決算ノート
6501東証プライムデジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズ

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

日立製作所(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、送電機器などのエナジーを中心に4セクターすべてが増収増益となり、売上収益が前年同期比20.0%増の2兆7,095億円、調整後営業利益が39.5%増の2,942億円となった。売上収益とAdjusted EBITAは第1四半期として過去最高。一方、親会社株主に帰属する四半期利益は、前期の特別配当の反動で1.4%減の1,894億円だった。4セクターすべてを上方修正し、通期の売上収益を6,000億円引き上げて11兆7,000億円とした。

売上収益

2,709,586百万円

+20.0%

調整後営業利益

294,287百万円

+39.5%

Adjusted EBITA

323,529百万円

+36.2%

税引前四半期利益

295,109百万円

+8.5%

親会社株主に帰属する四半期利益

189,450百万円

△1.4%

親会社株主持分比率

43.7%

前期末43.7%

ハイライト

  • 売上収益は2,709,586百万円(前年同期比+20.0%)、調整後営業利益は294,287百万円(+39.5%)、Adjusted EBITAは323,529百万円(+36.2%)で、売上収益とAdjusted EBITAは第1四半期として過去最高。Adjusted EBITA率は11.9%(+1.4pt)
  • 親会社株主に帰属する四半期利益は189,450百万円(△1.4%)。前期の事業再編に伴う特別配当の反動(約△500億円)が響いた
  • エナジーは受注が+87%、売上収益が+37%と大きく伸びた。欧州の大型HVDC(高圧直流送電)案件が受注をけん引した
  • デジタルシステム&サービス(DSS)は売上収益7,190億円(+11%)、モビリティは3,444億円(+21%)、コネクティブインダストリーズ(CI)は7,610億円(+13%)。CIは半導体製造・計測・検査装置の販売が伸びた
  • 中東情勢の影響は売上収益△160億円、Adjusted EBITA△70億円で、当初の想定を下回った
  • 通期予想を上方修正し、売上収益は11兆7,000億円(前期比+10.5%、前回比+6,000億円)、Adjusted EBITAは1兆5,200億円(+15.9%、前回比+1,000億円)、親会社株主に帰属する当期利益は9,000億円(+12.2%、前回比+500億円)とした
  • 配当は中間28円を予定し(前期中間23円)、期末は未定。自己株式は期末に64,552,492株(前期末35,798,823株)に増えた
  • 7月30日、決算説明会資料10ページのグラフの項目名を訂正した。決算短信と補足資料に訂正はない

財政状態

資産合計

15,041,410百万円

資本合計

6,762,859百万円

親会社株主持分比率

43.7%

次期業績予想

決算期売上収益調整後営業利益Adjusted EBITA親会社株主に帰属する当期利益
2027年3月期 通期予想(修正後)11,700,000百万円+10.5%1,408,000百万円+17.4%1,520,000百万円+15.9%900,000百万円+12.2%

注目ポイント

送電網への投資が世界で続き、エナジー部門の受注と売上が大きく伸びた。円安の追い風もあり、売上収益は2割増え、4つのセクターすべてが増収増益となった。利益率も1.4ポイント上がっている。

最終利益がわずかに減ったのは、前期に計上した特別配当の反動によるもので、本業の勢いは調整後営業利益の約4割増に表れている。会社は全セクターを上方修正し、通期の売上収益を6,000億円引き上げた。

AI活用に向けた戦略投資も増やす方針で、中東情勢の影響は想定より小さかったものの、引き続き注視するとしている。受注残を着実に売上に変えていけるかが焦点になる。

出典:株式会社日立製作所「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)/2027年3月期 第1四半期連結決算の概要(2026年7月29日)、(訂正)第1四半期連結決算の概要(7月30日)」(2026年7月29日開示)

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