決算ノート
6728東証プライム真空機器事業(半導体・電子部品製造装置、FPD製造装置、コンポーネント等)、真空応用事業(材料等)

2026年6月期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

真空装置大手のアルバックの2026年6月期は、有機ELパネルや一般産業用装置の伸びで売上高が前期比7.1%増の2,691億円となったが、日本と中国のパワーデバイス投資の反動減などで営業利益は26.1%減の195億円となった。関係会社出資金の売却益を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は2.4%増の170億円。受注高は生成AI向けの半導体投資で43.7%増の3,242億円と大きく伸びた。2027年6月期は売上高5.3%減の2,550億円、営業利益42.9%増の280億円を見込む。配当は年152円(前期164円)。

売上高

269,130百万円

+7.1%

営業利益

19,598百万円

△26.1%

経常利益

19,908百万円

△30.4%

親会社株主に帰属する当期純利益

17,092百万円

+2.4%

受注高

324,228百万円

+43.7%

自己資本比率

58.2%

前期末59.6%

ハイライト

  • 売上高は269,130百万円(前期比+7.1%)、営業利益は19,598百万円(△26.1%)、経常利益は19,908百万円(△30.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は17,092百万円(+2.4%)
  • 受注高は324,228百万円(+43.7%)。生成AI向けの先端ロジックやHBM、先端パッケージング向けの投資が市場をけん引した
  • 真空機器事業は受注高262,644百万円(+51.4%)、売上高210,759百万円(+5.9%)、営業利益15,197百万円(△30.5%)。半導体・電子部品製造装置は受注が増えた一方、パワーデバイス投資の反動減で売上が減った。有機EL向けやレアアース磁石製造装置は好調
  • 真空応用事業は売上高58,370百万円(+12.0%)、営業利益4,283百万円(△5.5%)
  • 特別利益として関係会社出資金売却益7,793百万円を計上し、特別損失として特別退職金1,067百万円などを計上した。愛発科電子材料(蘇州)を連結から外した
  • 営業キャッシュ・フローは30,732百万円の収入。現金及び現金同等物は106,527百万円(前期末比+13,918百万円)。契約負債は16,964百万円増えた
  • 配当は年152円(前期164円)で、2027年6月期も152円を予定する(予想配当性向39.4%)。連結配当性向35%以上を目安とする
  • 2027年6月期は売上高255,000百万円(△5.3%)、営業利益28,000百万円(+42.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益19,000百万円(+11.2%)の予想。半導体・電子部品製造装置は+21.1%を見込む一方、材料は△48.0%、ディスプレイ関連は△23.9%を見込む

財政状態

総資産

414,042百万円

純資産

249,216百万円

自己資本比率

58.2%

現金及び現金同等物

106,527百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年6月期 通期予想255,000百万円△5.3%28,000百万円+42.9%28,000百万円+40.6%19,000百万円+11.2%

注目ポイント

売上は増えたものの、利益率の高い半導体向け装置のうち、パワーデバイス向けの売上が日本と中国で落ち込み、営業利益は4分の1ほど減った。一方で受注は4割以上増えており、生成AI向けの先端半導体の投資が次の売上の源になりつつある。

最終利益が増益を保ったのは、関係会社の出資持分の売却益という一時的な利益によるところが大きい。配当は前期から12円減らした。

2027年6月期は売上が減る一方で、営業利益は4割増を見込む。材料やディスプレイ向けが減るなかで、利益率の高い半導体向け装置の比率を高める計画で、受注を着実に売上へ変えられるかが焦点になる。

出典:株式会社アルバック「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月14日)」(2026年8月14日開示)

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