決算ノート
3694東証AIソリューション(端末管理「OPTiM Biz」など)・アグリテック(スマート農業「Agri Buddy」、スマート米)
増収増益

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

端末管理サービス「OPTiM Biz」などを手がけるオプティム(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、スマート米など農産物の流通・販売が伸びたアグリテック事業の売上高が約17.6倍に拡大し、売上高が前年同期比58.2%増の33億46百万円、営業利益が同38.4%増の3億74百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は同40.9%増の1億59百万円。今回、未定としていた通期予想を公表し、売上高129億80百万円(10.6%増)、営業利益19億80百万円(0.5%増)を見込む。

売上高

3,346百万円

+58.2%

営業利益

374百万円

+38.4%

経常利益

304百万円

+29.4%

親会社株主に帰属する四半期純利益

159百万円

+40.9%

AX事業 営業利益

1,212百万円

+15.0%

AXサービスのストック比率

86.4%

ハイライト

  • 売上高は3,346百万円(前年同期比+58.2%)。売上原価が2,075百万円(前年同期968百万円)に膨らみ、売上総利益率は38.0%(前年同期54.2%、当社試算)に下がったが、販管費は896百万円(+2.3%、当社試算)にとどまり、営業利益は374百万円(+38.4%)。持分法による投資損失67百万円などで経常利益は304百万円(+29.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は159百万円(+40.9%)
  • AX(AIトランスフォーメーション)事業は売上高2,170百万円(+5.9%)、営業利益1,212百万円(+15.0%)。端末管理サービス「OPTiM Biz」は11年連続シェアNo.1(テクノ・システム・リサーチ調べ)でライセンス数を伸ばし、「自治体公式スーパーアプリ」は提供先自治体の増加で売上を大きく伸ばした。AXサービスのストック売上は1,804百万円(+6.2%)、ストック比率86.4%
  • アグリテック事業は売上高1,175百万円(+1,661.8%)。スマート農業サービス「Agri Buddy」の対応作物が広がり、スマート米などの流通・販売も売上に貢献した。夏季サービスに向けた体制強化と営業活動で営業損失は171百万円(前年同期比で損失が29百万円拡大)となったが、営業利益率は△14.6%(前年同期比197.3ポイント改善)。会社は売上・利益とも計画通りとしている。和歌山県有田川町に新拠点を開設した
  • AIによる開発予算の大幅な増額や地方拠点の拡充、賃上げなど、成長に向けた投資を続けている
  • 財政状態は、総資産12,530百万円(前期末比+99百万円)、純資産9,517百万円、自己資本比率75.2%(前期末74.7%)。現金及び預金が1,356百万円増えた一方、棚卸資産が1,018百万円、売掛金などが398百万円減った。短期借入金は381百万円減少
  • これまで未定としていた2027年3月期の通期予想を公表。売上高12,980百万円(+10.6%)、営業利益1,980百万円(+0.5%)、経常利益1,993百万円(+2.2%)、純利益1,136百万円(+2.0%)、1株当たり20.85円。第1四半期の進捗は売上高25.8%、営業利益18.9%(当社試算)
  • 配当予想は記載なし(「-」表示。前期は無配)

財政状態

総資産

12,530百万円

純資産

9,517百万円

自己資本比率

75.2%

現金及び預金

4,361百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年3月期 通期予想(今回公表)12,980百万円(進捗25.8%)+10.6%1,980百万円(進捗18.9%)+0.5%1,993百万円(進捗15.3%)+2.2%1,136百万円(進捗14.0%)+2.0%

注目ポイント

売上が6割近く増えたが、その大半はアグリテック事業の急拡大によるものだ。スマート農業サービス「Agri Buddy」の対象作物が広がったことに加え、スマート米などの農産物の流通・販売が売上を押し上げた。一方で売上原価は2倍強に膨らんで全体の粗利率は大きく下がり、アグリテック事業自体の赤字も続いている。

利益を稼いでいるのは、端末管理の「OPTiM Biz」を柱とするAX事業だ。売上の8割超を継続課金が占める安定した収益構造で、営業利益は15%増えた。自治体向けのスマホアプリなども伸びている。

会社は今回初めて通期予想を示し、営業利益はほぼ前期並みを見込む。AI開発や地方拠点への投資を続けるなか、アグリテック事業がいつ黒字化し、利益に貢献できるかが今後の焦点になる。

出典:株式会社オプティム「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年8月14日開示)

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