3674東証EC・流通支援(相場検索「aucfan.com」、卸モール「NETSEA」、自社ブランド、ライブコマース)
増収増益
2026年9月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
ネットの売買データを活用した流通支援サービスを手がけるオークファン(連結)の2026年9月期第3四半期累計(2025年10月〜2026年6月)は、自社ブランドとライブコマースの販売拡大で売上高が前年同期比17.0%増の41億48百万円、営業利益が同73.0%増の51百万円となった。営業利益と経常利益(88百万円)は既に通期予想を上回ったが、会社は第4四半期の進捗や繰延税金資産の回収可能性を精査中として予想を据え置いた。親会社株主に帰属する四半期純利益は2百万円(前年同期は31百万円の損失)。
売上高
4,148百万円
+17.0%営業利益
51百万円
+73.0%経常利益
88百万円
+74.5%親会社株主に帰属する四半期純利益黒字転換
2百万円
前年同期は31百万円の損失プラットフォーム事業 売上高
1,992百万円
+62.9%自己資本比率
55.7%
前期末57.8%ハイライト
- 売上高は4,148百万円(前年同期比+17.0%)、売上総利益率は51.7%(前年同期48.8%、当社試算)。販管費が2,095百万円(+23.3%、当社試算)に増えたが、営業利益は51百万円(+73.0%)、投資有価証券売却益などで経常利益は88百万円(+74.5%)。法人税等86百万円を差し引き、親会社株主に帰属する四半期純利益は2百万円(前年同期は31百万円の損失)
- 会社は事業ポートフォリオの転換を進めており、中国を中心とする生産・供給網を使って商品企画から国内販売までを一貫して行う自社ブランド(「AP LAB」「KACHIKA」)と、ライブコマース「NETSEA MallLive」を成長領域と位置づける。決算補足説明資料によると、第3四半期(4〜6月)単独の売上高は約15億円で、直近4四半期で最高
- プラットフォーム事業は自社ブランドとライブコマースの拡大で売上高1,992百万円(+62.9%)。卸モール「NETSEA」と展示商談会「OSR」はコスト効率化と一時的な需要増で収益性が改善したが、成長領域の先行投資が続き、営業損失は127百万円(前年同期は112百万円の損失)に拡大した。一方、第3四半期単独の損失は前四半期より縮小したとしている
- ソリューション事業は広告運用サービスが好調で、売上高2,199百万円(+1.0%)、営業利益487百万円(+1.4%)。相場検索サイト「aucfan.com」の課金売上は、前年の価格改定効果の反動で減った。インキュベーション事業は売上高37百万円(△84.7%)、営業損失36百万円
- 財政状態は、総資産7,330百万円(前期末比+246百万円)、純資産4,083百万円、自己資本比率55.7%(前期末57.8%)。商品(在庫)が460百万円増え、投資有価証券は297百万円減った
- 通期予想(2025年11月14日公表)は修正なし。売上高5,600百万円(+20.2%)、営業利益50百万円、経常利益40百万円、純利益20百万円。第3四半期累計の進捗は売上高74.1%、営業利益102.0%、経常利益220.0%、純利益10.0%(当社試算)。会社は第4四半期の事業進捗と、将来の課税所得見通しを踏まえた繰延税金資産の回収可能性・純利益への影響を精査中として据え置いた
- 配当は無配を予想
財政状態
総資産
7,330百万円
純資産
4,083百万円
自己資本比率
55.7%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年9月期 通期予想(修正なし) | 5,600百万円(進捗74.1%)+20.2% | 50百万円(進捗102.0%) | 40百万円(進捗220.0%) | 20百万円(進捗10.0%) |
注目ポイント
相場検索サイト「aucfan.com」を運営する同社は、事業の中心を自社ブランドとライブコマースへ移しつつある。中国の生産網を使った自社ブランド商品と、ライブ配信での販売が伸び、プラットフォーム事業の売上は6割増えた。第3四半期単独の売上は直近4四半期で最高になったという。
成長領域への先行投資でプラットフォーム事業の赤字はまだ続くが、第3四半期単独では前の四半期より縮小した。安定して稼ぐソリューション事業が、その投資を支える構図だ。
第3四半期までの営業利益と経常利益は、すでに通期予想を上回った。それでも会社は、第4四半期の動向と繰延税金資産の扱いを精査中として予想を変えていない。純利益は税金費用の影響で2百万円にとどまっており、通期の着地と予想修正の有無が注目される。