決算ノート
3397東証外食(丸亀製麺・コナズ珈琲・ずんどう屋、海外のTam Jai・MARUGAME UDON・Fulham Shoreなど)

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングス(IFRS・連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、売上収益が前年同期比3.5%増の723億18百万円と第1四半期として過去最高になった。ただ、国内の丸亀製麺などで人件費の増加を吸収しきれず、事業利益は同9.3%減の57億76百万円。英国子会社の事業再建に伴う構造改革費用なども重なり、営業利益は同34.3%減の52億94百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同31.0%減の30億31百万円だった。会社は概ね計画通りとして通期予想を据え置いた。

売上収益

72,318百万円

+3.5%

事業利益

5,776百万円

△9.3%

営業利益

5,294百万円

△34.3%

親会社の所有者に帰属する四半期利益

3,031百万円

△31.0%

海外事業 事業利益

1,853百万円

+62.6%

親会社所有者帰属持分比率

31.7%

前期末29.9%

ハイライト

  • 売上収益は72,318百万円(前年同期比+3.5%)で第1四半期として過去最高。事業利益(売上収益−売上原価−販管費)は5,776百万円(△9.3%)で、事業利益率は8.0%(前年同期9.1%、当社試算)。海外子会社の事業再建に伴う閉店店舗のリース解約益や固定資産除却損、一過性の構造改革費用などで、その他の営業収益1,379百万円、その他の営業費用1,665百万円を計上し、営業利益は5,294百万円(△34.3%)。親会社の所有者に帰属する四半期利益は3,031百万円(△31.0%)、基本的1株当たり33.25円
  • 丸亀製麺は売上収益36,509百万円(+3.2%)と第1四半期として過去最高だったが、人件費などの増加を吸収しきれず事業利益は5,665百万円(△16.0%)。新カテゴリー「丸亀うどんメシ」は発売約1週間で20万食、「トマたまカレーうどんシリーズ」は6月末までに234万食を販売した
  • 国内その他(コナズ珈琲、ラー麺ずんどう屋など)は売上収益10,462百万円(+5.0%)と過去最高だったが、人件費や出店費用の増加で事業利益は964百万円(△15.0%)。コナズ珈琲の出店を加速し、渋谷に新ブランド「goodNess」を開業した
  • 海外事業は売上収益25,346百万円(+3.4%)、事業利益は第1四半期として過去最高の1,853百万円(+62.6%)。香港のTam Jaiは新規出店と既存店の好調、コスト管理で増収増益、アジア・北米のMARUGAME UDONも増収増益。英国のFulham Shoreは法的スキームを使った不採算店舗の解約やThe Real Greek事業の売却・撤退など抜本的な再建を進めた
  • 店舗数は38店出店・60店閉店で6月末に2,080店(丸亀製麺899店、国内その他299店、海外事業882店)。海外の閉店58店にはFulham Shoreの再建に伴う閉店・撤退を含む
  • 財政状態は、資産合計301,377百万円(前期末比△7,694百万円)、資本合計95,538百万円、親会社所有者帰属持分比率31.7%(前期末29.9%)。リース負債が6,621百万円、長期借入金が1,973百万円減った。営業CFは11,255百万円の収入、調整後EBITDAは13,582百万円(△1.6%)
  • 通期予想(2026年5月15日公表)は修正なし。売上収益287,000百万円(+3.0%)、事業利益22,000百万円(+2.5%)、営業利益17,000百万円(+60.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益7,000百万円(+202.9%)、1株当たり75.10円。第1四半期の進捗は売上収益25.2%、事業利益26.3%、営業利益31.1%、当期利益43.3%(当社試算)
  • 配当は年12円(期末12円)を予想(前期は年11円)

財政状態

資産合計

301,377百万円

資本合計

95,538百万円

親会社所有者帰属持分比率

31.7%

現金及び現金同等物

66,731百万円

次期業績予想

決算期売上収益事業利益営業利益親会社の所有者に帰属する当期利益
2027年3月期 通期予想(修正なし)287,000百万円(進捗25.2%)+3.0%22,000百万円(進捗26.3%)+2.5%17,000百万円(進捗31.1%)+60.7%7,000百万円(進捗43.3%)+202.9%

注目ポイント

売上は第1四半期として過去最高を更新したが、国内の稼ぎ頭である丸亀製麺の事業利益が16%減った。新商品は好調だったものの、人件費などの上昇を売上の伸びで補いきれなかった。国内のその他業態も出店を増やす一方で減益だった。

対照的に海外事業は好調で、香港の米線ヌードル店やアジア・北米の丸亀製麺が伸び、事業利益は6割増えて過去最高となった。英国ではピザ店を展開する子会社の不採算店舗の解約や事業売却を進めており、その費用が営業利益を押し下げた。

会社は概ね計画通りとして通期予想を据え置いた。営業利益は前期比6割増を見込んでおり、国内の人件費上昇にどう対応するか、英国事業の再建がいつ収益に結びつくかが焦点となる。

出典:株式会社トリドールホールディングス「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年8月14日開示)

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