3981東証スタンダードプラットフォームセグメント(コミック配信サービス「まんが王国」など)、コンテンツセグメント(ぶんか社グループのデジタル・紙出版)
予想下方修正
2026年12月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー
サマリー
コミック配信サービス「まんが王国」を運営するビーグリー(連結)の2026年12月期中間期(2026年1〜6月)は、まんが王国のアクティブユーザー減少と出版事業のヒット不足で、売上高が前年同期比7.3%減の77億21百万円、営業利益が同10.3%減の4億48百万円となった。同日、通期予想を大幅に下方修正し、売上高を170億91百万円から152億63百万円に、営業利益を14億91百万円から7億45百万円(前期比45.5%減)に引き下げた。配当予想45円は据え置いた。
売上高
7,721百万円
△7.3%調整後EBITDA
929百万円
△5.1%営業利益
448百万円
△10.3%経常利益
420百万円
△10.0%親会社株主に帰属する中間純利益
178百万円
△13.4%自己資本比率
54.3%
前期末48.6%ハイライト
- 売上高は7,721百万円(前年同期比△7.3%)、調整後EBITDAは929百万円(△5.1%)、営業利益は448百万円(△10.3%)、親会社株主に帰属する中間純利益は178百万円(△13.4%)
- プラットフォームセグメントは、アクティブユーザーの減少で「まんが王国」の売上高が5.0%減り、セグメント売上高5,088百万円(△2.7%)。広告宣伝費を中心に営業費用を大幅に減らし、営業利益は265百万円(前年同期は50百万円の損失)
- コンテンツセグメントは、新刊ヒットの効果が限られてデジタル出版が14.2%減、紙出版が18.8%減。原稿料などの原価も上がり、セグメント売上高2,730百万円(△15.3%)、営業利益182百万円(△66.7%)。7月には海王社の作品のテレビドラマ化・アニメ化があった
- 【修正】8月14日に通期予想を修正し、売上高を17,091百万円から15,263百万円(前期比△8.7%)、調整後EBITDAを2,441百万円から1,675百万円、営業利益を1,491百万円から745百万円(△45.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益を721百万円から271百万円(△60.3%)に引き下げた。まんが王国のアクティブユーザー減少の継続と、コンテンツで1タイトル当たりの売上とヒット数が減っていることを理由に挙げた
- 財政状態は、総資産14,740百万円(前期末比△1,815百万円)、純資産8,018百万円、自己資本比率54.3%(前期末48.6%)。短期借入金500百万円、長期借入金510百万円を返済し、配当金234百万円を支払った
- 配当は期末45円(前期42円)の予想を据え置いた。決算説明資料によると、配当方針は配当性向30%以上かつDOE(連結自己資本配当率)3.0%以上で、修正後予想ベースの配当性向は92.7%
- 修正後の通期予想に対する中間期の進捗率は、売上高50.6%、営業利益60.1%(当社試算)
財政状態
総資産
14,740百万円
純資産
8,018百万円
自己資本比率
54.3%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 調整後EBITDA | 営業利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年12月期 通期予想(8月14日下方修正) | 15,263百万円(従来17,091百万円)△8.7% | 1,675百万円(従来2,441百万円)△28.6% | 745百万円(従来1,491百万円)△45.5% | 271百万円(従来721百万円)△60.3% |
注目ポイント
中間期の減益幅は1割にとどまったが、会社は通期の営業利益予想を半分に引き下げた。まんが王国のユーザー離れが止まらず、出版事業ではヒット作が減り1作品当たりの売上も落ちている。期初に見込んでいた増益シナリオは崩れた形だ。
配信事業は広告費を大きく削って黒字を確保しているが、これは売上を伸ばすための投資を抑えた結果でもある。ユーザー数が減り続ける中で費用削減を続ければ、将来の売上の基盤がさらに細るおそれがある。
一方で、配当は45円を据え置き、修正後の予想に対する配当性向は9割を超える。電子コミック市場の成長が鈍る中、まんが王国のユーザー数を下げ止まらせる手立てと、ドラマ化・アニメ化した作品を収益に結びつけられるかが焦点になる。