2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
再生可能エネルギーや美容・健康商品など多角的に事業を展開するUNIVA・Oakホールディングス(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、香港のトレーディング事業の寄与で売上高が前年同期比64.5%増の7億28百万円となったが、営業損失は1億88百万円(前年同期は1億54百万円の損失)に拡大した。子会社化に伴う負ののれん発生益3億16百万円を特別利益に計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億48百万円の黒字。2019年3月期から8期連続の損失で資金繰りの悪化が懸念されるとして、継続企業の前提に関する注記が付いている。
売上高
728百万円
+64.5%営業利益赤字
△188百万円
前年同期は154百万円の損失経常利益赤字
△169百万円
前年同期は265百万円の損失親会社株主に帰属する四半期純利益黒字転換
148百万円
前年同期は265百万円の損失負ののれん発生益(特別利益)
316百万円
自己資本比率
33.2%
前期末23.6%ハイライト
- 【重要】継続企業の前提に関する注記が付いた。2019年3月期から8期連続で営業損失・経常損失・純損失を計上し、当第1四半期も営業損失・経常損失となったことから、1年内に資金繰りが悪化する懸念があるとしている。会社は、グループで12億69百万円(当社単体で2億80百万円)の現金及び預金を持ち、借入や保有債権の流動化による資金調達手段も確保しているとする一方、子会社に想定以上の資金が必要になった場合の追加調達や、保有不動産の早期売却は確実とは言えないとして、重要な不確実性があると認識している。監査法人の期中レビュー報告書にも同じ趣旨の記載がある
- 売上高は728百万円(前年同期比+64.5%)。売上原価が455百万円(前年同期149百万円)に増え、売上総利益率は37.5%(前年同期66.3%、当社試算)に低下。営業損失は188百万円(前年同期は154百万円の損失)。為替差益55百万円(前年同期は為替差損99百万円)で経常損失は169百万円に縮小。UNIVA Marketing Limited(Cayman)の株式取得に伴う負ののれん発生益316百万円を特別利益に計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は148百万円(1株当たり1.63円)
- トレーディング事業(香港製の漢方薬・健康関連商品を中国の大手ECに卸販売)は売上高271百万円、営業損失8百万円。再生可能エネルギー事業は、自家消費型太陽光設備の一部を前倒しで納品し売上高199百万円(+11.2%)、営業損失47百万円。ビューティー&ヘルスケア事業は、ビューティー製品への移行でヘルスケア製品の販促を抑えた結果、新規会員が減り売上高84百万円(△40.9%)、営業損失62百万円(前年同期は24百万円の損失)
- 成長支援事業(UNIVA証券のM&A仲介・コーポレートファイナンス)は「UNIVA FUND」第1号ファンドの組成が完了し、売上高46百万円、営業利益8百万円。デジタルマーケティング事業は売上高80百万円(+3.6%)、営業損失3百万円。その他事業(FM軽井沢、シェアードサービス、スポーツ事業など)は売上高69百万円、営業損失11百万円
- 子会社ユニヴァ・エナジーは、資金需要が大きく調整に時間がかかる高圧太陽光発電・系統用蓄電池事業の方針を見直し、自家消費型太陽光と低圧系統用蓄電池に経営資源を集中するとともに、経営陣を刷新した
- 財政状態は、総資産6,582百万円(前期末比+1,543百万円、現金及び預金・無形固定資産の増加)、純資産3,384百万円(+2,187百万円、主に非支配株主持分の増加)、自己資本比率33.2%(前期末23.6%)。関係会社長期借入金は前期末の1,160百万円から当期末はゼロになった
- 【要確認】通期予想を、株式会社ユニヴァ・ペイキャストの子会社化の影響を反映して修正し、売上高10,692百万円(+358.5%)、営業利益294百万円、経常利益219百万円、純利益177百万円(いずれも黒字転換)とした。修正前の数値と修正の詳細は同日公表の「2027年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」に記載されているが、今回入手していない。第1四半期の売上高進捗は6.8%(当社試算)で、営業損益は赤字
- 配当予想は未定(前期は無配)。決算補足説明資料は「有」。四半期連結財務諸表は監査法人の任意の期中レビューを受けている
財政状態
総資産
6,582百万円
純資産
3,384百万円
自己資本比率
33.2%
現金及び預金(グループ)
1,269百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(8月14日修正後) | 10,692百万円(進捗6.8%)+358.5% | 294百万円黒字転換 | 219百万円黒字転換 | 177百万円黒字転換 |
注目ポイント
8期連続の赤字が続くなか、継続企業の前提に関する注記が付いた。会社はグループで約13億円の現金を持つとしながらも、子会社の資金需要や保有不動産の売却のタイミング次第では資金繰りが厳しくなりうるとして、重要な不確実性を認めている。監査法人もレビュー報告書で同じ点に言及している。
第1四半期の純利益が黒字になったのは、子会社化に伴う負ののれん発生益約3億円という会計上の一時的な利益によるもので、本業の営業損益はむしろ赤字が広がった。売上は香港のトレーディング事業の加入で増えたが、売上総利益率は大きく下がっており、利益率の低い卸販売の比重が高まったためとみられる(当社推定)。主力の再生可能エネルギー事業は大型案件の方針を見直し、ビューティー&ヘルスケアは新規会員が減った。
会社は新たな子会社化を反映して、通期で売上高107億円、営業黒字を見込む。ただし修正の詳細は別のお知らせにあり、第1四半期時点の売上進捗は1割に満たない。M&Aで規模を広げる一方で、各事業が自力で利益を出せる体質に変われるかと、資金繰りの行方を注視する必要がある。