決算ノート
2137札証介護(北海道の有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅)

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

北海道で有料老人ホームを運営する光ハイツ・ヴェラス(単体)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、売上高が前年同期比0.4%増の7億65百万円、営業損失が1億43百万円(前年同期は1億51百万円の損失)となった。北海道ボールパークFビレッジ内のサービス付き高齢者向け住宅の固定費や物価高、最低賃金の引き上げによる人件費増が重荷となっている。為替差益もあり四半期純損失は1億12百万円(同1億59百万円の損失)に縮小した。通期は営業黒字(20百万円)の予想を据え置いた。

売上高

765百万円

+0.4%

営業利益赤字

△143百万円

前年同期は151百万円の損失

経常利益赤字

△111百万円

前年同期は156百万円の損失

四半期純利益赤字

△112百万円

前年同期は159百万円の損失

有料老人ホーム平均入居率

約81.9%

自己資本比率

42.5%

前期末43.0%

ハイライト

  • 売上高は765百万円(前年同期比+0.4%)。売上原価が売上高を上回り売上総損失は64百万円(前年同期は70百万円の損失)、営業損失は143百万円(同151百万円の損失)。為替差益15百万円(前年同期は差損29百万円)や助成金収入10百万円で経常損失は111百万円、四半期純損失は112百万円(1株当たり△54.08円)
  • 会社は、損失の主な要因として北海道ボールパークFビレッジ内のサービス付き高齢者向け住宅「マスターズヴェラス北海道ボールパーク」の固定費と、物価高による諸費用の増加を挙げる。同施設は2024年6月の開業から2年が経つが、満室化にはなお時間を要する状況としている
  • 北海道では2025年10月に過去最大幅の最低賃金の改定があり、人件費負担の増加が続いた。2026年6月施行の臨時の介護報酬改定で拡充された処遇改善加算を取得した
  • 既存施設では見学会・相談会などで新規顧客の獲得を進め、有料老人ホームの平均入居率は約81.9%と前期から上昇した。医療機関との連携強化や「認知症カフェ」の開催にも取り組んでいる
  • 財政状態は、総資産6,866百万円(前期末比△182百万円)、純資産2,917百万円、自己資本比率42.5%(前期末43.0%)。現金及び預金は4,997百万円。長期入居金預り金は2,211百万円
  • 通期予想(2026年5月15日公表)は修正なし。売上高3,400百万円(+12.0%)、営業利益20百万円、経常利益30百万円、純利益20百万円。第1四半期の売上高進捗は22.5%(当社試算)
  • 【要確認】予想達成には第2〜第4四半期で約163百万円の営業利益が必要となる(当社試算)が、短信には業績改善の具体的な見通しの説明がない
  • 配当予想は記載なし(前期は無配)。介護事業の単一セグメント

財政状態

総資産

6,866百万円

純資産

2,917百万円

自己資本比率

42.5%

現金及び預金

4,997百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益当期純利益
2027年3月期 通期予想(修正なし)3,400百万円(進捗22.5%)+12.0%20百万円30百万円20百万円

注目ポイント

北海道で有料老人ホームを運営する同社は、第1四半期も赤字が続いた。売上はほぼ横ばいで、売上原価が売上を上回る状態が続いている。北海道の最低賃金の大幅な引き上げや物価高に加え、北海道ボールパークFビレッジ内に開いた高齢者住宅の入居がまだ埋まりきらず、その固定費が重荷になっている。

それでも赤字幅は前年同期よりわずかに縮み、既存施設の平均入居率は約82%に上がった。新設の施設は開業から2年が経ったが、会社は満室化にはなお時間がかかるとしている。

通期では売上高12%増と小幅な黒字を見込むが、そのためには残り3四半期で1億6千万円程度の営業利益を上げる必要がある(当社試算)。入居率の改善ペースが予想達成の鍵を握る。現預金は約50億円ある。

出典:株式会社光ハイツ・ヴェラス「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」(2026年8月14日開示)

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