決算ノート
603A東証グロースGXソリューション(オンサイト太陽光のPPAなど)、電力小売(エナジートレーディング)

2026年6月期 通期 決算サマリー

サマリー

店舗や倉庫の屋根に太陽光発電設備を置いて電力を供給するアイ・グリッド・ソリューションズ(単体)の2026年6月期(2025年7月〜2026年6月)は、稼働した太陽光発電施設が累計1,549施設・421MWに達し、GXソリューション事業が54.5%増収となった。売上高は前期比12.0%増の256億99百万円、営業利益は同14.1%増の35億81百万円、当期純利益は同21.6%増の19億40百万円。2026年7月29日に東証グロース市場に上場した。今期は売上高309億円(+20.5%)、営業利益38億円(+7.3%)を見込む。

売上高

25,699百万円

+12.0%

営業利益

3,581百万円

+14.1%

経常利益

2,867百万円

+20.0%

当期純利益

1,940百万円

+21.6%

稼働太陽光発電施設(累計)

1,549施設・421MW

自己資本比率

19.3%

前期末15.8%

ハイライト

  • 売上高は25,699百万円(前期比+12.0%)、売上総利益率は27.4%(前期26.4%、当社試算)、営業利益は3,581百万円(+14.1%)。支払利息671百万円などを差し引き経常利益は2,867百万円(+20.0%)、当期純利益は1,940百万円(+21.6%)、1株当たり60.42円(株式分割考慮後)、ROE25.7%
  • GXソリューション事業は、PPAサービスとアライアンスソリューションで新たに87MWが稼働し、次世代型店舗・倉庫を構築するインテグレーションサービスも23施設が新規稼働。売上高13,468百万円(+54.5%)、セグメント利益2,843百万円(+51.0%)
  • エナジートレーディング事業(電力販売)は売上高12,230百万円(△14.0%)、セグメント利益2,024百万円(△11.6%)。JEPX(日本卸電力取引所)の年間平均価格は12.25円/kWhと前期並みで、会社は需給管理やGXソリューション事業からの余剰電力の調達で費用を抑えたとしている
  • 財政状態は、総資産44,294百万円(前期末比+2,620百万円)、純資産8,532百万円、自己資本比率19.3%(前期末15.8%)。機械及び装置が1,704百万円、資産除去債務が855百万円増えた。負債合計は35,762百万円で、長期借入金やリース債務などの比重が大きい
  • 営業CFは4,451百万円の収入、投資CFは2,754百万円の支出、現金及び現金同等物は6,420百万円(前期末5,214百万円)
  • 2026年7月29日に東証グロース市場に上場し、7月28日払込の一般募集を行った。2027年6月期の予想は売上高30,966百万円(+20.5%)、営業利益3,844百万円(+7.3%)、経常利益3,080百万円(+7.4%)、当期純利益2,140百万円(+10.3%)で、上場時に公表した予想から変更はない
  • 配当は前期・当期とも無配で、今期も無配を予想

財政状態

総資産

44,294百万円

純資産

8,532百万円

自己資本比率

19.3%

現金及び現金同等物

6,420百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益当期純利益
2027年6月期 通期予想30,966百万円+20.5%3,844百万円+7.3%3,080百万円+7.4%2,140百万円+10.3%

注目ポイント

7月に東証グロースに上場した同社は、スーパーや物流倉庫などの屋根に太陽光パネルを設置し、その電気を施設に供給する事業を伸ばしている。稼働した施設は累計1,500を超え、この事業の売上は5割以上増えた。

もう一つの柱である電力の販売は減収減益となったが、会社は細かな需給管理や、自社の太陽光の余った電気を安定した価格で調達することで費用を抑えたとしている。全体では2桁の増収増益となった。

太陽光設備を自社で持つモデルのため借入金などの負債が大きく、自己資本比率は2割弱にとどまる。今期も2割の増収を見込むが、設備投資の拡大と財務の健全性をどう両立させるかが、上場後の注目点となる。

出典:株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」(2026年8月14日開示)

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