2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
ネイルサロンを祖業とするコンヴァノ(IFRS・連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、前期に子会社化したDataStrategyのコンサルティング事業が寄与し、売上収益が前年同期比6.5倍の69億07百万円、営業利益が19億37百万円(前年同期1億73百万円)と急拡大した。親会社の所有者に帰属する四半期利益は同10.3倍の11億95百万円。7月にアクセルマークを第三者割当増資の引き受けで子会社化し、8月には株主優待用と借入金の担保分を除く保有暗号資産の売却を完了した。売却に伴い第2四半期に売却損298百万円を計上する予定。
売上収益
6,907百万円
+554.5%営業利益
1,937百万円
前年同期173百万円税引前四半期利益
1,941百万円
前年同期173百万円親会社の所有者に帰属する四半期利益
1,195百万円
+925.8%コンサルティング事業 セグメント利益
1,563百万円
前年同期39百万円親会社所有者帰属持分比率
68.6%
前期末57.6%ハイライト
- 売上収益は6,907百万円(前年同期比+554.5%)、営業利益は1,937百万円(前年同期173百万円)。法人所得税費用745百万円を差し引き、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,195百万円(+925.8%)、基本的1株当たり2.40円
- コンサルティング事業は前期に連結子会社となったDataStrategyの寄与で売上収益5,102百万円(前年同期84百万円)、セグメント利益1,563百万円(同39百万円)と、全社の売上・利益の大半を占めた。ヘルスケア事業は医療機関ネットワークの拡大で売上収益870百万円(+579.8%)、セグメント利益538百万円(+542.9%)
- 中核のネイル事業は新規店舗の寄与で売上収益907百万円(+20.2%)となったが、出店に伴う人件費・減価償却費でセグメント損失10百万円(前年同期は43百万円の利益)。インベストメント&アドバイザリー事業は売上収益26百万円(△69.5%)、損失32百万円。今期新設のAI事業は立ち上げ費用で損失92百万円
- 重要な後発事象として、7月2日にアクセルマーク(東証グロース、3624)が実施した第三者割当増資を現金900百万円で引き受け、議決権の68.91%を取得して連結子会社とした。アクセルマークの業績が連結業績に与える影響は精査中としている
- もう一つの後発事象として、保有する暗号資産(株主優待の交付用と借入金の担保分を除く)の売却を7月24日に決議し、8月10日に完了した。財務体質の安定化と資本効率の向上が目的で、第2四半期に売却損298百万円(その他の費用)を計上する予定。第1四半期末の暗号資産の帳簿価額は8,737百万円で、資産合計の49.4%を占めていた(当社試算)。監査法人の期中レビュー報告書は、この2件を強調事項として記載している
- 財政状態は、資産合計17,693百万円(前期末比△1,202百万円)、資本合計12,136百万円、親会社所有者帰属持分比率68.6%(前期末57.6%)。法人所得税の納付などで現金及び現金同等物が1,508百万円減り2,744百万円に。流動負債に社債1,500百万円がある
- 通期予想(2026年5月15日公表)は修正なし。売上収益26,752百万円(+72.4%)、営業利益8,957百万円(+459.5%)、税引前利益9,000百万円(+533.6%)、親会社の所有者に帰属する当期利益5,820百万円。第1四半期の進捗は売上収益25.8%、営業利益21.6%、当期利益20.5%(当社試算)。アクセルマーク連結の影響は精査中で、合理的に算定可能となった段階で開示するとしている
- 配当は年1円(期末1円)を予想。前期の期末配当1円は資本剰余金を原資とした
財政状態
資産合計
17,693百万円
資本合計
12,136百万円
親会社所有者帰属持分比率
68.6%
暗号資産(第1四半期末)
8,737百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 26,752百万円(進捗25.8%)+72.4% | 8,957百万円(進捗21.6%)+459.5% | 9,000百万円(進捗21.6%)+533.6% | 5,820百万円(進捗20.5%) |
注目ポイント
ネイルサロンが祖業の同社は、M&Aで事業の姿が大きく変わった。前期に買収したコンサルティング会社DataStrategyが売上の7割強を稼ぎ、第1四半期の売上は前年の6倍超、営業利益は10倍以上になった。医療機関向けのヘルスケア事業も伸びた一方、祖業のネイル事業は出店費用で赤字になっている。
決算後の動きも大きい。7月にはヘルスケア事業などを手がけるアクセルマークを第三者割当増資の引き受けで子会社化した。8月には、第1四半期末に資産の約半分を占めていた暗号資産について、株主優待用と借入金の担保分を除いて売却し、約3億円の売却損を第2四半期に計上する。監査法人もこの2件を強調事項として挙げている。
会社は通期予想を据え置き、アクセルマークの影響は精査中としている。買収と資産入れ替えを重ねるなかで、コンサル事業の高い利益水準が続くか、アクセルマークの再建がどう進むかが今後の焦点となる。