決算ノート
5932東証プライムアルミ建材(サッシ)、アルミ形材(マテリアル)、商業施設向け什器、海外アルミ押出事業

2027年5月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

アルミ建材大手の三協立山の2027年5月期第1四半期(6〜8月)は、売上高が前年同期比13.3%増の972億68百万円、営業損益が26億41百万円の黒字(前年同期は11億64百万円の赤字)に転換した。アルミ地金市況に連動した販売価格の上昇、価格改定、自動車分野を中心とした物量の増加で増収となり、価格改定や粗利改善、コスト削減で利益が改善した。親会社株主に帰属する四半期純損益は15億71百万円の黒字(前年同期は6億87百万円の赤字)。通期予想(営業利益40億円)は据え置いた。

売上高

97,268百万円

+13.3%

営業利益

2,641百万円

前年同期△1,164百万円

経常利益

2,428百万円

前年同期△1,207百万円

親会社株主に帰属する四半期純利益

1,571百万円

前年同期△687百万円

マテリアル事業のセグメント利益

2,421百万円

前年同期167百万円

自己資本比率

29.9%

前期末29.6%

ハイライト

  • 売上高は97,268百万円(前年同期比+13.3%)、営業利益は2,641百万円(前年同期は1,164百万円の損失)、経常利益は2,428百万円(同1,207百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,571百万円(同687百万円の損失)
  • 増収の要因は、アルミ地金市況に連動した売上の増加、価格改定、国際事業の為替影響、自動車分野を中心とした物量の増加。増益の要因は、価格改定や粗利改善、国内外のコスト削減で、資材・電力・燃料価格の上昇を吸収した
  • マテリアル事業は外部売上高22,043百万円(前年同期15,178百万円)、セグメント利益2,421百万円(同167百万円)。自動車を含む輸送分野の販売量増加に加え、アルミ地金の在庫評価影響も利益を押し上げた
  • 建材事業は外部売上高40,562百万円(同41,431百万円)、セグメント損失432百万円(同1,366百万円の損失)。新築・リフォームともに販売は低調で減収だったが、価格改定や粗利改善で赤字が縮小した
  • 国際事業は外部売上高24,171百万円(同19,189百万円)、セグメント利益532百万円(同99百万円)。欧州子会社でEV向けなどの需要を取り込み、固定費も削減した。タイ子会社は自動車分野の物量が増えた
  • 商業施設事業は外部売上高10,435百万円(同9,955百万円)、セグメント利益162百万円(同31百万円の損失)
  • 総資産は308,398百万円、自己資本比率は29.9%。棚卸資産が61億58百万円増え、短期借入金が80億62百万円増えた
  • 通期予想は7月9日の公表値から変更なし。売上高390,000百万円(前期比+9.1%)、営業利益4,000百万円(+158.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,000百万円。配当予想は年25円(前期と同額)

財政状態

総資産

308,398百万円

純資産

95,787百万円

自己資本比率

29.9%

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年5月期 通期予想(据え置き)390,000百万円+9.1%4,000百万円+158.7%1,500百万円+70.0%1,000百万円

注目ポイント

前年同期は11億円の営業赤字だったが、今期は26億円の黒字になった。営業利益の改善幅は約38億円で、会社は価格改定と粗利の改善がそれぞれ13億円ずつ寄与したと説明している。

利益の大半はマテリアル事業が稼いだ。自動車など輸送分野の販売量が増えたうえ、アルミ地金価格の上昇に伴う在庫評価の影響も加わった。在庫評価の影響は地金価格の動きで変わる項目だ。主力の建材事業は販売が低調で減収が続いており、赤字は縮小したものの黒字には届いていない。

通期予想は据え置かれた。第1四半期の営業利益(26億41百万円)は通期予想(40億円)の66%(当社試算)、純利益(15億71百万円)は通期予想(10億円)をすでに上回っている。

出典:三協立山株式会社「2027年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)、決算説明資料(2026年10月7日)」(2026年10月7日開示)

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