決算ノート
3773東証AI音声認識「AmiVoice」(コンタクトセンター・議事録・医療など)、AI活用の人材・業務支援
増収増益

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

AI音声認識「AmiVoice」を手がけるアドバンスト・メディア(連結、IFRS)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、中核のコンタクトセンター向け事業でサブスク型案件と利益率の高いフロー型案件が堅調だったことに加え、4月に子会社化したfeatの売上が加わり、売上収益が前年同期比39.9%増の21億12百万円、営業利益が同44.0%増の2億86百万円となった。親会社の所有者に帰属する四半期利益は同43.0%増の2億22百万円。当期からIFRSを適用し、前年同期の数値も組み替えて比較している。

売上収益

2,112百万円

+39.9%

営業利益

286百万円

+44.0%

税引前利益

333百万円

+41.7%

親会社の所有者に帰属する四半期利益

222百万円

+43.0%

AISHプラットフォーム事業 セグメント利益

298百万円

+51.8%

親会社所有者帰属持分比率

73.7%

前期末82.0%

ハイライト

  • 売上収益は2,112百万円(前年同期比+39.9%)、売上総利益は1,402百万円で売上総利益率は66.4%(前年同期72.7%、当社試算)。販管費は1,083百万円、その他の費用が36百万円に増えたが、営業利益は286百万円(+44.0%)。金融収益52百万円を加え税引前利益は333百万円(+41.7%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は222百万円(+43.0%)、基本的1株当たり14.39円。当期からIFRSを適用し、前年同期はIFRSベースに組み替えている
  • 当期から報告セグメントを、AI音声認識AmiVoiceを中核とする「AISHプラットフォーム事業」と、AIを活用した人材派遣・受託などの「AISHサービス事業」に変更。AISHプラットフォーム事業は売上収益1,729百万円(+16.2%)、セグメント利益298百万円(+51.8%)。中核のCTI事業(コンタクトセンター向け)で、サブスク利用のストック型案件の獲得が堅調に進み、利益率の高いフロー型案件も一定数獲得した。CTIのライセンス数(累計)は95,430から97,804に増加
  • AISHサービス事業は、2026年4月14日付で子会社化した株式会社feat(ソフトウェアの第三者検証が中心)を含め、売上収益401百万円(前年同期33百万円)、セグメント利益19百万円(同2百万円)
  • 財政状態は、資産合計17,295百万円(前期末比+442百万円)、資本合計12,741百万円(△1,080百万円)、親会社所有者帰属持分比率73.7%(前期末82.0%)。featの子会社化でのれんが1,587百万円増え、現金及び現金同等物は1,381百万円減少。借入金は435百万円増えた。資本の減少は主に自己株式の取得650百万円による。その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の評価が△144百万円となり、四半期包括利益は78百万円(△71.5%)
  • 通期予想は修正なし。売上収益10,000百万円(+41.6%)、営業利益1,500百万円(+6.2%)、税引前利益1,500百万円(△1.4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,100百万円(+2.2%)、基本的1株当たり72.78円。第1四半期の進捗は、売上収益21.1%、営業利益19.1%、税引前利益22.2%、当期利益20.2%(当社試算)。会社は2027年3月期に売上収益100億円・営業利益15億円の達成を目標に掲げる
  • 【要確認】featの取得原価・のれんの算定内容や、同社の通期での売上寄与の見込みは短信の本文からは読み取れない
  • 配当は期末22円(前期33.50円)の予想で修正なし

財政状態

資産合計

17,295百万円

資本合計

12,741百万円

親会社所有者帰属持分比率

73.7%

次期業績予想

決算期売上収益営業利益税引前利益親会社の所有者に帰属する当期利益
2027年3月期 通期予想(修正なし)10,000百万円(進捗21.1%)+41.6%1,500百万円(進捗19.1%)+6.2%1,500百万円(進捗22.2%)△1.4%1,100百万円(進捗20.2%)+2.2%

注目ポイント

中核のコンタクトセンター向けAI音声認識が、サブスク型の積み上げと高採算のフロー型案件の両方で伸び、主力事業のセグメント利益は5割増えた。4月に子会社化したソフトウェア検証のfeatが加わり、売上収益は4割増となった。当期からIFRSに移行し、事業区分も音声認識のプラットフォームと、AIを使った人材・業務支援サービスの2つに組み替えた。

一方、売上総利益率は6ポイント下がった。人手を伴うサービス事業の比重が高まったことが一因とみられる(当社推定)。今後はM&Aを含む「M-Dev」戦略で事業領域を広げていく方針で、利益率の水準がどう変わるかが注目点になる。

featの買収でのれんが約16億円増え、自社株買いも実施したため、自己資本の比率は82%から74%に下がったが、財務の健全性は保たれている。通期で売上収益100億円・営業利益15億円という目標に対し、第1四半期の進捗は2割程度とほぼ計画どおりである。

出典:株式会社アドバンスト・メディア「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年8月14日開示)

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