556A東証グロースペット関連(フードEC・動物病院・トリミング)
2027年4月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
犬猫用サプリ「デンタルふりかけ」などを自社ECで販売する犬猫生活の2027年4月期第1四半期は、自社EC・他社EC・店頭卸のすべてが伸び、 売上高は前年同期比22.6%増の12億87百万円、営業利益は同45.5%増の1億85百万円(営業利益率14.4%)と大幅な増収増益。 一方、前期にあった繰越欠損金の消化による税負担軽減がなくなり、四半期純利益は同16.5%減の1億16百万円となった。 株主優待制度の新設と、動物病院の2件目のM&Aも発表している。
売上高
1,287百万円
+22.6%営業利益
185百万円
+45.5%経常利益
184百万円
+44.1%四半期純利益
116百万円
△16.5%ハイライト
- 【純利益が減益の理由】前年同期は繰越欠損金の消化と法人税等調整額(プラス計上)で税負担が軽減されていたが、当期は適正水準の税負担(法人税等30百万円+調整額37百万円)。会社は税引前ベースの経常利益は+44.1%と、本業の収益力は着実に向上していると説明
- 売上構成は生活販売が1,245百万円と牽引。自社ECは前年同期比+19.6%(1,081百万円)、他社ECは+60.8%(154百万円)、店頭卸は+112.8%(9百万円)。定期会員数は72,855件(前年同期比+16.4%)
- 損益構造は広告費率が29.5%(前年同期31.8%)に低下し、営業利益率は12.1%から14.4%に改善。固定費率は16.1%(うち寄付金比率2.1%)に上昇
- 【店頭卸】取扱店舗数は前期末の160店舗から197店舗に拡大。ドモホルンリンクルで知られる再春館製薬所と共同開発した「エイジングケアピューレ」について、今秋から再春館製薬所による直接販売を開始(業績への影響は軽微)
- 【動物病院M&A】2026年9月14日の取締役会で、茨城県守谷市の守谷フォレスト動物病院(株式会社どうぶつのもり)の全株式取得を決議(2026年10月1日、取得価額は非開示)。島根県の益田ペットクリニックに続く2拠点目で、全国50病院体制を目標に複数の病院と交渉中。同院の年間売上は約88百万円(2025年9月期)
- 【新設】株主優待制度を導入。毎年4月末・10月末の株主のうち100株以上で1,500円分、300株以上で3,000円分×2枚の自社オンラインサイト優待券を贈呈(初回基準日は2026年10月31日、使えるのは自社サイトのみ、利用期間は贈呈後6か月)
- 生活サービスは動物病院が前年同期比+2.0%(32百万円)、トリミングサロンは不採算店舗の閉鎖で△38.4%(7百万円)。7月に初のオリジナルブランド「HANARE渋谷店」を出店。新商品「デンタルふりかけプレミアム」(配合成分を7種から9種に強化)を7月に発売
- 動物福祉活動として、前期経常利益の20%にあたる2,500万円を犬猫生活福祉財団へ寄付(1Q寄付実績は合計約2,704万円)。第三者割当増資等により資本金・資本準備金が各129百万円増え、自己資本比率は80.6%(前期末74.5%)
財政状態
総資産
2,670百万円
純資産
2,152百万円
自己資本比率
80.6%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年4月期 通期予想(修正なし) | 5,684百万円(進捗22.6%)+26.5% | 716百万円(進捗25.8%)+19.3% | 720百万円(進捗25.6%)+20.1% | 468百万円(進捗24.8%)△5.6% |
注目ポイント
見た目の「純利益減益」は税負担の正常化によるもので、本業(営業利益・経常利益)は40%超の増益と読み取れる。通期の当期純利益予想が前期比で微減(△5.6%)となっているのも、同様に税負担が前期より重くなる前提とみられる。定期会員数の積み上げ(7.3万件)と広告費率の低下で、収益の質は改善している。
今回の決算説明資料で新規性が高いのは、株主優待の新設と動物病院M&Aの2件目である。優待は自社サイトのみで使える優待券で、商品を体験してもらいながら中長期保有を促す狙い。動物病院のM&Aは「全国50病院」を目標とする成長戦略の一環で、取得価額が非開示のため、のれんの金額(現時点では未確定)や収益への寄与は次回以降の開示で確認したい。寄付活動を含む経営理念と収益のバランス(固定費率の上昇)も注視点となる。