2026年3月期 通期 決算サマリー
サマリー
金融機関と連携して中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」を提供するココペリ(連結)の2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)は、補助金活用コンサルティングの大幅な減収で売上高が前期比12.4%減の17億58百万円となり、海外向けプラットフォームへの前倒し投資も重なって営業損失は4億9百万円(前期は1億97百万円の利益)となった。子会社ののれんの一時償却やソフトウェアの減損を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する当期純損失は4億14百万円(前期は1億25百万円の利益)と予想(70百万円の損失)を大きく下回った。2027年3月期は営業利益80百万円への黒字転換を見込む。
売上高
1,758百万円
△12.4%営業利益赤字
△409百万円
前期197百万円経常利益赤字
△202百万円
前期199百万円親会社株主に帰属する当期純利益赤字
△414百万円
前期125百万円Big Advance 会員企業数
53,895社
自己資本比率
77.6%
前期末76.6%ハイライト
- 売上高は1,758百万円(前期比△12.4%)、営業損失は409百万円(前期は197百万円の利益)。補助金収入202百万円を営業外収益に計上し、経常損失は202百万円
- 補助金活用コンサルティングは、前期にあった大規模な補助金採択報酬がなく、補助金制度の変更で採択率も下がり、売上が大きく減った。「Big Advance」の会員企業数は53,895社(2026年3月31日時点)
- 海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」は経済産業省のグローバルサウス補助金の採択を受け、補助対象期間に合わせて投資を前倒ししたため多額の初期投資が発生した
- 特別損失として、子会社ココペリ経営サポートののれんの一時償却87百万円、「ちゃんと請求書」と法人ポータルのソフトウェアの減損損失107百万円、補助金による固定資産圧縮損147百万円を計上した(特別利益に補助金収入147百万円)。親会社株主に帰属する当期純損失は414百万円
- 第3四半期時点の予想(営業損失450百万円、経常損失50百万円、純損失70百万円)に対し、営業損失は小さかったが、経常損失と純損失は大きく膨らんだ
- 財政状態は、総資産1,887百万円、純資産1,514百万円、自己資本比率77.6%。現金及び現金同等物は1,043百万円(前期末1,394百万円)
- 2027年3月期の予想は売上高2,000百万円(+13.7%)、営業利益80百万円、経常利益82百万円、純利益50百万円と黒字化をめざす。Big AdvanceへのAIエージェント機能の実装などで会員数の増加を図る。配当は無配の予想
財政状態
総資産
1,887百万円
純資産
1,514百万円
自己資本比率
77.6%
現金及び現金同等物
1,043百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想 | 2,000百万円+13.7% | 80百万円前期△409百万円 | 82百万円前期△202百万円 | 50百万円前期△414百万円 |
注目ポイント
補助金コンサルの売上急減と、海外向けプラットフォームへの前倒し投資で営業赤字に転落した。さらに、子会社ののれんの一括償却や、導入が進まなかったソフトウェアの減損を計上し、最終赤字は4億円を超えた。第3四半期時点の予想から最終損失は大きく膨らんでいる。
主力のBig Advanceの会員企業数は5万社を超える規模だが、補助金関連の売上に左右される収益構造が改めて浮き彫りになった。不採算の新サービスを整理した形でもある。
2027年3月期は黒字化を見込むが、営業利益は80百万円とわずかだ。AI機能を載せたBig Advanceで会員数と単価を伸ばし、補助金の採否に左右されにくい収益基盤をつくれるかが問われる。