2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
スポーツ用品小売大手のゼビオホールディングス(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、シューズやゴルフ、サッカーワールドカップ関連の需要とEC販売の伸びで、売上高が前年同期比6.1%増の682億42百万円、営業利益が同38.7%増の39億49百万円となった。前年同期に計上した「ゼビオアリーナ仙台」の引き渡しに伴う固定資産処分損がなくなり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同9.8倍の28億19百万円。営業利益・経常利益・純利益とも、第1四半期だけで第2四半期累計の予想を上回ったが、予想は据え置いた。
売上高
68,242百万円
+6.1%営業利益
3,949百万円
+38.7%経常利益
4,200百万円
+43.6%親会社株主に帰属する四半期純利益
2,819百万円
+876.4%売上総利益率
39.3%
前年同期39.7%(当社試算)自己資本比率
56.2%
前期末57.2%ハイライト
- 売上高は68,242百万円(前年同期比+6.1%)。売上総利益率は39.3%(前年同期39.7%、当社試算)と下がったが、増収で売上総利益は26,842百万円に増えた。EC関連の広告宣伝費や新ECシステムの減価償却費が増えた一方、店舗の広告宣伝費の抑制や人件費率の低下で、販管費は22,892百万円(+0.9%、当社試算)にとどまり、営業利益は3,949百万円(+38.7%)
- 経常利益は4,200百万円(+43.6%)。前年同期に「ゼビオアリーナ仙台」の引き渡しに伴う固定資産処分損2,325百万円を計上していた反動で、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,819百万円(+876.4%)、1株当たり68.14円
- 部門別の売上高は、ゴルフがギア・シューズを中心に店舗・ECとも好調で+5.5%、一般競技スポーツ・シューズがサッカー関連、トレーニングシューズ、ランニング・ウェルネス関連の堅調で+10.8%。スポーツアパレルは6月の降雨と気温の影響で店舗のトレーニングウェアなどが低調で△7.1%、アウトドア・その他は+2.1%。EC売上は全カテゴリーで前年を上回った
- 8店舗を出店し11店舗を閉店して、6月末のグループ総店舗数は969店舗、売場面積は207,275坪(前期末比△1,546坪)。前期から経営構造改革を進め、収益性の改善と資本効率の向上に取り組んでいる
- 財政状態は、総資産212,494百万円(前期末比+6,498百万円)、純資産119,884百万円、自己資本比率56.2%(前期末57.2%)。在庫水準を適切に保ち運転資本が改善したとして、現金及び預金が6,594百万円増えた。短期借入金は900百万円から6,900百万円に増えた
- 業績予想(2026年5月15日公表)は修正なし。第2四半期累計は売上高131,100百万円(+5.5%)、営業利益3,100百万円(+56.9%)、経常利益3,300百万円(+15.6%)、純利益2,300百万円。通期は売上高264,600百万円(+4.9%)、営業利益7,000百万円(+195.2%)、経常利益7,100百万円(+52.4%)、純利益7,500百万円(前期比増減率は「-」表示)、1株当たり174.54円。第1四半期の進捗は、第2四半期累計予想に対し営業利益127.4%、経常利益127.3%、純利益122.6%、通期に対し営業利益56.4%(当社試算)
- 【要確認】第1四半期で第2四半期累計の利益予想を上回ったが、予想は据え置かれた。予想どおりなら第2四半期(7〜9月)は営業損益が約849百万円の損失、経常損益が約900百万円の損失となる計算(当社試算)で、据え置きの理由は短信に説明がない(決算補足説明資料「有」で確認が必要)
- 配当は中間17.5円・期末17.5円の年35円を予想し、前期と同額
財政状態
総資産
212,494百万円
純資産
119,884百万円
自己資本比率
56.2%
商品(在庫)
88,809百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 第2四半期累計予想(修正なし) | 131,100百万円(進捗52.1%)+5.5% | 3,100百万円(進捗127.4%)+56.9% | 3,300百万円(進捗127.3%)+15.6% | 2,300百万円(進捗122.6%)+1286.2% | — |
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 264,600百万円(進捗25.8%)+4.9% | 7,000百万円(進捗56.4%)+195.2% | 7,100百万円(進捗59.2%)+52.4% | — | 7,500百万円(進捗37.6%) |
注目ポイント
スポーツ用品小売大手の第1四半期は、シューズやゴルフ、ワールドカップ開催で動いたサッカー関連が売れ、EC売上は全カテゴリーで前年を上回った。粗利率は小幅に下がったものの、店舗の広告費や人件費を抑えて販管費の伸びを1%弱にとどめ、営業利益は4割近く増えた。純利益が約10倍になったのは、前年同期の固定資産処分損がなくなったためだ。
目を引くのは予想との関係で、第1四半期の営業利益だけで上期予想を2割以上上回った。予想は据え置かれたため、そのままなら7〜9月は営業赤字になる計算だ(当社試算)。6月の天候不順でアパレルが落ち込んだように夏物の売れ行きは天候に左右されやすいが、会社は据え置きの理由を短信で説明していない。
通期では営業利益を前期の約3倍に増やす計画で、経営構造改革の成果が問われる。店舗網の見直しとEC販売の拡大が、下期の利益にどこまで結びつくかが焦点となる。