2027年1月期 中間期 決算サマリー
サマリー
道路の維持管理・清掃・土木工事を主力に、飲食・マリーナ、不動産賃貸も手がけるスバル興業(連結)の2027年1月期中間期は、道路維持管理業務と道路土木工事が伸びて売上高が前年同期比3.5%増の151億63百万円となったが、前年同期に計上された価格スライド分の剥落などで営業利益は同11.5%減の24億59百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同11.1%減の16億99百万円と増収減益となった。 レジャー事業は利益が77.4%増、不動産事業は10.1%増。通期予想は据え置きで、中間期の営業利益進捗は54.0%と、下期は前期並みの水準となる計画。
売上高
15,163百万円
+3.5%営業利益
2,459百万円
△11.5%経常利益
2,500百万円
△11.9%親会社株主に帰属する中間純利益
1,699百万円
△11.1%売上総利益率
23.5%
△2.6pt(前年同期26.0%、当社試算)道路関連事業のセグメント利益
2,507百万円
△11.1%レジャー事業のセグメント利益
47百万円
+77.4%不動産事業のセグメント利益
391百万円
+10.1%ハイライト
- 売上高は15,163百万円(前年同期比+3.5%)だが、売上原価が11,604百万円(同+7.1%)と売上の伸びを上回り、売上総利益は3,559百万円(同△6.7%、売上総利益率23.5%、前年同期26.0%、当社試算)。販管費は1,099百万円(同+6.0%)で、営業利益は2,459百万円(同△11.5%)、営業利益率は16.2%(同19.0%)。営業外収益は受取利息23百万円(前年同期8百万円)など53百万円(同63百万円、前年は未払配当金除斥益24百万円)、経常利益は2,500百万円(△11.9%)。特別利益に保険解約返戻金19百万円。法人税等は821百万円(負担率32.6%)で、中間純利益は1,699百万円(△11.1%)、1株当たり中間純利益は131.70円(前年同期148.25円)
- 道路関連事業は、売上高13,905百万円(+2.8%)、セグメント利益2,507百万円(△11.1%)。サービス別の売上高は、道路維持管理業務が5,041百万円(+17.1%)、道路土木工事が715百万円(+18.7%)、道路清掃業務が5,517百万円(△8.0%)、その他が2,632百万円(+0.6%)。会社は、大規模な橋梁補修工事の順調な進捗や、年間契約を主とする維持管理業務の積極的な営業で増収となった一方、清掃業務は雪氷対策作業の減少と新規案件の受注減で減収、利益は前年同期に計上された価格スライド分の剥落などが影響したと説明。慢性的な建設技能者不足と労務費・資機材価格の上昇が続く、厳しい事業環境とする
- レジャー事業は、売上高713百万円(+16.7%)、セグメント利益47百万円(+77.4%)。飲食事業は470百万円(前年同期420百万円)で、予約対応の改善による回転率の向上で増収、マリーナ事業は243百万円(同191百万円)で、年間契約の船舶係留数が高水準で推移し船舶販売も好調。不動産事業は、売上高545百万円(+5.1%)、セグメント利益391百万円(+10.1%)で、前期に取得した物件を含む賃貸用事業用地等が堅調に稼働。全社費用(調整額)は△487百万円(前年同期△425百万円、+14.8%)に増えた
- 財政状態は、総資産44,787百万円(前期末比+959百万円)、純資産38,230百万円(同+1,183百万円)、自己資本比率85.1%(前期末84.3%)。現金及び預金は13,538百万円から16,353百万円(+2,815百万円)に増え、受取手形・売掛金及び契約資産が8,091百万円から4,800百万円(△3,292百万円)に減った(理由の記載なし)。その他の流動資産は142百万円から1,091百万円(+950百万円)、有形固定資産は18,444百万円から19,098百万円(+654百万円。建物及び構築物+383百万円、機械装置+150百万円)。負債は6,557百万円(同△223百万円)で、支払手形及び買掛金が△485百万円、流動負債のその他が+541百万円。借入金の計上はない。利益剰余金は+1,183百万円(純利益1,700百万円から配当約516百万円を差し引き。期末40円、当社試算)
- 【要確認】固定負債に「独占禁止法関連損失引当金」855百万円がある(前期末1,109百万円から253百万円減少)。内容と今後の見通しは短信に記載がない。あわせて、資産除去債務458百万円、退職給付に係る負債362百万円などを計上
- 【要確認】通期予想(売上高30,030百万円+1.4%、営業利益4,551百万円△6.4%、経常利益4,641百万円△6.4%、純利益3,107百万円+28.2%、1株当たり240.77円)は2026年3月16日公表から修正なし。中間期の進捗は売上高50.5%、営業利益54.0%、経常利益53.9%、純利益54.7%。下期は営業利益約2,091百万円と、前期下期(通期予想の増減率からの当社逆算で約2,083百万円)とほぼ同水準の計画(当社試算)。営業利益が減益予想のなかで純利益が+28.2%となる理由は短信に記載がない。配当は中間40円・期末40円の年80円予想(前期実績も80円)。中期経営計画2028(3か年)の2年目。決算補足説明資料・決算説明会はいずれも「無」。中間期の短信は監査法人のレビュー対象外
財政状態
総資産
44,787百万円
純資産
38,230百万円
自己資本比率
85.1%
現金及び預金
16,353百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年1月期 通期予想(修正なし) | 30,030百万円(進捗50.5%)+1.4% | 4,551百万円(進捗54.0%)△6.4% | 4,641百万円(進捗53.9%)△6.4% | 3,107百万円(進捗54.7%)+28.2% |
注目ポイント
売上は伸びたが、利益率が下がった増収減益である。道路維持管理と土木工事は+17〜19%と伸びたが、清掃業務の減収と前年にあった価格スライド分の剥落が響き、売上総利益率は26.0%から23.5%に約2.6pt低下した。全社費用も約15%増え、営業利益は約1割減っている。一方、飲食・マリーナのレジャー事業と不動産事業は増益で、利益の底上げに寄与した。
財務は自己資本比率85%、借入金なし、現金及び預金164億円と非常に厚い。受取手形等の減少に伴い現金が積み上がっており、配当は年80円を維持する予想である。ただし固定負債には、独占禁止法関連損失引当金855百万円が残っており、内容と今後の見通しは短信に説明がない。
通期予想は据え置きで、中間期の進捗は営業利益で54%。下期は前期下期とほぼ同水準の利益を見込むが、労務費・資機材価格の上昇が続くなかで、利益率の低下傾向が止まるかが注目点になる。