2026年12月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
マーケティングオートメーション(MA)ツールを提供するシャノン(連結)の2026年12月期第1四半期(2026年1〜3月)は、売上高が7億44百万円、営業利益が1億74百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が1億59百万円となった。前期に決算期を変更したため前年同期比は示されていないが、会社は四半期ベースで過去最高益と説明している。サブスクリプション売上が堅調だったうえ、採用抑制やAI活用による人件費の抑制、広告宣伝の見直し、不採算事業の整理で営業費用が大幅に減った。通期予想(売上高30億円、営業利益3億50百万円)に対し、営業利益は第1四半期で約5割を確保した(当社試算)。
売上高
744百万円
営業利益
174百万円
前年同期(2024年11月〜2025年1月)△50百万円経常利益
174百万円
親会社株主に帰属する四半期純利益
159百万円
前年同期(2024年11月〜2025年1月)△159百万円ストック型売上
515百万円
契約アカウント数
901
前期末比+57.8%ハイライト
- 売上高は744百万円、営業利益は174百万円、経常利益は174百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は159百万円(1株当たり26.95円)。前期に決算期を10月から12月に変更し、前期が14か月の変則決算となったため、短信は前年同期比を記載していない。決算説明資料では四半期ベースで過去最高益としている
- マーケティングクラウド事業は、ストック型(サブスクリプション)売上515百万円、フロー型売上120百万円で、売上高636百万円、営業利益236百万円。前期末に取得したInnovation X Solutionsの「List Finder」のアカウントが加わり、契約アカウント数は901(前期末比+57.8%)に増えた
- イベントクラウド事業は売上高108百万円、営業利益20百万円で、会社は計画どおりに進捗しているとしている
- 採用抑制とそれを補う人事異動、業務でのAI活用による採用費・人件費の抑制、広告宣伝施策の見直し、不採算事業の整理で営業費用が大幅に減った。決算説明資料によると、売上高販管費率は47.6%で、前期からのKPIだった55%以下を達成した
- 財政状態は、総資産1,876百万円(前期末1,998百万円)、純資産1,146百万円、自己資本比率60.9%(前期末49.2%)。現金及び預金は847百万円(前期末1,009百万円)
- 親会社はイノベーション(3970)で、2025年1月に株式の50%超を取得して子会社化した
- 通期予想は変更なし。売上高3,000百万円、営業利益350百万円、経常利益349百万円、純利益289百万円。第1四半期の進捗率は売上高24.8%、営業利益49.8%(当社試算)。配当は無配の予想
財政状態
総資産
1,876百万円
純資産
1,146百万円
自己資本比率
60.9%
現金及び預金
847百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年12月期 通期予想(変更なし) | 3,000百万円(進捗24.8%) | 350百万円(進捗49.8%) | 349百万円 | 289百万円 |
注目ポイント
決算期の変更で前年同期との単純比較はできないが、営業利益1億74百万円は四半期として過去最高だ。売上の伸びよりも、人件費や広告費の抑制、不採算事業の整理による費用の削減が大きく効いた。親会社イノベーションのもとで進めている経営統合の成果が表れている。
売上面では、サブスクリプションのストック型売上が全体の7割近くを占め、安定性が高まった。親会社グループから移管したList Finderのアカウントが加わり、契約数は前期末から6割近く増えた。
営業利益は第1四半期で通期予想の半分に届いており(当社試算)、予想には上振れの余地がある。一方で、費用削減による利益の積み上げには限りがある。国産MAツールで首位奪還を掲げる同社が、今後はアカウント数の拡大による増収で利益を伸ばせるかが注目点になる。