2026年9月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
街コンイベント「machicon JAPAN」などを運営するリンクバル(連結)の2026年9月期第3四半期累計(2025年10月〜2026年6月)は、自社大型イベントによる新規顧客の獲得とAIソリューションの伸びで売上高が前年同期比10.4%増の7億36百万円となり、人件費や広告宣伝費を抑えて営業損失は21百万円(前年同期は94百万円の損失)に縮小した。親会社株主に帰属する四半期純損失は20百万円(前年同期は減損損失などで2億8百万円の損失)。会社は引き続き「継続企業の前提に関する重要事象等」を記載している(重要な不確実性は認められないと判断)。通期予想(営業利益2百万円の黒字)は据え置いた。
売上高
736百万円
+10.4%営業利益赤字
△21百万円
前年同期△94百万円経常利益赤字
△19百万円
前年同期△91百万円親会社株主に帰属する四半期純利益赤字
△20百万円
前年同期△208百万円AIソリューションサービス売上高
92百万円
+44.4%自己資本比率
71.3%
前期末72.3%ハイライト
- 【重要事象】会社は、2021年9月期以降、営業損失・経常損失・純損失を連続して計上しているとして「継続企業の前提に関する重要事象等」を記載している。一方、第3四半期末に909百万円の現金及び預金を保有し、翌12か月の資金繰りから当面の事業資金を十分確保しているとして、重要な不確実性は認められないと判断している
- 売上高は736百万円(前年同期比+10.4%)。売上原価と販管費の合計は758百万円(△0.5%)で、人件費は154百万円(△26.3%)、広告宣伝費は130百万円(△17.2%)。営業損失は21百万円(前年同期は94百万円の損失)、経常損失は19百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は20百万円(前年同期は減損損失120百万円などで208百万円の損失)
- マッチングサービスは売上高643百万円(+6.7%)。1,000人規模の自社大型イベントの開催数とエリアを広げて新規顧客を獲得した。リンクバルID会員数は2026年6月末で295万人を超えた。マッチングアプリ「CoupLink」はAIでなりすまし業者の排除を進めている
- AIソリューションサービス(MiDATA社が中心)は、大手企業や自治体、官公庁との連携を強め、売上高92百万円(+44.4%)。AI-OCRサービス「カタヨセ・タイムシート」のベータ版の提供を始めた
- 費用面では、市場区分の変更に伴う一時的な費用や、自社大型イベントの拡大・AIソリューションへの投資があったが、間接業務の削減や人員の適正配置で費用総額は前年並みに抑えた
- 財政状態は、総資産1,112百万円(前期末比△8百万円)、純資産793百万円、自己資本比率71.3%(前期末72.3%)、現金及び預金909百万円
- 通期予想(2025年11月7日公表)は修正なし。売上高971百万円(前期比+7.2%)、営業利益2百万円、経常利益2百万円、純利益1百万円。第3四半期までの売上高進捗は75.8%で、予想達成には第4四半期に売上高約235百万円、営業利益約23百万円が必要な計算(当社試算)。配当は無配を予想
財政状態
総資産
1,112百万円
純資産
793百万円
自己資本比率
71.3%
現金及び預金
909百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年9月期 通期予想(修正なし) | 971百万円(進捗75.8%)+7.2% | 2百万円 | 2百万円 | 1百万円 |
注目ポイント
街コンイベント「machicon JAPAN」の同社は、第3四半期までの売上高が1割増え、営業赤字は前年の4分の1以下に縮んだ。1,000人規模の大型イベントを各地に広げて新しい利用者を集め、AIを使った企業・自治体向けの事業も4割以上伸びた。人件費と広告費は大きく絞った。
2021年9月期から赤字が続いているため、会社は継続企業の前提に関する重要事象等の記載を続けている。ただ、9億円余りの現預金があり、当面の資金は十分だとしている。
通期でわずかな営業黒字を見込む予想は据え置いた。達成には7〜9月の3か月で2千万円強の営業利益が必要な計算だ(当社試算)。夏場のイベント需要を取り込み、長く続いた赤字から抜け出せるかが焦点となる。