決算ノート
6190東証創薬支援(ヒト肝細胞キメラマウス「PXBマウス」を用いた受託試験・関連製品の販売)

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

ヒトの肝細胞を持つマウス「PXBマウス」を製薬会社向けに提供するフェニックスバイオ(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、海外で大口顧客向けの出荷を予定していなかったことや一部受託試験の遅延で、売上高が前年同期比35.3%減の2億58百万円となった。営業損益は93百万円の損失(前年同期は23百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は91百万円。会社は上期を営業損失96百万円と見込んでおり、業績予想は据え置いた。海外では肝炎関連の受託試験の受注が遅れている。

売上高

258百万円

△35.3%

営業利益赤字

△93百万円

前年同期23百万円

経常利益赤字

△89百万円

前年同期20百万円

親会社株主に帰属する四半期純利益赤字

△91百万円

前年同期19百万円

売上総利益率

68.6%

前年同期77.2%(当社試算)

自己資本比率

70.1%

前期末70.2%

ハイライト

  • 売上高は258百万円(前年同期比△35.3%)、売上総利益は177百万円。販管費は270百万円(前年同期285百万円)に減ったが、営業損失は93百万円(前年同期は23百万円の利益)、経常損失は89百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は91百万円(1株当たり△22.38円)
  • 会社は、国内でヒト肝細胞「PXB-cells」の売上が伸びた一方、海外で第1四半期に大口顧客向けの出荷を予定していなかったことと一部受託試験案件の遅延で減収になったとしている。受注高は、海外で肝炎関連の受託試験の受注が遅れ前年同期を下回った
  • 会社は、製薬企業でエネルギー価格や原材料費の上昇による研究開発計画の見直しや予算縮小の動きがあり、先行きは厳しいとみている。一方、開発候補品の薬物動態や安全性の評価ツールとしてヒト肝細胞を使う製品の活用は広がっているとしている
  • 財政状態は、総資産2,068百万円(前期末比△123百万円)、純資産1,464百万円、自己資本比率70.1%。売掛金などが59百万円、現金及び預金が44百万円減った
  • 業績予想(修正なし)は、第2四半期累計が売上高671百万円(△11.2%)、営業損失96百万円、通期が売上高1,610百万円(+2.9%)、営業利益85百万円(+3.7%)、純利益76百万円(△38.6%)。第1四半期の売上高進捗は上期予想の38.5%、通期の16.0%(当社試算)
  • 配当は無配を予想

財政状態

総資産

2,068百万円

純資産

1,464百万円

自己資本比率

70.1%

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年3月期 通期予想(修正なし)1,610百万円(進捗16.0%)+2.9%85百万円+3.7%87百万円△33.5%76百万円△38.6%

注目ポイント

ヒトの肝細胞を持つマウスを製薬会社に提供する同社は、4〜6月期の売上高が3分の1以上減り、営業赤字となった。海外の大口顧客への出荷がこの期に予定されていなかったことに加え、一部の受託試験が遅れた。

もっとも、会社は上期を1億円近い営業赤字と見込んでおり、第1四半期の赤字は計画の範囲内だ。気がかりなのは受注で、海外の肝炎関連の試験の受注が遅れ、受注高は前年を下回った。

通期では営業黒字を見込む。海外の大口顧客向けの出荷と遅れている受託試験が、今後計画どおり進むかが焦点となる。

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出典:株式会社フェニックスバイオ「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年8月14日開示)

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