6229東証産業用バルブ(陸用:石油化学・電力・建築設備向け、舶用:造船・船舶排ガス用)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
産業用バルブメーカーのオーケーエム(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、造船向けや船舶排ガス用バルブが伸びた舶用市場がけん引し、売上高が前年同期比3.4%増の29億21百万円となった。一方、物価上昇による売上原価の増加と販管費の増加で、営業利益は同20.0%減の3億69百万円。為替差損の計上もあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同35.9%減の2億04百万円だった。受注高は同3.7%減の27億32百万円。通期予想は据え置いた。
売上高
2,921百万円
+3.4%営業利益
369百万円
△20.0%経常利益
344百万円
△28.1%親会社株主に帰属する四半期純利益
204百万円
△35.9%受注高
2,732百万円
△3.7%自己資本比率
82.5%
前期末81.0%ハイライト
- 売上高は2,921百万円(前年同期比+3.4%)。継続的な物価上昇などで売上原価が増え、売上総利益率は36.0%(前年同期39.2%、当社試算)に低下。販管費も682百万円(+5.4%、当社試算)に増え、営業利益は369百万円(△20.0%)。前年同期の為替差益8百万円が為替差損24百万円に転じ、経常利益は344百万円(△28.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は204百万円(△35.9%)、1株当たり46.52円
- 陸用市場は石油化学や鉄鋼・金属向けの設備投資・更新需要を捉えたが、電力・ガス向けで前期の大型案件納入の反動があり、建築設備向けも低調で、受注高1,199百万円(△3.1%)、売上高1,146百万円(△4.3%)
- 舶用市場は船舶の代替需要や物流量の増加に伴う新造船需要が続き、造船向けが堅調。環境規制の強化で需要が広がる船舶排ガス用バルブは、海外メーカーとの競争が激しいなかでも売上を伸ばした。受注高1,532百万円(△4.1%)、売上高1,775百万円(+9.0%)
- 2031年3月期に連結売上高200億円・営業利益20億円を目指す中長期ビジョン「Create200」と、第2次中期経営計画(2026年3月期〜2028年3月期)を推進している
- 財政状態は、総資産13,110百万円(前期末比△220百万円)、純資産10,816百万円、自己資本比率82.5%(前期末81.0%)。電子記録債権が432百万円減り、棚卸資産は132百万円増えた
- 通期予想(2026年5月15日公表)は修正なし。売上高11,900百万円(+7.1%)、営業利益1,060百万円(△18.2%)、経常利益1,050百万円(△18.5%)、純利益730百万円(△8.6%)。第1四半期の進捗は売上高24.5%、営業利益34.8%、経常利益32.8%、純利益27.9%(当社試算)。決算説明資料によると、会社は資材・エネルギーコストの高止まりや賃上げに伴う人件費増、新基幹システムの導入計画見直しに伴う経費を織り込み、増収減益を計画している
- 配当は年50円(期末50円)を予想(前期は年55円)。連結配当性向30%の方針に基づく
財政状態
総資産
13,110百万円
純資産
10,816百万円
自己資本比率
82.5%
現金及び預金
3,271百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 11,900百万円(進捗24.5%)+7.1% | 1,060百万円(進捗34.8%)△18.2% | 1,050百万円(進捗32.8%)△18.5% | 730百万円(進捗27.9%)△8.6% |
注目ポイント
産業用バルブを手がける同社は、造船向けが堅調な舶用市場に支えられ、売上を小幅に伸ばした。船舶の排ガス用バルブは、環境規制の強化で海外勢との競争が激しくなるなかでも販売を増やした。一方、陸用は電力・ガス向けで前期の大型案件の反動が出た。
利益面では、物価上昇による原価の増加が重く、粗利率が3ポイントほど下がって営業利益は2割減った。為替差損も響き、最終利益は3割強減っている。受注高も前年同期をやや下回った。
会社は資材価格や人件費の上昇、基幹システム関連の経費を見込み、通期も増収減益の計画を据え置いた。第1四半期の営業利益は通期予想の3分の1を超えており、計画に対しては順調な滑り出しといえる(当社試算)。