻したところ、販売会への参加率が上がり、営業利益は2割近く伸びた。

ただ、最終損益は赤字となった。5千万円の「送金詐欺損失」を特別損失に計上したためだ。短信には、どのような詐欺被害だったのか、再発防止策はどうするのかの説明がなく、確認が必要な点として記しておく。

通期予想は据え置かれた。予想どおりなら、営業利益の7割以上を下期に稼ぐ計算になる(当社試算)。本業の回復が下期の販売会でも続くかに加え、被害の経緯と管理体制についての会社の説明が注目される。

出典:日本和装ホールディングス株式会社「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年8月14日開示)

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