決算ノート
6033東証グロースITサービス(エンジニア派遣・受託開発)、コンテンツプロパティ(ゲームIPのライセンス)

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

ITエンジニアの派遣や受託開発を手がけるエクストリーム(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、主力のトータルソリューション事業が伸び、売上高が前年同期比10.0%増の30億95百万円となった。一方、販管費が34.4%増え、営業利益は同25.4%減の2億67百万円。為替差損益の改善で経常利益は同5.0%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は同7.5%減の1億80百万円だった。6月末にアットアイパスとインフィズジャパンを買収した。同日、2029年3月期に売上高200億円、営業利益25億円を目指す中期経営計画を公表した。

売上高

3,095百万円

+10.0%

営業利益

267百万円

△25.4%

経常利益

307百万円

△5.0%

親会社株主に帰属する四半期純利益

180百万円

△7.5%

トータルソリューション事業 セグメント利益

503百万円

+17.0%

自己資本比率

69.4%

前期末72.9%

ハイライト

  • 売上高は3,095百万円(前年同期比+10.0%)。売上総利益率は32.3%(前年同期32.1%、当社試算)とほぼ横ばいだったが、販管費が734百万円(+34.4%、当社試算)に増え、営業利益は267百万円(△25.4%)。前年同期の為替差損50百万円が差益25百万円に転じ、経常利益は307百万円(△5.0%)。親会社株主に帰属する四半期純利益は180百万円(△7.5%)、1株当たり33.68円
  • 今期から「デジタル人材事業」と「受託開発事業」を統合して「トータルソリューション事業」とした。同事業は新規顧客の開拓と既存顧客の深耕で売上高2,878百万円(+12.2%)、セグメント利益503百万円(+17.0%)
  • コンテンツプロパティ事業は、ライセンスしたスマホゲーム『ラングリッサー』のロイヤルティ収益や子会社Dragami Gamesのゲーム販売で売上高222百万円(△10.7%)、セグメント利益99百万円(△33.0%)
  • 2026年6月30日にアットアイパスとインフィズジャパンの全株式を取得した。アットアイパスの取得でのれん264百万円(暫定)を計上し、インフィズジャパンでは負ののれん発生益10百万円を特別利益に計上
  • 財政状態は、総資産9,713百万円(前期末比+272百万円)、純資産7,073百万円、自己資本比率69.4%(前期末72.9%)。短期借入金が200百万円、未払費用が237百万円増えた。現金及び預金は4,279百万円
  • 通期予想(2026年5月14日公表)は修正なし。売上高13,000百万円(+10.2%)、営業利益1,300百万円(△9.7%)、経常利益1,400百万円(△16.1%)、純利益920百万円(△21.9%)。第1四半期の進捗は売上高23.8%、営業利益20.5%、純利益19.6%(当社試算)
  • 同日公表の中期経営計画(2027年3月期〜2029年3月期)では、2029年3月期に売上高20,000百万円(2026年3月期実績11,796百万円)、営業利益2,500百万円(同1,439百万円)、営業利益率12.5%、ROE19.6%を目標に掲げた。長期ビジョンとして「10年で売上高1,000億円」を示し、今回の計画期間を事業構造転換の土台作りと位置づけている
  • 配当は期末68円を予想(前期は年62円)。中間配当予想は未定

財政状態

総資産

9,713百万円

純資産

7,073百万円

自己資本比率

69.4%

現金及び預金

4,279百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年3月期 通期予想(修正なし)13,000百万円(進捗23.8%)+10.2%1,300百万円(進捗20.5%)△9.7%1,400百万円(進捗21.9%)△16.1%920百万円(進捗19.6%)△21.9%
中期経営計画 2029年3月期目標20,000百万円2,500百万円——

注目ポイント

主力のIT人材・受託開発事業は2桁の増収増益だったが、全社の営業利益は4分の1減った。販管費が3割以上増えたためで、セグメント利益の合計は増えており、各事業に配分されない全社費用の増加が利益を押し下げた計算になる(当社試算)。会社は事業構造の見直しに着手したとしている。

決算と同時に、2029年3月期に売上高200億円、営業利益25億円を目指す中期経営計画を公表した。前期の売上高約118億円から3年で7割近く増やす計画で、さらに10年で売上高1,000億円という長期ビジョンも掲げた。6月末には2社を買収した。

今期の予想は増収ながら営業減益となっている。買収した会社の取り込みを含め、計画に沿って成長を加速できるかが問われる。

出典:株式会社エクストリーム「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)/中期経営計画策定に関するお知らせ/事業計画及び成長可能性に関する事項(2026年8月14日)」(2026年8月14日開示)

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