決算ノート
6635東証スタンダード電子機器の製造(車載・オフィス・産業・医療機器向けなど)

2026年12月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー

サマリー

車載・産業機器向けなどの電子機器を製造する大日光・エンジニアリング(連結)の2026年12月期中間期(2026年1〜6月)は、アジアの車載機器向けなどが伸び、売上高が前年同期比12.3%増の198億67百万円となった。一方、日本で売上減とコスト上昇の価格転嫁の遅れが響き、営業利益は同60.8%減の1億37百万円。タイ子会社の連結化に伴う段階取得に係る差益2億47百万円を特別利益に計上し、親会社株主に帰属する中間純利益は同65.1%増の4億12百万円となった。通期予想は据え置き、営業利益の進捗は12.7%(当社試算)。

売上高

19,867百万円

+12.3%

営業利益

137百万円

△60.8%

経常利益

246百万円

△37.3%

親会社株主に帰属する中間純利益

412百万円

+65.1%

売上総利益率

9.5%

前年同期11.1%(当社試算)

アジア売上高

12,006百万円

+25.9%

自己資本比率

24.0%

前期末24.1%

ハイライト

  • 売上高は19,867百万円(前年同期比+12.3%)、売上総利益は1,886百万円(前年同期1,966百万円)で、売上総利益率は9.5%(前年同期11.1%、当社試算)に低下。販管費は1,748百万円(+8.3%、当社試算)に増え、営業利益は137百万円(△60.8%)、営業利益率は0.7%(当社試算)。受取利息や消耗品等売却益、補助金収入が増えた一方、支払利息が113百万円(前年同期90百万円)に増え、経常利益は246百万円(△37.3%)
  • TROIS TAKAYA ELECTRONICS(THAILAND)CO.,LTD.の連結子会社化に伴う段階取得に係る差益247百万円などで特別利益は266百万円。法人税等は78百万円(負担率15.7%、当社試算)、非支配株主に帰属する利益は4百万円(前年同期18百万円)で、親会社株主に帰属する中間純利益は412百万円(+65.1%)。本業の減益を一時的な特別利益が補った形
  • 日本は売上高7,754百万円(△4.5%)、セグメント利益68百万円(前年同期318百万円)と大幅減益。車載機器向けは電装部品関連が堅調で増収だったが、オフィス機器向けは需要減、産業機器向けは半導体製造装置向けが増産基調ながらメモリ部品等の供給制約で対応が限られ減収。親会社は売上減に加え、コスト上昇分の価格転嫁が十分に進まず減益となった
  • アジアは売上高12,006百万円(+25.9%)、セグメント利益358百万円(+7.8%、当社試算)。香港子会社の車載関連部品、無錫・タイ子会社の大口取引先向けが伸び、無錫栄志電子のシリコンウエハー関連の貿易ビジネス、ベトナム子会社の医療機器向けも増収。用途別(外部売上)では、車載機器が10,741百万円(+18.4%、当社試算)、オフィス機器が945百万円(△25.2%、当社試算)
  • 財政状態は、総資産31,729百万円(前期末比+2,874百万円)、純資産9,307百万円(同+1,069百万円)、自己資本比率24.0%(前期末24.1%)。固定資産は建物・機械装置・土地などで1,760百万円増え、負債は22,421百万円(+1,804百万円)。短期借入金・長期借入金は減少した
  • 通期予想(2026年2月16日公表)は修正なし。売上高41,000百万円(+10.9%)、営業利益1,080百万円(+69.2%)、経常利益980百万円(+41.8%)、純利益710百万円(+240.0%)、1株当たり106.91円。中間期の進捗は、売上高48.5%、営業利益12.7%、経常利益25.1%、純利益58.0%(当社試算)
  • 【要確認】通期の営業利益予想を達成するには、下期に943百万円の営業利益が必要で、上期(137百万円)の約7倍にあたる(当社試算)。下期に利益が大きく伸びる根拠は短信に説明がない(決算補足説明資料「有」で確認が必要)
  • 【訂正反映】8月24日に配当の状況の記載が訂正された。2025年12月期の期末配当が「―」と記載されていたものを8.00円、年間合計を16.00円に訂正(2026年12月期の予想は中間8円・期末8円の年16円で変更なし)。業績の数値に訂正はない。決算補足説明資料・説明会は「有」

財政状態

総資産

31,729百万円

純資産

9,307百万円

自己資本比率

24.0%

1株当たり純資産

1,148.95円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2026年12月期 通期予想(修正なし)41,000百万円(進捗48.5%)+10.9%1,080百万円(進捗12.7%)+69.2%980百万円(進捗25.1%)+41.8%710百万円(進捗58.0%)+240.0%

注目ポイント

売上は12%伸びたが、本業の利益は6割減った。伸びたのはアジアで、車載機器向けを中心に売上が26%増え、利益も増えた。一方、日本はオフィス機器・産業機器向けが減り、親会社でコスト上昇分を価格に転嫁しきれず、セグメント利益は前年同期の約5分の1に落ち込んだ。産業機器向けは半導体製造装置向けの需要がありながら、メモリ部品の供給制約で増産に応じきれなかった。

純利益が65%増えたのは、持分法適用関連会社だったタイの会社を子会社にした際の段階取得に係る差益(約2.5億円)という一時的な利益によるもので、本業の改善ではない。自己資本比率は24%と低めで、支払利息も増えている。

通期予想は据え置かれたが、営業利益の進捗は12.7%にとどまり、下期に上期の約7倍の営業利益が必要になる。日本での価格転嫁の進み具合と、部品の供給制約が解消するかが下期の焦点で、会社がその見通しをどう説明しているか、決算補足説明資料で確認したい。

出典:株式会社大日光・エンジニアリング「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月24日付で一部訂正)」(2026年8月13日開示)

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