2026年6月期 通期 決算サマリー
サマリー
環境調査・分析を手がける環境管理センター(連結)の2026年6月期(2025年7月〜2026年6月)は、大型の設備工事を複数受注して受注高が前期比44.3%増の78億45百万円となった一方、工期が翌期以降にわたるため売上高は同8.4%減の55億87百万円にとどまった。売上原価の減少で営業利益は同2.4倍の2億67百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1億22百万円(前期7百万円)と増益だったが、計画していた利益(営業利益3億40百万円)には届かなかった。受注残高は49億35百万円(84.4%増)に積み上がり、今期は売上高62億円(11.0%増)、営業利益3億40百万円を見込む。配当は創立55周年の記念配当を含め年12円に増やす予定。
売上高
5,587百万円
△8.4%営業利益
267百万円
+144.6%経常利益
233百万円
+147.3%親会社株主に帰属する当期純利益
122百万円
前期7百万円受注高
7,845百万円
+44.3%受注残高
4,935百万円
+84.4%ハイライト
- 受注高は7,845百万円(前期比+44.3%)で、官公庁1,422百万円(+18.5%)、民間6,422百万円(+51.6%)。大型の設備工事案件を複数受注したが、施工期間が翌期以降にわたるため売上高には反映されず、売上高は5,587百万円(△8.4%。官公庁1,280百万円、民間4,306百万円)。受注残高は4,935百万円(+84.4%)
- 売上原価が4,054百万円(△14.9%)に減り、売上総利益率は27.4%(前期21.9%、当社試算)に改善。販管費は1,264百万円(+3.0%)で、営業利益は267百万円(+144.6%)、営業利益率4.8%(前期1.8%)。経常利益は233百万円(+147.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は122百万円(前期7百万円)、1株当たり25.68円
- 会社は、例年生産稼働率が下がりやすい第4四半期に各種施策で売上を伸ばしたものの、計画していた利益(営業利益340百万円、経常利益310百万円、純利益160百万円)には達しなかったとしている
- 事業別では、工事事業が受注高2,999百万円(前期比+2,124百万円)と大きく伸び、受注残高は2,640百万円(+2,318百万円)となった一方、売上高は681百万円(△1,178百万円)に減った。土壌・地下水事業は売上高1,160百万円(+345百万円)、アセスメント事業は997百万円(+164百万円)と増えた
- 財政状態は、総資産5,444百万円(前期末比+23百万円)、純資産2,567百万円、自己資本比率44.2%(前期末42.7%)。有利子負債は1,574百万円(△175百万円)。営業CFは386百万円の収入。調査を4月に始めて3月に終える契約が多く、3月末の売掛金が年間売上高の約3分の1になるため、回収までの運転資金を借入金でまかなっている
- 2027年6月期の予想は受注高6,200百万円(△21.0%)、売上高6,200百万円(+11.0%)、営業利益340百万円(+26.9%)、経常利益310百万円(+32.7%)、純利益160百万円(+30.1%)。利益の予想額は、前期に計画して届かなかった水準と同じ。今期は第2次中期経営計画の最終年度
- 配当は前期・当期とも年8円。2027年6月期は創立55周年の記念配当2円を含め年12円(普通配当10円)を予定
財政状態
総資産
5,444百万円
純資産
2,567百万円
自己資本比率
44.2%
有利子負債
1,574百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年6月期 通期予想 | 6,200百万円+11.0% | 340百万円+26.9% | 310百万円+32.7% | 160百万円+30.1% |
注目ポイント
受注は大きく伸びたが、売上には表れなかった1年だった。大型の設備工事を複数受注して受注高は4割以上増えたものの、工事は翌期以降に進むため、売上高は8%減った。その結果、翌期に持ち越す受注残高は前期の1.8倍に積み上がっている。
利益は売上原価の減少で大きく改善し、営業利益は前期の2.4倍になった。ただ会社は、計画していた利益には届かなかったと説明している。
今期は受注残を背景に売上高11%増を見込み、利益の予想は前期に届かなかった計画と同じ水準に置いた。積み上がった工事案件を利益を伴って消化できるかが、今期の最大の焦点となる。創立55周年の記念配当を含め、配当は年12円に増やす予定だ。