7686東証酒類販売(飲食店・家庭向けの配達「カクヤス」、店頭販売、物流)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
酒類の配達販売「カクヤス」を展開するひとまいる(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、飲食店の新規顧客の獲得が好調で売上高が前年同期比2.0%増の350億21百万円となったが、事業再編に伴う投資費用や、財務会計システムの稼働と本社ビル完工による減価償却費の増加で、営業利益は同57.0%減の2億69百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同31.7%減の2億6百万円となった。当期からセグメントを「セラー事業」と「プラットフォーム事業」に再編した。通期予想(営業利益21億円)は据え置き、営業利益の進捗は12.8%。
売上高
35,021百万円
+2.0%営業利益
269百万円
△57.0%経常利益
319百万円
△50.2%親会社株主に帰属する四半期純利益
206百万円
△31.7%売上総利益率
24.0%
前年同期24.3%(当社試算)自己資本比率
12.7%
前期末13.0%ハイライト
- 売上高は35,021百万円(前年同期比+2.0%)、売上総利益は8,408百万円。販管費が8,138百万円(前年同期7,711百万円)に増え、営業利益は269百万円(△57.0%)。違約金収入67百万円などで経常利益は319百万円(△50.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は206百万円(△31.7%)、1株当たり7.06円
- 当期から、自社商品を販売する「セラー事業」と、物流事業と下期に本格稼働予定のマーケットプレイス事業を集めた「プラットフォーム事業」の2区分にセグメントを再編した。酒類にとどまらず食材や消耗品にも取扱商品を広げ、自社の物流網を他社に開放するプラットフォームを構築するとしている
- セラー事業は、飲食店向けの新規顧客獲得が好調で売上高34,946百万円(+1.9%)となったが、専門知識を持つ人材の増員に伴う人件費や、基幹システム・自社アプリの改修費用などが増え、営業利益は429百万円(△32.8%)
- プラットフォーム事業は売上高806百万円(+27.2%)、営業損失159百万円(前年同期は10百万円の損失)。冷蔵・冷凍・常温の3温度帯に対応した倉庫の稼働による減価償却費、平和島センター増床による地代家賃、マーケットプレイスの開発コストが増えた
- 財政状態は、総資産39,188百万円(前期末比+821百万円)、純資産4,975百万円、自己資本比率12.7%(前期末13.0%)。短期借入金が1,045百万円、買掛金が714百万円増え、長期借入金は400百万円減った。配当で利益剰余金が291百万円減った
- 通期予想(2026年5月15日公表)は修正なし。売上高145,000百万円(前期比+3.7%)、営業利益2,100百万円(+6.5%)、経常利益1,950百万円(+0.3%)、純利益650百万円(△44.7%)。第1四半期の進捗は売上高24.2%、営業利益12.8%、純利益31.7%(当社試算)
- 配当は中間10円・期末10円の年20円(前期も年20円)を予想
財政状態
総資産
39,188百万円
純資産
4,975百万円
自己資本比率
12.7%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 145,000百万円(進捗24.2%)+3.7% | 2,100百万円(進捗12.8%)+6.5% | 1,950百万円(進捗16.4%)+0.3% | 650百万円(進捗31.7%)△44.7% |
注目ポイント
酒の配達「カクヤス」を展開する同社は、4〜6月期の営業利益が6割近く減った。飲食店の新規開拓で売上は伸びたが、システムや新本社ビルの減価償却費、物流事業の倉庫や家賃、ネット販売の開発費が一度にのしかかった。
同社は酒の販売会社から、食材なども扱い、自社の配送網を他社にも開放する「プラットフォーム」への転換を急いでいる。今期からは事業の区分もそれに合わせて組み替えた。物流を中心とする新事業は、まだ1億6千万円の赤字だ。
通期では営業利益の増益を見込むが、第1四半期の進捗は1割強(当社試算)。下期に本格稼働を予定するマーケットプレイスが、投資に見合う収益を生み始めるかが焦点となる。