決算ノート
6966東証・福証モーターコア等の電機部品、電子部品、金型・工作機械
増収増益

2027年1月期 中間期 決算サマリー

サマリー

モーターコア(電機部品)、電子部品、金型・工作機械を手がける三井ハイテック(連結)の2027年1月期中間期は、電動車向けモーターコアと車載・民生向けの電子部品が伸び、売上高が前年同期比20.6%増の1,306億72百万円、営業利益が同86.2%増の118億18百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同137.3%増の99億43百万円と大幅な増収増益となった。 経常利益は外貨建て金融資産の為替差益14億円が加わり、同122.8%増の133億19百万円。 通期予想は2026年9月9日付で修正され、売上高2,720億円(+24.6%)、営業利益195億円(+54.1%)としたが、修正前の数値は短信に記載がない。中間期の営業利益は通期予想の約6割に達し、下期は上期を下回る計画になっている。

売上高

130,672百万円

+20.6%

営業利益

11,818百万円

+86.2%

経常利益

13,319百万円

+122.8%

親会社株主に帰属する中間純利益

9,943百万円

+137.3%

売上高営業利益率

9.0%

+3.2pt(前年同期5.9%、当社試算)

電機部品のセグメント利益

8,992百万円

+68.9%

電子部品のセグメント利益

3,683百万円

+133.3%

1株当たり中間純利益

54.41円

前年同期22.93円

ハイライト

  • 売上総利益は23,023百万円(前年同期15,740百万円、+46.3%)で、売上総利益率は17.6%(同14.5%、当社試算)に上昇。販管費は11,205百万円(同9,393百万円、+19.3%)で、営業利益は11,818百万円(+86.2%)、営業利益率は9.0%(同5.9%)。会社は、生産性向上や原価低減に全グループで取り組んだとするが、利益率の改善幅の内訳は短信に記載がない
  • セグメント別(セグメント間取引を含む売上高/セグメント利益)は、電機部品が89,889百万円(+16.1%)/8,992百万円(+68.9%、利益率10.0%、当社試算)、電子部品が38,749百万円(+34.8%)/3,683百万円(+133.3%、利益率9.5%)、金型・工作機械が6,359百万円(+22.6%)/341百万円(+562.7%、利益率5.4%)。調整額(全社費用)は△1,199百万円(前年同期△608百万円)。電機部品は電動車向け駆動・発電用モーターコアの堅調な需要、電子部品は車載・民生向け製品の需要増加と円安、金型・工作機械はモーターコア向け金型の受注増加が理由。外部顧客への売上高は電機部品が約69%、電子部品が約30%、金型・工作機械が約2%(当社試算)。金型・工作機械は内部売上(4,325百万円、前年同期3,012百万円)が大半で、外部顧客向けは2,033百万円(前年同期2,174百万円、△6.5%)と減少している
  • 経常利益は13,319百万円(+122.8%)と営業利益以上に伸びた。営業外で、為替差益1,440百万円(前年同期は為替差損226百万円)とデリバティブ評価益38百万円(前年同期は評価損154百万円)が改善に寄与し、会社は外貨建て金融資産の為替差益が主因と説明。前年同期に特別利益へ計上した為替換算調整勘定取崩益297百万円(ミツイ・ハイテック(ホンコン)の連結除外)はなく、特別利益は補助金収入189百万円のみ。税金等調整前中間純利益は13,426百万円、法人税等3,508百万円(負担率26.1%、前年同期33.7%、当社試算)、中間純利益は9,918百万円で、非支配株主に帰属する損失25百万円を除いた親会社株主に帰属する中間純利益は9,943百万円。中間包括利益は13,477百万円(前年同期1,197百万円)
  • 財政状態は、総資産267,332百万円(前期末比+26,338百万円)、純資産124,889百万円(同+11,275百万円)、自己資本比率46.6%(前期末47.0%)。増加の中心は、有形固定資産(125,252→137,358百万円、+12,106百万円。建物及び構築物〔純額〕+6,930百万円、建設仮勘定+4,131百万円)と、受取手形・売掛金及び契約資産(30,126→37,047百万円)などの運転資本。現金及び預金は48,036百万円から53,514百万円に増え、有価証券5,000百万円はゼロになった。借入金は、1年内返済予定分と長期を合わせ86,683百万円から94,860百万円へ+8,177百万円(当社試算)と増加。為替換算調整勘定は+3,447百万円で純資産を押し上げた。中間期のキャッシュ・フロー計算書は開示されていない
  • 欧州事業損失引当金の残高は、流動1,319百万円と固定684百万円の合計2,003百万円で、前期末(1,739百万円+1,096百万円=2,835百万円)から832百万円減った(内訳・使途の記載はない)。資産除去債務441百万円が新たに計上されている
  • 【要確認】2027年1月期の通期予想は、2026年9月9日公表の「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」で修正された(短信の「修正の有無:有」)が、修正前の数値と修正理由は短信に記載がなく、上方修正か下方修正かは本短信だけでは分からない。修正後は売上高272,000百万円(+24.6%)、営業利益19,500百万円(+54.1%)、経常利益20,000百万円(+44.8%)、純利益14,500百万円(+360.0%)、1株当たり79.34円。中間期の進捗は売上高48.0%、営業利益60.6%、経常利益66.6%、純利益68.6%で、下期は営業利益約7,682百万円(上期の約65%)、純利益約4,557百万円(同約46%)と、上期を下回る計画(当社試算)。下期の為替などの前提条件は短信にない
  • 配当は中間6円(前年同期6円)、期末13円の予想(前期12円)で、年間19円(前期18円)の増配予想。配当支払開始予定日は2026年10月8日。決算補足説明資料・決算説明会は「有」。中間期の短信は公認会計士又は監査法人のレビュー対象外。期末自己株式14,585,010株には、株式給付信託(BBT)が保有する277,500株を含む

財政状態

総資産

267,332百万円

純資産

124,889百万円

自己資本比率

46.6%

現金及び預金

53,514百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年1月期 通期予想(2026年9月9日修正)272,000百万円(進捗48.0%)+24.6%19,500百万円(進捗60.6%)+54.1%20,000百万円(進捗66.6%)+44.8%14,500百万円(進捗68.6%)+360.0%

注目ポイント

電動車向けのモーターコアと、車載・民生向けの電子部品の需要増が、そのまま数字に出た中間期である。売上は+20.6%だが、営業利益は+86.2%と利益の伸びが大きく、営業利益率は5.9%から9.0%へ約3pt改善した。セグメント別では、電機部品の利益(+68.9%)が絶対額で最大だが、利益率の改善は電子部品(5.5%→9.5%)でも大きい。

一方で、経常利益(+122.8%)と純利益(+137.3%)の伸びは、為替差益14億円の寄与を含む。前年は為替差損があったため、増益率が営業利益より大きく見える点は、営業段階の実力とは分けて見る必要がある。また金型・工作機械は、外部顧客向けの売上が減り、グループ内向けの売上が伸びている点にも注意したい。

通期予想は9月9日に修正されたが、短信には修正前の数値も理由もなく、方向は本短信だけでは分からない。修正後の予想でも、下期の営業利益は上期を下回る計画で、設備投資と借入の増加が続くなか、別途公表資料で修正の中身を確認したい。

出典:株式会社三井ハイテック「2027年1月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年9月9日開示)

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