決算ノート
6753東証プライムブランド事業(スマートライフ、スマートワークプレイス)、ディスプレイデバイス

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

シャープの2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、ブランド事業の2セグメントがともに増収となったものの、部材価格の上昇と円安が重荷となり、売上高が前年同期比7.9%減の4,352億円、営業利益が46.3%減の82億円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は88.6%減の31億円で黒字は確保した。樹脂・燃料価格の上昇と為替の前提を見直し、通期の営業利益予想を490億円から300億円に下方修正した。自己資本比率は20.2%と約3年半ぶりに20%台に戻った。

売上高

435,204百万円

△7.9%

営業利益

8,210百万円

△46.3%

経常利益

6,598百万円

△64.5%

親会社株主に帰属する四半期純利益

3,115百万円

△88.6%

自己資本比率

20.2%

前期末19.6%

ハイライト

  • 売上高は435,204百万円(前年同期比△7.9%)、営業利益は8,210百万円(△46.3%)、経常利益は6,598百万円(△64.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,115百万円(△88.6%)。営業利益は前四半期(1〜3月、75億円)は上回った
  • ブランド事業は売上高3,449億円(+4.6%)、営業利益144億円(△31.5%)。スマートライフは営業利益37億円(△45.6%)、スマートワークプレイスは107億円(△24.6%)と、部材高と円安で減益
  • ディスプレイデバイスは売上高913億円(△16.4%)、営業損失21億円(前年同期は25億円の損失)で赤字が縮小した
  • 営業利益の前年同期比の増減要因(管理会計)は、売価が+143億円の一方、為替が△87億円、コスト・モデルミックスが△79億円、販売影響が△72億円
  • 通期予想を下方修正した。営業利益は49,000百万円から30,000百万円(△38.8%)、経常利益は39,000百万円から22,000百万円(△43.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は42,000百万円から25,000百万円(△40.5%)に。売上高1,770,000百万円は据え置いた
  • 修正の理由は、前回予想時には想定が難しかった樹脂・燃料価格の上昇と、想定為替レートの見直し
  • 自己資本比率は20.2%(前期末19.6%)で、2022年度第3四半期以来の20%台。シャープセンシングテクノロジーとシャープディスプレイソリューションズを連結から外した
  • 配当は無配(前期)で、今期の配当予想は未定

財政状態

総資産

1,451,748百万円

純資産

308,241百万円

自己資本比率

20.2%

現金及び預金

250,348百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年3月期 通期予想(修正後)1,770,000百万円△6.5%30,000百万円△38.2%22,000百万円△62.0%25,000百万円△47.3%

注目ポイント

家電や複合機などのブランド事業は売上を伸ばしたが、部材価格の上昇と円安による調達コストの増加が利益を削った。値上げの効果は出ているものの、コスト増を補いきれていない。

会社は樹脂や燃料の値上がりを織り込み、通期の営業利益予想を約4割引き下げた。売上高の予想は変えておらず、利益率の見通しが悪化した形だ。

一方で、ディスプレイ事業の赤字は縮小し、自己資本比率も20%台に戻るなど、再建は少しずつ進んでいる。コスト高を価格転嫁でどこまで吸収できるかが焦点になる。

出典:シャープ株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)/2027年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ/2026年度第1四半期決算(2026年8月7日)」(2026年8月7日開示)

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