決算ノート
7039東証グロースインサイドセールスアウトソーシング、プロセス・テクノロジー(営業オペレーション・データ基盤)、研修、AI
下方修正

2026年12月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー

サマリー

法人営業の外部委託(インサイドセールス)や研修を手がけるブリッジインターナショナルグループ(連結)の2026年12月期中間期(2026年1〜6月)は、子会社トータルサポートの売却に加え、外資系IT企業向け案件の終了や研修の受注減で、売上高が前年同期比17.6%減の37億90百万円、営業利益が同57.9%減の2億32百万円となった。同日、通期予想を大幅に下方修正し、営業利益を983〜1,086百万円から164百万円(前期比81.1%減)に、年間配当を95円から85円(前期と同額)に引き下げた。

売上高

3,790百万円

△17.6%

営業利益

232百万円

△57.9%

経常利益

238百万円

△56.4%

親会社株主に帰属する中間純利益

143百万円

△60.2%

売上総利益率

31.6%

前年同期33.8%(当社試算)

自己資本比率

78.8%

前期末83.5%

ハイライト

  • 売上高は3,790百万円(前年同期比△17.6%)、売上総利益は1,198百万円で売上総利益率は31.6%(前年同期33.8%、当社試算)。販管費は966百万円(前年同期1,003百万円)とほぼ横ばいで、営業利益は232百万円(△57.9%)、経常利益は238百万円(△56.4%)、中間純利益は143百万円(△60.2%)、1株当たり40.32円。減収の主因は、2025年10月のトータルサポート株式会社の株式譲渡(前年同期の同社売上高506百万円が除外)
  • インサイドセールスアウトソーシング事業は売上高2,155百万円(△7.6%)、セグメント利益356百万円(+15.6%、ただし従前の計算方法では159百万円・△48.2%)。上位顧客の外資系IT企業2社で予算見直しに伴うプロジェクトの一部が終了し、売上上位11〜20位の顧客への体制変更期に案件拡大が滞った。売上変動に応じたコスト調整が遅れたことも利益を圧迫した
  • 研修事業は、主要顧客であるIT企業の採用抑制で新人研修の申し込みが減り、AI普及で知識インプット型の公開研修の受講も減って、売上高1,289百万円(△4.9%)、セグメント利益104百万円(△50.5%)。外部講師への委託料や会場費の上昇、低採算の他社提携研修の比率上昇で原価率が悪化した。プロセス・テクノロジー事業は、トータルサポート除外で売上高345百万円(△62.1%)、セグメント利益37百万円(+17.3%)
  • 2026年6月に株式会社EraXの全株式を取得し、新たに「AI事業」セグメントを設けた。2025年10月に持株会社体制へ移行し、グループ共通費用のセグメントへの配賦方法を変更している
  • 財政状態は、総資産5,966百万円(前期末比+349百万円)、純資産4,700百万円、自己資本比率78.8%(前期末83.5%)
  • 【下方修正】8月14日に通期予想を修正。売上高8,287〜9,160百万円→7,338百万円(前期比△14.3%)、営業利益983〜1,086百万円→164百万円(△81.1%)、経常利益983〜1,086百万円→151百万円(△82.5%)、純利益649〜717百万円→91百万円(△83.0%)、1株当たり180〜199円→25.54円(修正前の値は決算説明資料による)。年間配当は95円の予想から85円(前期と同額、中間42.50円・期末42.50円)に引き下げた。決算説明資料では、配当性向50%と累進配当の方針は維持するとしている
  • 【要確認】中間期の営業利益(232百万円)はすでに修正後の通期予想(164百万円)を上回っており、予想どおりなら下期は営業損失68百万円、純損失52百万円となる(当社試算)。下期に赤字を見込む具体的な要因(費用計上の予定など)は短信の本文からは読み取れない。中間期の進捗は売上高51.6%、営業利益141.5%、経常利益157.6%、純利益157.1%(当社試算)

財政状態

総資産

5,966百万円

純資産

4,700百万円

自己資本比率

78.8%

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2026年12月期 通期予想(8月14日下方修正後)7,338百万円(進捗51.6%)△14.3%164百万円(進捗141.5%)△81.1%151百万円(進捗157.6%)△82.5%91百万円(進捗157.1%)△83.0%

注目ポイント

大幅な下方修正となった。主力のインサイドセールス代行では、上位顧客の外資系IT企業の案件が予算見直しで終わり、ストック型の事業だけに年初の解約が年間を通じて響く形になった。研修事業も、IT企業の採用抑制で新人研修が減り、AIの普及で知識習得型の公開研修の需要が落ちるという構造的な逆風を受けている。

通期の営業利益予想は、期初の約10億円から1.6億円へと8割以上引き下げられ、配当も期初予想の95円から前期並みの85円に減らした。修正後の予想では、上期の利益を下期で一部吐き出す形となり、下期は赤字になる計算だが、その理由は短信の本文からは分からない。

会社は売上に連動した機動的なコスト管理への移行と、6月に買収したAI企業EraXを含む事業の再構築を掲げる。インサイドセールスの顧客基盤をどこまで立て直せるかが、来期の回復を左右する。

出典:ブリッジインターナショナルグループ株式会社「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)/同 決算説明資料」(2026年8月14日開示)

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