2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
濾過助剤などの無機化学品を手がける昭和化学工業(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、海外販売の堅調と価格改定で売上高が前年同期比1.6%増の25億37百万円、販管費の節減で営業利益が同8.7%増の1億60百万円となった。為替差損の計上で経常利益は同1.5%減、固定資産除却損もあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同10.5%減の1億49百万円。これまで未定としていた経常利益と純利益の予想を今回初めて公表し、通期の経常利益は5億90百万円(前期比26.4%減)を見込む。
売上高
2,537百万円
+1.6%営業利益
160百万円
+8.7%経常利益
235百万円
△1.5%親会社株主に帰属する四半期純利益
149百万円
△10.5%濾過助剤 売上高
1,416百万円
△1.8%自己資本比率
64.0%
前期末64.4%ハイライト
- 売上高は2,537百万円(前年同期比+1.6%)。海外市場での販売が堅調で、価格改定の効果もあった。製造原価の増加で売上総利益率は30.5%(前年同期31.3%、当社試算)に下がったが、販管費を614百万円(△3.3%、当社試算)に抑え、営業利益は160百万円(+8.7%)
- 営業外で為替差損15百万円を計上し、持分法による投資利益も31百万円(前年同期40百万円)に減って、経常利益は235百万円(△1.5%)。特別損失に固定資産除却損10百万円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は149百万円(△10.5%)、1株当たり14.01円
- 商品別では、主力の濾過助剤が海外は微増だったものの国内の清涼飲料向けなどが減り、売上高1,416百万円(△1.8%)。建材・充填材は国内外の充填材向けが増えて370百万円(+3.3%)、化成品はプール用・浄化槽用の塩素剤などが増えて592百万円(+6.4%)、その他の商品は157百万円(+13.8%)
- 財政状態は、総資産15,655百万円(前期末比+1,086百万円)、純資産10,018百万円(+630百万円)、自己資本比率64.0%(前期末64.4%)。投資有価証券が823百万円増え、その他有価証券評価差額金が503百万円増加した。四半期包括利益は705百万円
- 5月の決算発表時は、持分法適用会社オーベクスの業績予想が未定だったため、経常利益と純利益の予想を見送っていた。今回、第2四半期累計の経常利益410百万円(△14.0%)、純利益270百万円(△19.6%)、通期の経常利益590百万円(△26.4%)、純利益440百万円(△29.6%)、1株当たり41.31円を公表した
- 売上高と営業利益の予想は第2四半期累計で4,900百万円(+1.2%)・250百万円(△9.6%)、通期で9,500百万円(+2.4%)・320百万円(△28.3%)。第1四半期の進捗は、第2四半期累計予想に対し売上高51.8%、営業利益64.0%、経常利益57.3%、純利益55.2%(当社試算)。会社は原材料などの仕入コスト上昇や減価償却費の増加に対し、価格改定と設備更新を進めている
- 配当は中間3円・期末3円の年6円を予想(前期は年10円)
財政状態
総資産
15,655百万円
純資産
10,018百万円
自己資本比率
64.0%
投資有価証券
5,700百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 第2四半期累計予想(経常利益・純利益を新たに公表) | 4,900百万円(進捗51.8%)+1.2% | 250百万円(進捗64.0%)△9.6% | 410百万円(進捗57.3%)△14.0% | 270百万円(進捗55.2%)△19.6% | — |
| 2027年3月期 通期予想(経常利益・純利益を新たに公表) | 9,500百万円(進捗26.7%)+2.4% | 320百万円(進捗50.0%)△28.3% | 590百万円(進捗39.8%)△26.4% | — | 440百万円(進捗33.9%)△29.6% |
注目ポイント
主力の濾過助剤は国内の清涼飲料向けが減ったが、海外販売と価格改定、塩素剤など化成品の伸びで売上は小幅に増えた。原価の上昇を販管費の節減で補い、営業利益は増益を確保した。一方で為替差損や設備の除却損が響き、最終利益は1割減った。
今回の決算では、これまで未定だった経常利益と純利益の予想が出そろった。持分法適用会社オーベクスの業績予想が固まったためで、通期の経常利益は前期比26%減を見込む。第1四半期の営業利益はすでに通期予想の半分に達しており、予想どおりなら下期の営業利益は約70百万円と、上期予想の250百万円を大きく下回る計算になる(当社試算)。
その他有価証券評価差額金の増加などで、純資産は6億円以上増えた。年間配当は6円の予想で、前期の10円から減る計画だ。仕入コストや減価償却費の増加を価格改定でどこまで吸収できるかが今後の焦点となる。