2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
自動車部品・用品の販売と自動車処分事業を手がける中央自動車工業(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、売上高が前年同期比16.8%増の114億40百万円、営業利益が同19.0%増の29億14百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同22.1%増の23億97百万円と増収増益だった。両セグメントとも売上が約17%伸び、海外販売は22.5%増えた。第2四半期累計・通期の業績予想は据え置きで、通期営業利益に対する進捗は23.5%(当社試算)。
売上高
11,440百万円
+16.8%営業利益
2,914百万円
+19.0%経常利益
3,424百万円
+21.8%親会社株主に帰属する四半期純利益
2,397百万円
+22.1%売上高営業利益率
25.5%
前年同期25.0%(当社試算)海外販売
2,672百万円
+22.5%自己資本比率
88.9%
前期末88.4%ハイライト
- 売上高は11,440百万円(前年同期比+16.8%)、売上総利益は5,049百万円で売上総利益率は44.1%(前年同期44.9%、当社試算)とやや低下。販管費は2,134百万円(前年同期1,953百万円)にとどまり、営業利益は2,914百万円(+19.0%)、営業利益率は25.5%(当社試算)。持分法による投資利益が385百万円(前年同期267百万円)に増え、経常利益は3,424百万円(+21.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,397百万円(+22.1%)。1株当たり四半期純利益は43.37円(前年同期35.55円)
- 自動車部品・用品等販売事業は、売上高9,388百万円(+16.7%)、セグメント利益2,739百万円(前年同期2,330百万円、+17.6%=当社試算)。内訳は国内販売6,715百万円(+14.6%)、海外販売2,672百万円(+22.5%)。会社は、新車の販売増を追い風にした地域密着型営業と、高付加価値商材の拡販、中南米・アジアでの営業推進を挙げる。アルコール検知器の売上高は250百万円で前年同期比84%(約16%減)にとどまった
- 自動車処分事業(連結子会社ABT)は、売上高2,051百万円(+17.2%)、セグメント利益172百万円(前年同期118百万円、同145%)。取扱台数はほぼ前年並みで、市場環境の変化や販売構成の改善により処分価格が上昇したと説明している
- 事業環境として、4〜6月の国内新車総販売台数(軽を含む)は約113万台(前年同期比約7.0%増)。環境性能割の制度変更による登録のずれ込み等で、登録車が約12.5%増の75万台、軽自動車が約2.6%減の38万台だった
- 財政状態は、総資産71,291百万円(前期末比+46百万円)、純資産63,384百万円(同+430百万円)、自己資本比率88.9%(前期末88.4%)。現金及び預金は29,218百万円で、総資産の約4割を占める(当社試算)。投資有価証券が+643百万円、受取手形及び売掛金が△392百万円。負債は7,907百万円(△384百万円)で、未払法人税等が△1,006百万円、賞与引当金が△260百万円。配当金の支払いで利益剰余金が2,111百万円減った
- 業績予想(2026年5月14日公表)は修正なし。第2四半期累計は売上高24,300百万円(+18.8%)、営業利益5,900百万円(+14.1%)、経常利益6,600百万円(+12.1%)、純利益4,500百万円(△4.6%)。通期は売上高50,000百万円(+7.1%)、営業利益12,400百万円(+9.0%)、経常利益13,800百万円(+6.7%)、純利益9,500百万円(△1.5%)。第1四半期の進捗は、累計予想に対し売上高47.1%・営業利益49.4%・純利益53.3%、通期に対し売上高22.9%・営業利益23.5%・純利益25.2%(当社試算)
- 【要確認】増益予想の中で純利益だけが第2四半期累計・通期とも減益予想となっている理由は、第1四半期の短信に説明がない(前期の特別利益の有無など、前期の短信・予想公表資料で確認が必要)
- 配当は、2027年3月期が中間30円・期末33円の年63円の予想で修正なし。前期は年64円(期末38円に創立80周年記念配当3円を含む)で、記念配当を除けば実質増配(当社試算)。決算補足説明資料・決算説明会はいずれも「無」。8月5日開示の短信と数値は同一で、8月28日にあずさ監査法人による任意の期中レビュー完了を受けて再開示された(レビュー結論は無限定、前年同期はレビュー対象外)。期中レビューは、同日の取締役会で決議した当社株式の売出しに関連して実施したもの
財政状態
総資産
71,291百万円
純資産
63,384百万円
自己資本比率
88.9%
現金及び預金
29,218百万円
1株当たり純資産
1,146.92円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 第2四半期累計予想(修正なし) | 24,300百万円(進捗47.1%)+18.8% | 5,900百万円(進捗49.4%)+14.1% | 6,600百万円(進捗51.9%)+12.1% | 4,500百万円(進捗53.3%)△4.6% | — |
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 50,000百万円(進捗22.9%)+7.1% | 12,400百万円(進捗23.5%)+9.0% | 13,800百万円(進捗24.8%)+6.7% | — | 9,500百万円(進捗25.2%)△1.5% |
注目ポイント
両セグメントがそろって約17%の増収となり、営業利益も19%伸びた。国内の新車販売が前年同期比約7%増えた環境を追い風に、部品・用品販売は国内で14.6%、海外で22.5%伸びた。自動車処分事業は取扱台数が横ばいのなか処分価格の上昇で利益が約1.5倍になった。一方で売上総利益率は44.9%から44.1%に小幅低下しており、増益は主に販管費の伸びを売上の伸びより抑えたことによる。注力商材のアルコール検知器は前年同期比で約16%の減収だった。
経常利益の伸び(+21.8%)が営業利益を上回ったのは、持分法による投資利益が267百万円から385百万円に増えたためである。貸借対照表は自己資本比率88.9%、現金及び預金約292億円と極めて厚く、財務面の懸念は小さい。
業績予想は据え置かれ、第2四半期累計に対する営業利益の進捗は49.4%と概ね計画線である。ただし予想では、営業・経常段階は増益ながら純利益は累計・通期とも減益を見込んでおり、その理由は今回の短信には書かれていない。前期に一時的な利益があったのかどうかは、前期の決算資料で確認しておきたい。なお8月28日には、同日決議した株式の売出しに関連して監査法人の期中レビューを受けた短信が再開示されたが、数値に変更はない。