決算ノート
6820東証無線通信機器の開発・製造・販売(陸上業務用、アマチュア用、海上用、航空用、IP無線機など)
増収増益

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー

サマリー

無線通信機器メーカーのアイコム(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、欧州とアジアでの入札案件の獲得やアマチュア用新製品の効果、国内の業務用無線機の伸びで、売上高が前年同期比18.7%増の96億38百万円となった。営業利益は同182.3%増の6億87百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同166.2%増の6億96百万円と大幅な増益。通期予想は据え置いた。

売上高

9,638百万円

+18.7%

営業利益

687百万円

+182.3%

経常利益

967百万円

+182.0%

親会社株主に帰属する四半期純利益

696百万円

+166.2%

海外売上高

6,180百万円

+16.1%

自己資本比率

88.4%

前期末89.2%

ハイライト

  • 売上高は9,638百万円(前年同期比+18.7%)、営業利益は687百万円(+182.3%)、経常利益は967百万円(+182.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は696百万円(+166.2%)
  • 欧州はIP無線機の伸長と入札案件の獲得、アマチュア用の新製品効果で1,743百万円(+29.7%)。アジア・オセアニアはインドネシアでの海上用の買い替え需要や台湾向け陸上業務用の入札案件で1,638百万円(+68.5%)。米州はインフレ圧力で民間需要が弱く2,798百万円(△6.9%)
  • 国内は陸上業務用無線機が底堅い需要で伸び、アマチュア用も新製品効果で堅調に推移し、3,458百万円(+23.5%)
  • 新たに「中期経営計画2030」を策定し、2027年3月期からの4年間を「新しい転換期」と位置づけている
  • 通期予想は変更なし。売上高37,500百万円(+1.5%)、営業利益3,800百万円(+30.4%)、純利益3,100百万円(+16.3%)。第1四半期の進捗率は売上高25.7%、営業利益18.1%(当社試算)。配当は年87円の予想

財政状態

総資産

83,425百万円

純資産

73,787百万円

自己資本比率

88.4%

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年3月期 通期予想(変更なし)37,500百万円(進捗25.7%)+1.5%3,800百万円(進捗18.1%)+30.4%4,290百万円+12.5%3,100百万円+16.3%

注目ポイント

欧州とアジアでの入札案件の獲得や新製品の効果が重なり、売上は2割近く伸び、営業利益は前年同期の3倍近くになった。前年同期は米州の在庫調整などで利益水準が低かったため、その反動も大きい。

地域別では、米州がインフレの影響で減収となった一方、欧州・アジア・国内がそろって伸びた。最大市場の米州に頼らない形で成長できた点は前向きに評価できる。

通期で営業利益3割増という計画に対する進捗は2割に満たないが(当社試算)、例年利益は下期に偏る。米州の需要回復と、中期経営計画で掲げる公共インフラ・防衛向け通信の受注がどこまで進むかが注目点になる。

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出典:アイコム株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年8月14日開示)

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