決算ノート
6054東証インターネットメディア(人材サービス:マッハバイト・転職会議・転職ドラフト、不動産サービス:イエシル)

2026年12月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー

サマリー

アルバイト求人サイト「マッハバイト」などを運営するリブセンス(連結)の2026年12月期中間期(2026年1〜6月)は、マッハバイトの売上高がほぼ半減し、売上高が前年同期比33.1%減の19億65百万円となった。広告宣伝費の削減で営業損失は1億71百万円(前年同期は2億11百万円の損失)に縮小したが、親会社株主に帰属する中間純損失は1億78百万円。会社は成長を前提とした中期経営計画2025-2027を取り下げ、従業員の約2割の配置転換などによる黒字化に向けた構造改革に注力すると発表した。2027年度中の単月黒字化、2028年度の通期黒字化を目指す。通期予想は非開示とし、第3四半期決算時に開示する予定。

売上高

1,965百万円

△33.1%

営業利益赤字

△171百万円

前年同期は211百万円の損失

経常利益赤字

△168百万円

前年同期は135百万円の損失

親会社株主に帰属する中間純利益赤字

△178百万円

前年同期は211百万円の損失

マッハバイト 売上高

895百万円

△49.9%

自己資本比率

87.7%

前期末88.1%

ハイライト

  • 売上高は1,965百万円(前年同期比△33.1%)。主因は「マッハバイト」の減収で、収益性の高い案件に集中する方針に転換し、低収益案件の条件変更や取引縮小を進めた結果、応募数が減った。不動産情報サービス「イエシル」も買取再販の決済件数が減った。一方、転職口コミサイト「転職会議」とITエンジニア向け「転職ドラフト」は増収
  • 主要事業の売上高は、マッハバイト895百万円(△49.9%)、転職会議602百万円(+6.1%)、転職ドラフト322百万円(+25.5%)。セグメント別(今期から2区分に変更)では、人材サービスが売上高1,823百万円(△30.2%)、セグメント利益390百万円(+6.7%)、不動産サービスが売上高141百万円(△56.0%)、セグメント損失18百万円(前年同期は5百万円の利益)
  • 費用面では広告宣伝費が411百万円(△56.2%)、人件費が1,036百万円(△6.5%)に減り、営業損失は171百万円(前年同期は211百万円の損失)、調整後EBITDAは△167百万円(同△201百万円)。前年同期にあった事業譲渡に伴うライセンス収入76百万円がなくなり、経常損失は168百万円(同135百万円の損失)に拡大。親会社株主に帰属する中間純損失は178百万円(1株当たり△6.47円)
  • 【構造改革】会社は、人件費などの固定費が重く損益分岐点が高いため、お祝い金規制や競合動向による減収が直接赤字につながっており、他事業の成長もマッハバイトの減収を補えていないと説明。成長を前提として公表した中期経営計画2025-2027を取り下げ、黒字化に向けた構造改革に注力する
  • 構造改革では「収益部門へのリソース集中」として大規模ブランディングやM&Aを停止し、非収益部門を中心に従業員の約20%を配置転換する(社外でのキャリアを希望する従業員には支援制度を用意)。「運営体制のスリム化」として組織・業務のAIネイティブ化や業務委託費などの固定費削減を進める。2027年度中の単月黒字化と2028年度の通期黒字化を目指し、財務指標を調整後EBITDAから連結営業利益に変更する
  • 通期の業績予想は、構造改革の進捗と結果を精緻に予測することが難しいとして非開示とし、第3四半期決算発表時に開示する予定
  • 7月1日付で、技術広報・DevRel支援を手がける子会社「コミュニケーションドラフト」(資本金1億円、当社100%出資)を設立した
  • 財政状態は、総資産4,558百万円(前期末比△174百万円)、純資産4,038百万円、自己資本比率87.7%(前期末88.1%)。現金及び預金は3,521百万円。配当は無配を予想

財政状態

総資産

4,558百万円

純資産

4,038百万円

自己資本比率

87.7%

現金及び預金

3,521百万円

次期業績予想

決算期業績予想
2026年12月期 通期予想非開示(第3四半期決算発表時に開示予定)

注目ポイント

主力のアルバイト求人サイト「マッハバイト」の売上がほぼ半分になり、全社の売上は3分の1減った。収益性の低い案件を絞り込む方針に切り替えた結果、応募数が減ったためだ。広告費を大きく減らしたことで営業赤字はやや縮んだものの、赤字からは抜け出せていない。

会社は、人件費などの固定費が重い体質のため、減収がそのまま赤字につながっていると認めた。成長を前提にした中期経営計画を取り下げ、黒字化を最優先にする構造改革に踏み切る。大規模なブランディングやM&Aを止め、従業員の約2割を配置転換し、AIの活用で少人数でも回る体制をめざす。黒字化の目標は2027年度中の単月、2028年度の通期と、時間をかける計画だ。

転職口コミの「転職会議」やエンジニア向けの「転職ドラフト」は伸びており、これらの事業がどこまで成長できるかが立て直しの鍵となる。現預金は35億円、自己資本比率は9割近い。通期予想は第3四半期決算で示す予定で、構造改革の進み具合が数字でどう表れるかに注目したい。

出典:株式会社リブセンス「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年8月14日開示)

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