4020東証CRM SaaS(スマートCRM・メールマーケティング)
2026年12月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー
サマリー
小売業などに会員向けアプリ・CRMのSaaSを提供するビートレンドの2026年12月期中間期(2026年1〜6月)は、カスタマイズ売上の減少で売上高が前年同期比5.5%減の5億39百万円となった。データベースサーバー群の更改に伴う一時的な費用で売上原価が28.3%増え、営業損失は1億41百万円(前年同期は20百万円の損失)に拡大した。通期は2億22百万円の営業損失を見込む予想を据え置いた。
売上高
539百万円
△5.5%営業利益赤字
△141百万円
前年同期は20百万円の損失経常利益赤字
△141百万円
前年同期は20百万円の損失中間純利益赤字
△141百万円
前年同期は24百万円の損失CRMサービスARR
969百万円
+1.4%自己資本比率
80.8%
前期末85.7%ハイライト
- 売上高は539百万円(前年同期比△5.5%)。データベースサーバー群の更改に伴う初期費用や新旧の重複契約費用などの一時的な費用で、売上原価が377百万円(+28.3%)に増えた。販管費は304百万円(+2.1%)。営業損失は141百万円(前年同期は20百万円の損失)、中間純損失は141百万円(同24百万円の損失)、1株当たり△65.53円
- CRMサービスの売上高は480百万円(△0.4%)。スマートCRMは地域密着型百貨店や女性用インナーウェア企業、大手メーカーの生協の公式アプリに採用され、会員数は3,854万8千名(前年同期末比+10.8%)、ARRは789百万円(+3.5%)、契約社数は187社(1社増)。一方、メールマーケティングサービスはARRが180百万円(△6.9%)、契約社数が338社(31社減)と縮小し、CRMサービス全体のARRは969百万円(+1.4%)、契約社数は525社(30社減)
- カスタマイズサービス(既存システムとの連携開発など)は大型案件の有無で変動しやすく、売上高54百万円(△35.6%)。その他サービス(DM印刷・決済手数料・GX関連の新規事業など)は4百万円(+7.8%)
- 2024年12月期〜2026年12月期を積極投資の成長フェーズとする中期経営計画に基づき、インフラ関連・人材開発関連・マーケティング関連の投資を計画どおり実行したとしている
- 財政状態は、総資産790百万円(前期末比△119百万円)、純資産639百万円、自己資本比率80.8%(前期末85.7%)
- 通期予想は修正なし。売上高1,169百万円(+0.9%)、営業損失222百万円、経常損失222百万円、当期純損失223百万円、1株当たり△103.65円。中間期の売上高進捗は46.1%(当社試算)。配当は無配の予想
- 【要確認】データベースサーバー群の更改に伴う一時的な費用の金額と、下期以降に解消する時期は短信に記載がない
財政状態
総資産
790百万円
純資産
639百万円
自己資本比率
80.8%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年12月期 通期予想(修正なし) | 1,169百万円(進捗46.1%)+0.9% | △222百万円 | △222百万円 | △223百万円 |
注目ポイント
赤字が大きく広がった。主因は、データベースサーバー群の更改に伴う初期費用と、新旧システムの契約が重なった期間の費用で、会社は一時的なものとしている。ただし金額と解消の時期は短信に書かれておらず、下期以降の原価がどこまで戻るかを確認する必要がある。
事業面では、主力のスマートCRMは百貨店や生協のアプリに採用が広がり、会員数は1割増、ARRも3.5%増と堅調だった。一方、旧来のメールマーケティングは契約社数が1割近く減り、全体のARRはほぼ横ばいにとどまる。成長分野と縮小分野が相殺し合っている状況だ。
通期でも2億円超の営業赤字を見込んでおり、投資を先行させる中期経営計画の最終年度にあたる。計画期間後に投資の成果として黒字化の道筋を示せるかが、今後の最大の焦点となる。