6942東証調剤薬局、インターネット関連(SES)、通信(MVNO)
増収増益
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
調剤薬局を主力にシステムエンジニアリングサービスやMVNOも手がけるソフィアホールディングス(連結、IFRS)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、処方箋枚数の増加と前期に取得した子会社の寄与で、売上収益が前年同期比8.5%増の21億49百万円、営業利益が同2.6倍の66百万円となった。ただし法人所得税費用が税引前利益の8割を占め、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同13.7%増の11百万円にとどまった。四半期利益はすでに通期予想(7百万円)を上回っている。
売上収益
2,149百万円
+8.5%営業利益
66百万円
+160.2%税引前利益
59百万円
+167.1%親会社の所有者に帰属する四半期利益
11百万円
+13.7%調剤薬局 セグメント利益
154百万円
+23.1%親会社所有者帰属持分比率
42.3%
前期末41.5%ハイライト
- 売上収益は2,149百万円(前年同期比+8.5%)、売上総利益は755百万円(売上総利益率35.1%、前年同期36.2%=当社試算)。販管費は693百万円とほぼ横ばいで、営業利益は66百万円(+160.2%)、税引前四半期利益は59百万円(+167.1%)。法人所得税費用が48百万円(税引前利益の81.4%、当社試算)と重く、親会社の所有者に帰属する四半期利益は11百万円(+13.7%)、基本的1株当たり2.39円
- 調剤薬局及びその周辺事業は、調剤報酬・薬価改定の影響を受けたが処方箋枚数が増え、販管費の圧縮もあって売上収益1,721百万円(+2.7%)、セグメント利益154百万円(+23.1%)。期末の調剤薬局は60店舗
- インターネット関連事業は、DXを背景にしたITエンジニア需要でSES事業が順調に推移し、前期の子会社1社取得も寄与して売上収益376百万円(+42.0%)、セグメント利益14百万円(+69.9%)。通信事業(MVNO)は競争激化のなか売上収益58百万円(+11.8%)、セグメント利益6百万円(+71.2%)
- 財政状態は、資産合計7,100百万円(前期末比△120百万円、現金及び現金同等物の減少など)、資本合計3,005百万円、親会社所有者帰属持分比率42.3%。負債は借入金の減少で4,094百万円(△131百万円)
- 通期予想は修正なし。売上収益8,928百万円(+7.2%)、営業利益159百万円、税引前利益128百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益7百万円、基本的1株当たり1.51円。第1四半期の進捗は、売上収益24.1%、営業利益41.5%、税引前利益46.1%、当期利益157.1%(当社試算)
- 【要確認】法人所得税費用が税引前利益の8割を超える理由(繰延税金資産の取り崩しなど)は短信に記載がない。通期でも税引前利益128百万円に対し当期利益7百万円と、税負担が極めて重い計画になっている
- 配当は無配の予想(前期も無配)。当第1四半期から、報告セグメントに含まれない「その他」の区分を削除した
財政状態
資産合計
7,100百万円
資本合計
3,005百万円
親会社所有者帰属持分比率
42.3%
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 8,928百万円(進捗24.1%)+7.2% | 159百万円(進捗41.5%) | 128百万円(進捗46.1%) | 7百万円(進捗157.1%) |
注目ポイント
主力の調剤薬局は、報酬・薬価改定の逆風のなかでも処方箋枚数の増加と経費削減で2割強の増益となった。前期に子会社を取得したSES事業も4割の増収で、営業利益は前年同期の2.6倍に増えた。
しかし最終利益はほとんど残っていない。法人所得税費用が税引前利益の8割を占め、四半期利益は11百万円にとどまった。通期予想でも税引前利益1億円強に対して当期利益は7百万円と、税負担が極めて重い計画で、その理由は短信に書かれていない。
第1四半期の四半期利益はすでに通期予想を上回ったが、予想は据え置かれた。営業利益の進捗は4割を超えており、本業は計画を上回るペースで推移している(当社試算に基づく見方)。税負担の中身と、無配が続くなかで株主還元をどう考えるかが、今後の注目点になる。