7522東証外食(居酒屋・焼肉・SUBWAYなど)、宅食(ワタミの宅食)、海外外食、環境、農業
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
外食と宅食を手がけるワタミ(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、国内外食・宅食・海外の各事業が増収となり、売上高が前年同期比9.3%増の241億59百万円となった。一方、宅食事業の原材料高などで営業利益は同7.1%減の10億58百万円。為替差損益の改善(前年同期は差損5億円、当期は差益4億円)や助成金収入で経常利益は同2.9倍の19億78百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同3.2倍の16億21百万円となった。子会社を通じて米国のOnigilly, Inc.を買収した。通期の業績予想と配当予想は未定としている。
売上高
24,159百万円
+9.3%営業利益
1,058百万円
△7.1%経常利益
1,978百万円
+193.6%親会社株主に帰属する四半期純利益
1,621百万円
+221.9%宅食事業 セグメント利益
979百万円
前年同期比87.8%自己資本比率
40.7%
前期末40.4%ハイライト
- 売上高は24,159百万円(前年同期比+9.3%)。売上総利益率は54.7%(前年同期56.3%、当社試算)に下がり、販管費も12,155百万円(+7.4%、当社試算)に増えて、営業利益は1,058百万円(△7.1%)。営業外で為替差益474百万円(前年同期は差損502百万円)と助成金収入307百万円を計上し、経常利益は1,978百万円(+193.6%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,621百万円(+221.9%)、1株当たり37.46円
- 国内外食事業は6店出店・2店撤退で店舗数521店。居酒屋「ミライザカ」「鳥メロ」、焼肉「焼肉の和民」、SUBWAYなど多業態を展開し、生産性向上や固定費削減も進めて、売上高9,615百万円(前年同期比106.6%)、セグメント利益583百万円(同113.4%)
- 宅食事業は営業拠点506カ所、調理済み商品の累計お届け数15,966千食(同115.1%)。75歳以上向けの新商品「好い日の御膳」を手頃な価格で提供して食数を伸ばし、売上高10,790百万円(同109.3%)となったが、原材料高などでセグメント利益は979百万円(同87.8%)と減益
- 海外事業は10店を出店して91店となり、売上高2,943百万円(同113.2%)、セグメント利益103百万円(同1,216.3%)。子会社のWatami US Corpが米国のOnigilly, Inc.の株式を取得して連結子会社とし、のれん1,368百万円(暫定)を計上した。環境事業(電力小売)は仕入単価の上昇で減益、農業はセグメント損失68百万円
- 財政状態は、総資産73,287百万円(前期末比△1,269百万円)、純資産30,344百万円、自己資本比率40.7%(前期末40.4%)。有利子負債は27,243百万円(△1,759百万円)。株式買取による資本剰余金の減少1,383百万円があった。現金及び現金同等物は9,421百万円(△5,282百万円)で、投資CFには子会社株式の取得による支出1,474百万円を含む
- 2027年3月期の連結業績予想は、中東やウクライナ紛争などの先行き不透明感から合理的な算定が困難として公表していない。普通株式の配当予想も未定(前期は年10円)。非上場のA種優先株式には1株400万円の配当を予定
財政状態
総資産
73,287百万円
純資産
30,344百万円
自己資本比率
40.7%
有利子負債
27,243百万円
次期業績予想
| 決算期 | 業績予想 |
|---|---|
| 2027年3月期 通期予想 | 非公表(合理的な算定が困難なため) |
注目ポイント
売上は各事業で伸びたものの、本業のもうけである営業利益は7%減った。主な要因は宅食事業で、高齢者向けの手頃な価格の弁当が好評でお届け数は15%増えたが、原材料高を吸収しきれず減益となった。国内の外食事業は、居酒屋から焼肉、SUBWAYまで幅広い業態の展開とコスト削減で増収増益を確保した。
最終利益が3倍強に膨らんだのは、前年同期の為替差損が差益に転じたことと、助成金収入によるところが大きく、本業の改善によるものではない点に注意が必要だ。
海外では米国のOnigilly, Inc.を買収し、第1四半期だけで10店を出店した。通期の業績予想と配当予想は示されておらず、宅食の採算改善と海外事業の拡大が今後の焦点となる。