決算ノート
2910東証惣菜の製造・販売(RF1、グリーン・グルメ、いとはん、神戸コロッケなどの業態)
黒字転換

2027年4月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

惣菜事業(RF1、グリーン・グルメ、いとはん、神戸コロッケなど)を展開するロック・フィールド(連結)の2027年4月期第1四半期(2026年5〜7月)は、売上高が前年同期比1.6%増の126億75百万円、営業利益が180百万円(前年同期10百万円)に増え、親会社株主に帰属する四半期純利益は99百万円と前年同期の10百万円の損失から黒字転換した。 増収と売上総利益率の改善(57.1%→57.8%、当社試算)が寄与した。通期予想は据え置きで、営業利益は531百万円(△32.0%)と減益を見込み、第1四半期の営業利益はすでに第2四半期累計予想(176百万円)を上回っている。

売上高

12,675百万円

+1.6%

営業利益

180百万円

前年同期は10百万円

経常利益

206百万円

+383.5%

親会社株主に帰属する四半期純利益黒字転換

99百万円

前年同期は10百万円の損失

売上総利益率

57.8%

前年同期57.1%

売上高営業利益率

1.4%

前年同期0.1%

その他惣菜(RF1)の売上高

2,311百万円

+11.2%

自己資本比率

83.0%

前期末82.1%

ハイライト

  • 売上高は126億75百万円(+1.6%)、営業利益は180百万円(前年同期10百万円)、経常利益は206百万円(+383.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は99百万円(前年同期は10百万円の損失)、1株当たり四半期純利益は3.80円(前年同期△0.41円)。売上総利益は73億32百万円(+3.0%)で、売上総利益率は57.8%(前年同期57.1%)。販管費は71億52百万円(+0.6%)と、売上総利益の増加額(+212百万円)が販管費の増加額(+43百万円)を上回った(当社試算)
  • 営業外収益は36百万円(前年同期33百万円)、営業外費用は11百万円(同1百万円、うち為替差損7百万円)で、経常利益は206百万円。特別損失は減損損失6百万円(前年同期16百万円)。税金等調整前四半期純利益は199百万円(同25百万円)に対し、法人税等は99百万円(負担率約50%、当社試算)と重く、純利益は99百万円。前年同期は法人税等36百万円が税引前利益25百万円を上回り、純損失10百万円だった。税負担が重い理由は短信に記載がない
  • 業態別の売上は、RF1が78億15百万円(+2.2%)で、サラダ3,956百万円(△1.1%)、フライ1,547百万円(△1.4%)、その他惣菜2,311百万円(+11.2%)。グリーン・グルメ2,408百万円(+0.6%)、いとはん944百万円(+3.2%)、神戸コロッケ717百万円(△0.3%)、融合217百万円(△9.9%)、ベジテリア189百万円(△14.5%)、Umi & Yama Kitchen16百万円(前年同期なし)、外販(卸)245百万円(+16.5%)。全体の増収額(+204百万円)を、その他惣菜の増加額(+232百万円)が上回る(当社試算)
  • 会社は、中期経営計画(ビジョン2030の第二フェーズ)2年目として、経営戦略機能と人財マネジメント機能の強化により組織体制を見直し、商品設計・販売価格の見直しや店舗運営効率の向上で収益力向上に努めたと説明する。神戸コロッケでは、新たな立地開拓と軽装備モデルの検証としてJR東日本の駅で催事展開を行い、効率的な配送ルートやオペレーションを確立したうえで常設店舗出店につなげる方針。業界は、原材料価格や人件費の上昇と消費者の節約志向で厳しいとしている
  • 財政状態は、総資産342億74百万円(前期末比△5億92百万円)、純資産284億44百万円(同△1億68百万円)、自己資本比率83.0%(前期末82.1%)。現金及び預金は120億25百万円(同△11億30百万円)、売掛金は+4億61百万円、棚卸資産は+1億16百万円、有形固定資産は△1億58百万円。負債は58億30百万円(同△4億23百万円)で、賞与引当金が△4億72百万円、未払法人税等が△1億60百万円。純資産は、利益剰余金が△2億93百万円(配当原資の取崩し△3億92百万円、純利益+99百万円)、その他有価証券評価差額金が+1億16百万円。借入金は250百万円(1年内返済分100百万円と長期150百万円)
  • キャッシュ・フローは、営業活動が371百万円の支出(前年同期142百万円の支出)で、税引前利益199百万円、減価償却費449百万円に対し、賞与引当金の減少△472百万円、売上債権の増加△460百万円、法人税等の支払い△122百万円。投資活動は294百万円の支出(有形固定資産の取得220百万円、無形固定資産の取得35百万円)、財務活動は485百万円の支出(配当378百万円、リース債務の返済82百万円、長期借入金の返済25百万円)。現金及び現金同等物は116億04百万円(期首127億54百万円)。賞与引当金の減少や売上債権の増加は前年同期にも同様(△474百万円、△332百万円)にあり、季節的な動きとみられるが、短信に説明はない
  • 【要確認】業績予想は2026年6月10日公表から変更なし。第2四半期累計は売上高25,542百万円(+1.9%)、営業利益176百万円(+109.9%)、経常利益213百万円(+94.3%)、純利益103百万円、1株当たり3.95円。通期は売上高52,160百万円(+2.1%)、営業利益531百万円(△32.0%)、経常利益582百万円(△27.2%)、純利益313百万円(+216.4%)、1株当たり11.98円。第1四半期の営業利益180百万円はすでに第2四半期累計予想を上回り(進捗102.3%)、第2四半期の3か月は約4百万円の営業損失を織り込む計算(当社試算)。通期営業利益の進捗は33.9%。通期で営業減益とする根拠は短信に記載がない
  • 配当は、2027年4月期の予想が中間9円・期末15円の年24円(前期と同額、修正なし)。年間配当総額は約627百万円(24円×期中平均株式数26,140,617株、当社試算)で、通期純利益予想313百万円を上回る(配当性向約200%、当社試算)。第1四半期の配当金の支払いは378百万円で、純利益99百万円を上回った

