2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
調剤薬局向けのITサービスを手がけるくすりの窓口(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、処方箋ネット受付件数や医薬品流通金額、基幹システムの利用数の拡大に取り組み、売上高が前年同期比25.0%増の36億43百万円、営業利益が同24.6%増の7億84百万円となった。税負担の低下もあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同61.0%増の6億23百万円。5月にテクノネットワークを子会社化し、7月には人材マッチングのblankpadの買収も決めた。通期予想に対する進捗は売上高・営業利益とも25%で、予想は据え置いた。
売上高
3,643百万円
+25.0%営業利益
784百万円
+24.6%経常利益
778百万円
+20.6%親会社株主に帰属する四半期純利益
623百万円
+61.0%売上高営業利益率
21.5%
前年同期21.6%(当社試算)自己資本比率
62.2%
前期末63.7%ハイライト
- 売上高は3,643百万円(前年同期比+25.0%)、売上総利益は2,099百万円で売上総利益率は57.6%(前年同期57.9%、当社試算)。販管費は1,314百万円(+24.1%、当社試算)と売上並みに増え、営業利益は784百万円(+24.6%)、営業利益率は21.5%。支払利息10百万円などで経常利益は778百万円(+20.6%)。法人税等が150百万円(負担率19.4%、前年同期38.4%=当社試算)に下がり、四半期純利益は623百万円(+61.0%)、1株当たり54.43円
- 処方箋ネット受付件数(ヘルスケアオートメーション事業)、調剤薬局・医療機関の医薬品流通金額(みんなのお薬箱事業)、システム利用数(基幹システム事業)の増加に取り組んだ。当期から、メディア事業を「ヘルスケアオートメーション事業」、未病予防事業を「ウェルネス事業」に名称変更し、集客から会計までの患者導線をAIで自動化するプラットフォームを展開するとしている(単一セグメント)
- 2026年5月1日付で株式会社テクノネットワークの全株式を取得し、同社とその子会社ケイングを連結に加えた。のれんは1,196百万円(前期末870百万円)に増加。重要な後発事象として、7月23日にパーソナリティ診断とAI分析による人材マッチングの株式会社blankpadの完全子会社化を決議。子会社の薬剤師求人転職と組み合わせ、薬局と薬剤師のマッチング精度の向上を狙う
- 財政状態は、総資産18,227百万円(前期末比+410百万円)、純資産11,456百万円、自己資本比率62.2%(前期末63.7%)。法人税と配当の支払いで現金及び預金が694百万円減り、投資有価証券は200百万円増加。自己株式の取得で自己株式が178百万円増えた
- 【要確認】税負担率が前年同期の38.4%から19.4%に下がった理由(法人税等調整額の減少など)は短信に記載がない
- 通期予想は修正なし。売上高14,400百万円(+16.8%)、営業利益3,100百万円(+15.6%)、経常利益3,100百万円(+16.3%)、純利益3,100百万円(+5.0%)、1株当たり270.53円。第1四半期の進捗は、売上高25.3%、営業利益25.3%、経常利益25.1%、純利益20.1%(当社試算)
- 配当は期末40円(前期38円)の予想で修正なし
財政状態
総資産
18,227百万円
純資産
11,456百万円
自己資本比率
62.2%
のれん
1,196百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 14,400百万円(進捗25.3%)+16.8% | 3,100百万円(進捗25.3%)+15.6% | 3,100百万円(進捗25.1%)+16.3% | 3,100百万円(進捗20.1%)+5.0% |
注目ポイント
調剤薬局向けのITサービスが順調に広がり、売上・営業利益ともに約25%伸びた。営業利益率も21%台を維持しており、処方箋のネット受付、医薬品の薬局間流通、薬局の基幹システムという3つの柱の拡大に取り組んでいる。薬価の引き下げで薬局経営の効率化が求められるなか、DX需要を取り込んでいる形だ。
成長のもう一つの軸がM&Aである。5月にテクノネットワークを子会社化し、7月には薬剤師の採用難を背景に、性格診断とAIで人材をマッチングするblankpadの買収も決めた。のれんは約12億円に増えている。純利益が6割増えたのは税負担が下がったためでもあり、その理由は短信に書かれていない。
通期予想に対する進捗は売上・営業利益とも25%と、ほぼ計画どおりのペースである。買収した会社がどれだけ早く業績に貢献するかが、今後の上積みの鍵になる。