543A東証プライム商用車(トラック・バス)の製造・販売、補給部品&サービス(日野自動車・三菱ふそうの持株会社)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが2026年4月に経営統合して発足したARCHION(IFRS)の初めての四半期決算となる2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、売上収益が5,979億円となった。統合前の2社を合算した前年同期と比べると14%の増収で、国内の供給改善やインドネシアの政府受注で販売台数が14%増えた。負ののれん発生益2,332億円を計上し、営業利益は2,623億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は2,515億円。これを除いた営業利益は290億円(同+32%)。
売上収益
597,869百万円
結合前年同期比+14%負ののれん発生益計上前営業利益
29,013百万円
結合前年同期比+32%営業利益
262,260百万円
親会社の所有者に帰属する四半期利益
251,455百万円
トラック・バス販売台数
60千台
+14%ハイライト
- 2026年4月1日に日野自動車と三菱ふそうを完全子会社とする経営統合を行い、今期から連結決算を作成した。会計上は三菱ふそうが取得企業となる「逆取得」のため、IFRS上の前期比較情報とは連続性がなく、前年同期比は開示されていない
- 売上収益は597,869百万円。会社が参考として示した2社合算の前年同期(523,083百万円)と比べ+14%
- 負ののれん発生益計上前営業利益は29,013百万円(結合前年同期比+32%)。原材料価格の高騰や製造コスト・物流費の増加を増収でこなした
- 経営統合に伴い負ののれん発生益2,332億円を計上し、営業利益は262,260百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は251,455百万円となった
- トラック・バスの販売台数は60千台(+14%)。国内は製品供給能力の改善で20千台(+29%)、海外は中東で減ったものの、インドネシアの政府受注で東南アジアが大きく伸び40千台(+8%)
- 新車販売の収益は3,617億円(+18%)、補給部品&サービスは1,286億円(+6%)、その他事業は1,075億円(+14%)
- 通期予想を修正し、売上収益2,425,000百万円、負ののれん発生益計上前営業利益110,000百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益303,246百万円とした。配当は年8円(中間4円・期末4円)の予想
- 総資産は2兆2,814億円(日野自動車の販売子会社の売却で1,098億円減少)、資本は1兆279億円
財政状態
総資産
2兆2,814億円
負債
1兆2,535億円
資本
1兆279億円
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | 負ののれん発生益計上前営業利益 | 営業利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(修正後) | 2,425,000百万円 | 110,000百万円 | 343,246百万円 | 303,246百万円 |
注目ポイント
日野自動車と三菱ふそうの統合会社として初めての決算だ。営業利益や最終利益の数字は大きいが、そのほとんどは統合に伴う負ののれん発生益という会計上の一時的な利益で、本業の実力を表すものではない。
本業の利益を示す負ののれん発生益計上前の営業利益は290億円で、2社の合算ベースで前年同期より3割増えた。国内での生産・供給体制の改善や、インドネシアの大型受注で販売台数が伸びた。
通期予想でも本業の営業利益は1,100億円と、第1四半期の実績から大きく積み上げる計画になっている。統合による効率化の効果をどこまで出せるかが、今後の評価の鍵になる。