2026年6月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー
サマリー
居酒屋チェーンと水産流通を手がけるSANKO MARKETING FOODS(連結)の2026年6月期中間期(2025年7〜12月)は、売上高が前年同期比7.6%増の49億85百万円となったが、営業損失は3億33百万円(前年同期は3億45百万円の損失)、親会社株主に帰属する中間純損失は3億15百万円と赤字が続いた。短信には「継続企業の前提に関する重要事象等」が記載されており、前期まで8期連続(単体)の営業損失を計上している。会社は資金計画を踏まえ、継続企業の前提に関する重要な不確実性はないと判断している。通期は営業黒字(17百万円)の予想を据え置いた。
売上高
4,985百万円
+7.6%営業利益赤字
△333百万円
前年同期は345百万円の損失経常利益赤字
△307百万円
前年同期は314百万円の損失親会社株主に帰属する中間純利益赤字
△315百万円
前年同期は334百万円の損失純資産
401百万円
前期末320百万円自己資本比率
15.5%
前期末13.0%ハイライト
- 【注意】「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載がある。首都圏の大型・空中階の総合型居酒屋への需要減少や新型コロナの影響で、前事業年度まで8期連続の営業損失(連結では4期連続)を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象・状況が存在するとしている。一方、今後の資金計画を検討した結果、当面の事業継続に懸念はなく、改善策も実施しているとして、重要な不確実性は認められないと判断しており、継続企業の前提に関する注記は付いていない
- 売上高は4,985百万円(前年同期比+7.6%)、売上総利益率は35.1%(前年同期34.6%、当社試算)。販管費が2,085百万円に増え、営業損失は333百万円(前年同期は345百万円の損失)、経常損失は307百万円、親会社株主に帰属する中間純損失は315百万円(1株当たり△8.25円)
- 水産の6次産業化を成長基盤とする事業転換を進めている。豊洲市場の大卸である子会社・綜合食品は海外輸出も伸び堅調。浜松の仲卸SANKO海商はマグロ加工品の開発とEC販売を進めた。飲食では「アカマル屋」を累計19店舗に広げ、「とびっきり鮮魚」「まぐろと鮨と鮮魚」などの新業態を出店した
- 新株予約権の行使と第三者割当増資で株主資本が402百万円増え、純資産は401百万円(前期末320百万円)、自己資本比率は15.5%(前期末13.0%)。営業CFは417百万円の支出、財務CFは株式発行などで445百万円の収入。現金及び現金同等物は576百万円
- 通期予想(2025年8月14日公表)は修正なし。売上高11,160百万円(前期比+15.3%)、営業利益17百万円、経常利益30百万円、純利益10百万円。中間期の売上高進捗は44.7%(当社試算)
- 【要確認】上期の営業損失333百万円に対し、通期で営業黒字を達成するには下期に約350百万円の営業利益が必要(当社試算)。下期の改善の具体的な見通しは短信に説明がない
- 配当は無配を予想
財政状態
総資産
2,584百万円
純資産
401百万円
自己資本比率
15.5%
現金及び現金同等物
576百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月期 通期予想(修正なし) | 11,160百万円(進捗44.7%)+15.3% | 17百万円 | 30百万円 | 10百万円 |
注目ポイント
居酒屋チェーンから水産の6次産業化へと事業転換を進める同社は、上期も営業赤字から抜け出せなかった。売上は1割近く伸びたものの、赤字幅は前年同期とほぼ同じだった。
短信には「継続企業の前提に関する重要事象等」が記載されている。大型の総合居酒屋の需要減とコロナ禍で、単体では8期連続の営業赤字が続いている。会社は、当面の資金繰りに懸念はないとして重要な不確実性はないと判断しているが、上期も営業キャッシュ・フローは4億円強の支出で、新株予約権の行使や第三者割当増資で資金を補っている。
通期では小幅な営業黒字の予想を据え置いたが、達成には下期に3億5千万円程度の営業利益が必要になる(当社試算)。新業態の出店や水産加工品の販売拡大が、下期にどこまで収益を押し上げるかが焦点だ。