2026年9月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
紳士服のコナカ(連結)の2026年9月期第3四半期累計(2025年10月〜2026年6月)は、夏場の気温が前年ほど上がらず天候不順も重なって夏物が伸び悩み、売上高が前年同期比7.1%減の420億73百万円、営業利益が同56.3%減の5億71百万円となった。一方、投資有価証券や土地の売却益を特別利益に計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は同88.4%増の29億08百万円。営業利益・純利益はすでに通期予想を上回ったが、通期予想は据え置き、詳細は同日公表の「営業外費用の計上に関するお知らせ」を参照するよう示した。
売上高
42,073百万円
△7.1%営業利益
571百万円
△56.3%経常利益
865百万円
△43.9%親会社株主に帰属する四半期純利益
2,908百万円
+88.4%ファッション事業 売上高
39,665百万円
△7.6%自己資本比率
46.3%
前期末39.3%ハイライト
- 売上高は42,073百万円(前年同期比△7.1%)、売上総利益は25,349百万円で売上総利益率は60.3%(前年同期60.5%、当社試算)。販管費を24,777百万円(△5.0%、当社試算)に抑えたが減収を補えず、営業利益は571百万円(△56.3%)、経常利益は865百万円(△43.9%)
- 特別利益は投資有価証券売却益2,626百万円、固定資産売却益765百万円など3,393百万円、特別損失は減損損失381百万円など473百万円。法人税等は877百万円で、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,908百万円(+88.4%)、1株当たり86.24円
- ファッション事業は売上高39,665百万円(△7.6%)。シーズン序盤はビジネスカジュアル商品や猛暑対策商品「氷撃 FREEZE TECH」のコラボアイテムが来店客数の増加に寄与したが、後半は前年ほど気温が上がらず台風などの天候不順も重なり、夏物の販売が低調だった。SUIT SELECTは女性向けのワイドパンツスーツ、オーダー専業のDIFFERENCEはプルオーバーシャツなどを投入し、次世代型オーダースーツ「FUTURE SUIT TECHNOLOGY」を新規出店。サマンサタバサグループは経営資源の選択と集中を進めた
- フードサービス事業は期間限定メニューと価格改定で売上高1,620百万円(+0.2%)。教育事業は園児・生徒数の増加で売上高787百万円(+4.5%)
- 財政状態は、総資産37,147百万円(前期末比△5,127百万円)、純資産17,183百万円、自己資本比率46.3%(前期末39.3%)。土地・投資有価証券の売却などで固定資産が4,162百万円減り、借入金の返済で短期借入金が3,337百万円、電子記録債務が1,594百万円減少した
- 通期予想(2025年11月14日公表)は修正なし。売上高55,240百万円(△0.4%)、営業利益423百万円、経常利益621百万円、純利益1,585百万円、1株当たり47.09円。第3四半期までの進捗は、売上高76.2%、営業利益135.0%、経常利益139.3%、純利益183.5%(当社試算)
- 【要確認】予想どおりなら第4四半期(7〜9月)は営業損失148百万円、経常損失244百万円、純損失1,323百万円となる(当社試算)。会社は第4四半期の売上高の割合が低い季節性があるとし、予想の詳細は同日公表の「営業外費用の計上に関するお知らせ」を参照するよう記載している。同お知らせによると、連結子会社サマンサタバサジャパンリミテッドの財政状態を勘案し、同社への債務保証に対する債務保証損失引当金繰入額を第3四半期に335百万円、通期で821百万円、個別決算の営業外費用に計上したが、連結決算への影響はないとしている。このため、連結の通期予想で第4四半期に大幅な損失を見込む理由は、同お知らせからも読み取れない
- 配当は中間5円・期末5円の年10円(前期10円)の予想で修正なし
財政状態
総資産
37,147百万円
純資産
17,183百万円
自己資本比率
46.3%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年9月期 通期予想(修正なし) | 55,240百万円(進捗76.2%)△0.4% | 423百万円(進捗135.0%) | 621百万円(進捗139.3%) | 1,585百万円(進捗183.5%) |
注目ポイント
本業は厳しい。夏物の立ち上がりは好調だったものの、後半は前年ほど暑くならず、台風などの天候不順も重なって、ファッション事業の売上は7.6%減った。販管費を5%削っても減収を補えず、営業利益は半分以下になった。
純利益が9割近く増えたのは、投資有価証券と土地の売却で約34億円の特別利益を計上したためで、本業の改善によるものではない。資産売却を進める一方、短期借入金を約33億円返済し、自己資本比率は39%から46%に上がった。財務の改善は進んでいる。
第3四半期までに営業利益・純利益とも通期予想を超えたが、予想は据え置かれた。予想どおりなら第4四半期は13億円超の純損失になる計算で、会社は同日公表の営業外費用の計上に関するお知らせを参照するよう求めているが、そこに記載された子会社サマンサタバサジャパンリミテッド向けの債務保証損失引当金(通期821百万円)は個別決算のみの費用で、連結決算への影響はないとされている。連結の第4四半期にどのような損失を見込んでいるのかは説明されておらず、本決算での着地を確認したい。