2026年3月期 通期(IFRS) 決算サマリー
サマリー
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保を傘下に持つMS&ADインシュアランスグループホールディングス(連結)が、2026年3月期の有価証券報告書からIFRS(国際会計基準)を任意適用するのに合わせて公表したIFRSベースの決算短信。保険収益は前期比8.2%増の6兆4,360億円、保険サービス損益は5,254億円、税引前利益は同53.4%増の7,035億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同70.1%増の5,106億円となった。同社は日本基準の決算短信を2026年5月20日に公表している。今期は親会社の所有者に帰属する当期利益4,250億円(△16.8%)、年間配当170円(前期160円)を見込む。
保険収益
6,436,026百万円
+8.2%保険サービス損益
525,444百万円
前期328,415百万円税引前利益
703,521百万円
+53.4%親会社の所有者に帰属する当期利益
510,612百万円
+70.1%親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)
8.7%
前期5.3%親会社所有者帰属持分比率
21.7%
前期末20.1%ハイライト
- IFRS会計基準の任意適用に伴うIFRSベースの決算短信。保険収益は6,436,026百万円(前期比+8.2%)、保険サービス損益は525,444百万円(前期328,415百万円)。金融損益は投資損益931,931百万円、保険金融損益△670,831百万円で261,099百万円
- 税引前利益は703,521百万円(+53.4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は510,612百万円(+70.1%)、基本的1株当たり342.98円。当期包括利益は1,493,364百万円(前期は50,371百万円の損失)
- 会社別の親会社の所有者に帰属する当期利益は、三井住友海上182,900百万円(前期比+74,300百万円)、あいおいニッセイ同和損保118,900百万円(同+51,300百万円)、三井住友海上プライマリー生命127,300百万円(同+76,300百万円)。三井住友海上あいおい生命は△60,200百万円(同△82,500百万円)、三井ダイレクト損保は△2,200百万円。海外事業は234,400百万円(同+57,000百万円)
- 三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保が2027年4月1日付で合併することで最終合意し、合併契約を締結した。両社の企業保険分野での保険料調整行為や保険会社間の情報漏えいを踏まえ、再発防止とビジネスモデルの変革を進めているとしている
- 米国スペシャルティ保険のW.R.Berkleyやアセットマネジメント会社Barings LLCへの出資を行い、豪州金融グループChallengerの株式を売却した
- 財政状態は、資産合計29,592,153百万円、資本合計6,481,239百万円、親会社所有者帰属持分比率21.7%。営業CFは954,001百万円の収入、現金及び現金同等物は2,513,765百万円
- 2027年3月期の予想は親会社の所有者に帰属する当期利益425,000百万円(△16.8%)。国内の新規自然災害の発生保険金を三井住友海上830億円、あいおいニッセイ同和損保670億円と見込む
- 年間配当は160円(中間77.50円・期末82.50円、うち特別配当計35円)、前期145円。今期は170円(うち特別配当計30円)を予想
財政状態
資産合計
29,592,153百万円
資本合計
6,481,239百万円
親会社所有者帰属持分比率
21.7%
現金及び現金同等物
2,513,765百万円
次期業績予想
| 決算期 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(IFRS) | 425,000百万円△16.8% |
注目ポイント
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保を傘下に持つ同社が、国際会計基準(IFRS)ベースの決算を初めて公表した。5月に日本基準の決算を出しており、今回は有価証券報告書のIFRS移行に合わせた開示だ。
IFRSベースの最終利益は5,106億円と前期から7割増えた。損保2社がともに大きく増益となり、三井住友海上プライマリー生命と海外事業も利益を伸ばした。一方、三井住友海上あいおい生命は投資損益がマイナスとなり赤字だった。
傘下の損保2社は2027年4月に合併する。企業保険での保険料調整などの問題を受けたガバナンス強化と、合併後の新会社の収益力が、今後の焦点となる。