2027年2月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー
サマリー
ホームセンター大手のDCMホールディングス(連結)の2027年2月期中間期(2026年3〜8月)は、エンチョーやホームテックの連結効果に加え、中東情勢を受けた紙製品・塗料などのまとめ買いや、7月以降の地震・水害による防災用品の需要で、営業収益が前年同期比8.6%増の3,043億48百万円となった。営業利益は同1.5%増の211億49百万円と計画を上回った一方、親会社株主に帰属する中間純利益は同4.4%減の115億98百万円。天候不順の影響で第2四半期(6〜8月)単独では減益だった。通期予想は据え置いた。
営業収益
304,348百万円
+8.6%営業利益
21,149百万円
+1.5%経常利益
20,205百万円
+1.4%親会社株主に帰属する中間純利益
11,598百万円
-4.4%既存店売上高
前年同期比99.0%
-1.0%店舗数
918店舗
出店2・退店2自己資本比率
45.9%
前期末44.4%ハイライト
- 営業収益は304,348百万円(前年同期比+8.6%)、営業利益は21,149百万円(+1.5%)、経常利益は20,205百万円(+1.4%)、親会社株主に帰属する中間純利益は11,598百万円(-4.4%)。決算補足資料によると、営業利益は計画比104.7%
- 売上高は299,258百万円(+8.4%)で、既存店売上高は99.0%(客数-2.8%、客単価+1.9%)。エンチョーとホームテックの連結で増収となった。エクスプライスとマクスゼンは決算期の変更で7か月分を連結した(会社は影響は軽微としている)
- 中東情勢の影響で、トイレットペーパーやごみ袋、塗料関連、梱包・農業資材などのまとめ買いが発生した。8月は地震や水害で防災用品が好調だった。一方、前年の早い梅雨明けの反動で、6月は夏物用品が低調だった
- 部門別売上高は、ホームインプルーブメント58,816百万円(+9.1%)、ハウスキーピング60,175百万円(+2.0%)、園芸48,785百万円(+4.5%)、ホームレジャー・ペット40,612百万円(+2.6%)、ホームエレクトロニクス23,985百万円(+5.1%)。EC事業のエクスプライスは41,488百万円(+23.1%)
- 売上総利益率は34.3%(-0.3pt)で、エンチョーを除くホームセンター事業は37.3%(+0.4pt)。販管費は86,466百万円(+9.4%)で、エンチョーを除くと+2.1%。エンチョーを除いた営業利益は22,787百万円(+9.3%)で、エンチョーの取り込みが営業利益を約16億円押し下げた計算になる(当社試算)
- 四半期別では、第1四半期(3〜5月)の営業利益が11,373百万円(+17.4%)と伸びた一方、第2四半期(6〜8月)は天候不順や気温の影響で9,775百万円(-12.4%)と減益だった
- 財政状態は、総資産634,040百万円(前期末比-36,813百万円)、純資産291,145百万円、自己資本比率45.9%。長期借入金の返済と仕入債務の減少で負債が減った。営業キャッシュ・フローは2,125百万円の支出(前年同期は32,898百万円の収入)で、前期末が金融機関の休日だった影響で仕入債務が13,920百万円減った
- 通期予想は変更なし。営業収益577,300百万円(+6.5%)、営業利益31,200百万円(+0.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益17,400百万円(+0.5%)。配当は年48円(中間24円・期末24円)を予想し、前期から1円の増配
財政状態
総資産
634,040百万円
純資産
291,145百万円
自己資本比率
45.9%
1株当たり中間純利益
84.66円
次期業績予想
| 決算期 | 営業収益 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年2月期 通期予想(変更なし) | 577,300百万円(進捗52.7%)+6.5% | 31,200百万円(進捗67.8%)+0.6% | 29,400百万円+0.8% | 17,400百万円+0.5% |
注目ポイント
増収の大半はM&Aによるもので、既存店の売上は前年を1%下回った。中東情勢を受けた日用品のまとめ買いと、夏の地震・水害による防災用品の需要が既存店を支えたが、客数の減少は続いている。
利益面では、買収したエンチョーの立て直しがまだ途上だ。エンチョーを除くと営業利益は9%増えているが、同社の取り込みで約16億円が押し下げられた計算になる(当社試算)。一方で、既存のホームセンター事業は粗利率を改善させており、本業の収益力は保っている。
通期予想に対する営業利益の進捗率は67.8%で、据え置いた計画に対しては順調に見える(当社試算)。ただし第2四半期は天候不順で減益となっており、秋冬の季節商品の動きと、エンチョーの収益改善が下期の焦点になる。