9219東証グロースデータ分析・AI活用による意思決定支援(Data-Informed事業)、ゲーミフィケーション基盤「マイグル」
2026年6月期 決算サマリー
サマリー
データ分析やAIの活用で企業の意思決定を支援するギックス(連結)の2026年6月期は、生成AI関連の新サービスやM&Aで子会社化したメイズの寄与で、売上高が前期比15.3%増の27億65百万円となった。営業利益は25百万円(前期は99百万円の損失)と黒字に転じ、のれん償却費とM&A関連費用を除いたコア営業利益は92百万円だった。一方、親会社株主に帰属する当期純損益は35百万円の損失(前期は99百万円の損失)。年53.5円の配当は維持した。2027年6月期は売上高8.5%増の30億円、営業利益1億円を見込む。
売上高
2,765百万円
+15.3%営業利益
25百万円
前期△99百万円コア営業利益
92百万円
前期△74百万円経常利益
2百万円
前期△101百万円親会社株主に帰属する当期純利益赤字
△35百万円
前期△99百万円自己資本比率
59.8%
前期末83.7%ハイライト
- 売上高は2,765百万円(前期比+15.3%)、営業利益は25百万円(前期は99百万円の損失)、経常利益は2百万円(同101百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損益は35百万円の損失(同99百万円の損失)
- 当期から目標とするコア営業利益(営業利益+のれん償却費+M&A関連費用)は92百万円で、前期の74百万円の損失から黒字化した。8月20日に短信を訂正し、前期のコア営業損失を88百万円から74百万円に改めた(財務諸表への影響はなし)
- Data-Informed事業は売上高2,733百万円、営業利益26百万円。既存システムを対話型AIで統合する「AI wrapping」、意思決定を支援する「AI-Informed Platform」など生成AI関連のサービスを相次いで始めた。中間期から始めた介護事業などのその他事業は売上高31百万円、営業損失1百万円
- 2025年10月に株式会社メイズを連結子会社化し、のれん276百万円と顧客関連資産49百万円を計上した。長期借入金は336百万円増えた
- 財政状態は、総資産2,718百万円(前期末比+607百万円)、純資産1,687百万円、自己資本比率59.8%(前期末83.7%)。営業キャッシュ・フローは289百万円の収入、投資キャッシュ・フローは301百万円の支出、財務キャッシュ・フローは315百万円の収入で、現金及び現金同等物は1,487百万円
- 配当は年53.5円(中間26.5円・期末27.0円)で前期と同額。2027年6月期も年53.5円を予定し、予想配当性向は232.2%。9月の事業計画資料によると、創業者3名は配当を辞退する予定
- 2027年6月期の予想は、売上高3,000百万円(+8.5%)、営業利益100百万円(+295.3%)、経常利益90百万円、親会社株主に帰属する当期純利益50百万円。事業計画資料では、コア営業利益133百万円(+43.7%)を見込む
- 9月29日の「事業計画及び成長可能性に関する資料」では、年間取引1億円以上の顧客が4社(+1社)、1,000万円以上1億円未満が15社(+2社)と示した。これまでの中期財務目標は見直し、AIとデータ資産を軸に新たな目標を策定するとしている
財政状態
総資産
2,718百万円
純資産
1,687百万円
自己資本比率
59.8%
現金及び現金同等物
1,487百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年6月期 通期予想 | 3,000百万円+8.5% | 100百万円+295.3% | 90百万円前期2百万円 | 50百万円前期△35百万円 |
注目ポイント
売上は15%伸び、営業利益は黒字に転じた。生成AIを使った新サービスを次々に投入し、M&Aで取得したメイズも売上を押し上げた。M&A関連の費用やのれん償却を除いたコア営業利益は92百万円と、本業の稼ぐ力は着実に改善している。
ただし、最終損益はなお赤字で、年53.5円の配当は利益を大きく上回る水準だ。2027年6月期の予想配当性向は232%に達し、配当を手元資金で支える形になっている。創業者3名が配当を辞退するのは、その負担を和らげる狙いもあるとみられる。
財務面では、M&Aに伴う借入とのれんの計上で自己資本比率が約24ポイント下がった。中期目標を作り直すとしているなか、AI関連サービスの伸びで利益を着実に積み上げられるかが焦点になる。