決算ノート
2750東証食品商社(コーヒー・茶類、食品、農産、輸出)
増収増益

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

コーヒー生豆などを扱う食品商社の石光商事(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、コーヒー相場の高騰に伴う販売価格の上昇と新規商品の採用でコーヒー飲料原料が伸び、売上高が前年同期比1.6%増の186億35百万円、営業利益が同4.1%増の8億22百万円となった。固定資産売却益7億60百万円を特別利益に計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は同116.6%増の8億13百万円。第2四半期累計予想に対する営業利益の進捗は76.0%(当社試算)で、予想は据え置いた。

売上高

18,635百万円

+1.6%

営業利益

822百万円

+4.1%

経常利益

785百万円

+12.3%

親会社株主に帰属する四半期純利益

813百万円

+116.6%

固定資産売却益(特別利益)

760百万円

自己資本比率

33.7%

前期末33.8%

ハイライト

  • 売上高は18,635百万円(前年同期比+1.6%)、売上総利益は2,582百万円(+1.5%)、販管費は1,760百万円とほぼ横ばいで、営業利益は822百万円(+4.1%)。為替差益10百万円(前年同期は為替差損51百万円)で経常利益は785百万円(+12.3%)。固定資産売却益760百万円を特別利益に計上し、四半期純利益は813百万円(+116.6%)、1株当たり104.65円
  • コーヒー・茶類事業は売上高9,968百万円(+3.6%)、売上総利益1,440百万円(+1.6%)。コーヒー飲料原料は相場高騰に伴う販売価格の上昇と新規商品の採用で売上高+10.7%、売上総利益+13.6%。一方、コーヒー飲料製品は業務用・工業用で中東情勢などによる資材価格の高騰を受け、売上高△1.5%、売上総利益△5.5%
  • 食品事業は売上高5,376百万円(△2.8%)だが、低利益商品の見直しで売上総利益は817百万円(+6.2%)。フローズン商品は中国産ポテトが好調で+22.4%、水産は回転寿司チェーンのメニューカットなどで△11.2%。農産事業は売上高1,956百万円(△2.4%)、売上総利益189百万円(△16.6%)。輸出事業は売上高1,333百万円(+12.4%)、売上総利益135百万円(+4.1%)
  • 財政状態は、総資産41,502百万円(前期末比+1,658百万円)、純資産15,942百万円、自己資本比率33.7%(前期末33.8%)
  • 業績予想は修正なし。第2四半期累計は売上高37,569百万円(+2.0%)、営業利益1,082百万円(△14.3%)、経常利益947百万円(△8.7%)、純利益965百万円(+56.6%)、通期は売上高78,072百万円(+2.0%)、営業利益2,434百万円(△10.1%)、経常利益2,159百万円(△0.1%)、純利益1,733百万円(+36.7%)、1株当たり233.03円。第1四半期の進捗は、累計予想に対し売上高49.6%・営業利益76.0%・経常利益82.9%・純利益84.2%、通期に対し23.9%・33.8%・36.4%・46.9%(当社試算)
  • 【要確認】第1四半期は増益だったが、第2四半期累計・通期とも営業減益の予想。累計予想どおりなら第2四半期(7〜9月)の営業利益は260百万円で、予想の前年比から逆算した前年同期(約473百万円)を大きく下回る(当社試算)。減益を見込む理由と、固定資産売却の対象資産は短信に記載がない
  • 配当は2027年3月期に中間20円、期末35円(普通配当30円+120周年記念配当5円)の年55円を予想(前期45円)

財政状態

総資産

41,502百万円

純資産

15,942百万円

自己資本比率

33.7%

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する四半期純利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年3月期 第2四半期累計予想(修正なし)37,569百万円(進捗49.6%)+2.0%1,082百万円(進捗76.0%)△14.3%947百万円(進捗82.9%)△8.7%965百万円(進捗84.2%)+56.6%—
2027年3月期 通期予想(修正なし)78,072百万円(進捗23.9%)+2.0%2,434百万円(進捗33.8%)△10.1%2,159百万円(進捗36.4%)△0.1%—1,733百万円(進捗46.9%)+36.7%

注目ポイント

本業は小幅な増収増益で、コーヒー相場の高騰を背景に生豆などの飲料原料が伸びた。一方、業務用・工業用のコーヒー製品は中東情勢による資材価格の上昇で利益が減り、同じコーヒー事業の中でも原料と製品で明暗が分かれた。食品事業は売上が減ったものの、低採算品の整理で粗利は増えている。

純利益が2倍超になったのは、約7.6億円の固定資産売却益によるもので一時的な要因だ。売却した資産の内容は短信に書かれていない。

予想は据え置かれたが、第1四半期だけで第2四半期累計の営業利益予想の76%に達しており、予想どおりなら7〜9月は大きく減益になる計算となる。コーヒー相場や為替の変動、資材価格の上昇をどこまで織り込んでいるのかは短信から読み取れない。120周年記念配当を含む10円の増配を予定している。

出典:石光商事株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年8月14日開示)

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