財政状態

総資産

34,274百万円

純資産

28,444百万円

自己資本比率

83.0%

現金及び預金

12,025百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する中間純利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年4月期 第2四半期(累計)予想(変更なし)25,542百万円(進捗49.6%)+1.9%176百万円(進捗102.3%)+109.9%213百万円(進捗96.7%)+94.3%103百万円(進捗96.1%)—
2027年4月期 通期予想(変更なし)52,160百万円(進捗24.3%)+2.1%531百万円(進捗33.9%)△32.0%582百万円(進捗35.4%)△27.2%—313百万円(進捗31.6%)+216.4%

注目ポイント

営業利益が前年同期の10百万円から180百万円に増え、純利益も黒字に戻った第1四半期である。増収は+1.6%と小幅で、利益改善の主因は売上総利益率の改善(57.1%→57.8%)と販管費の抑制(+0.6%)である。ただし営業利益率は1.4%と低く、水準としてはまだ薄い。

業態別では、その他惣菜が+11.2%と増収を支え、サラダ・フライ・融合・ベジテリアは減収だった。会社が力を入れる神戸コロッケは売上が横ばい(△0.3%)で、JR東日本の駅での催事は常設店の出店に向けた検証の段階にある。

予想面では、第1四半期の営業利益(180百万円)が第2四半期累計予想(176百万円)を上回っており、予想は第2四半期に営業損失を見込む形になっている。通期営業利益は△32.0%の減益予想だが、根拠は短信にない。配当は年24円で維持されるが、総額は通期純利益予想を上回る水準であり、予想の妥当性と併せて次の決算で確認したい。

出典:株式会社ロック・フィールド「2027年4月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年9月4日開示)

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