2026年6月期 通期 決算サマリー
サマリー
車載カメラ向け画像認識ソフトを手がけるフィーチャ(非連結)の2026年6月期(2025年7月〜2026年6月)は、ライセンス収入が前期比68.6%増と伸び、売上高は同9.3%増の5億43百万円と過去最高を更新した。営業利益は41百万円(前期は11百万円の損失)と黒字に転換し、当初予想の17百万円を大きく上回った。2027年6月期は受託開発収入の回復で売上高6億20百万円(+14.0%)を見込む一方、ボリュームディスカウントの適用でライセンス収入は35.2%減る見通しだ。
売上高
543百万円
+9.3%営業利益
41百万円
前期△11百万円経常利益
44百万円
前期△3百万円当期純利益
42百万円
前期△31百万円ライセンス収入
265百万円
+68.6%受託開発収入
277百万円
△18.2%ハイライト
- 売上高は543百万円(前期比+9.3%)で過去最高。大手自動車メーカーとの共同開発案件の中断で受託開発収入は277百万円(△18.2%)に減ったが、当社ライセンス製品を搭載した車両の量産が好調で、ライセンス収入は265百万円(+68.6%)に増えた
- 営業利益は41百万円(前期は11百万円の損失)、経常利益44百万円、当期純利益42百万円(前期は31百万円の損失)と黒字転換。決算説明資料によると、当初予想(売上高540百万円、営業利益17百万円)に対し売上高は+0.6%、営業利益は+136.0%上回った
- 第4四半期(4〜6月)単独では売上高177百万円、営業利益37百万円となった計算(当社試算)
- 中国の北京子会社(北京飛澈科技有限公司)の清算が2026年6月5日に結了し、当期から非連結決算に移行した。このため前期との比較は、前期の数値を単体ベースで示したもの
- 当社ライセンス製品の累計量産台数は390万台を突破。大手自動車部品メーカー(Tier1)から追加受注を得ており、会社は受注案件が複数年継続する見通しとしている。DX-AI Solutionsでは図面解析AI「Drawing-AI」やAI-OCRを製造業・住宅関連・教育関連などに提供した
- 財政状態は、総資産786百万円(前期末比+59百万円)、純資産727百万円、自己資本比率92.5%。売掛金が180百万円(前期末79百万円)に増え、営業CFは77百万円の支出。現金及び現金同等物は528百万円
- 2027年6月期の予想は売上高620百万円(+14.0%)、営業利益50百万円、経常利益50百万円、当期純利益44百万円。受託開発収入は大手自動車メーカー・Tier1との共同開発やDX-AI需要で447百万円(+61.1%)を見込む一方、ライセンス収入は一部取引先でボリュームディスカウントが適用される契約台数に達する見込みで172百万円(△35.2%)に減る見通し。配当は無配を継続
財政状態
総資産
786百万円
純資産
727百万円
自己資本比率
92.5%
現金及び現金同等物
528百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年6月期 通期予想 | 620百万円+14.0% | 50百万円+22.4% | 50百万円+13.2% | 44百万円+3.8% |
注目ポイント
大型の共同開発案件が中断するという逆風の中でも、売上高は過去最高を更新し、営業黒字に転じた。これまで受託開発で手がけたソフトが量産車に搭載され、台数に応じたライセンス収入が7割近く伸びたことが支えになった。受託開発で開発した技術を量産時のライセンス収入につなげる事業モデルが数字に表れた1年だった。
2027年6月期は構図が逆転する。受託開発収入は6割増を見込む一方、一部取引先でボリュームディスカウントが適用される台数に達するため、ライセンス収入は3割以上減る見通しだ。増収増益の計画ではあるが、利益率の高いライセンス収入の減少を、受託開発の拡大で補えるかが問われる。
会社は中長期的に、車載向けのMobility Solutionsと図面解析などのDX-AI Solutionsの売上構成を5対5にする目標を掲げる。Drawing-AIなどがPoC(概念実証)から本格導入に移り、2本目の柱に育つかが注目点になる。