7731東証プライム映像、精機(露光装置)、ヘルスケア、インダストリー、デジタルマニュファクチャリング
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
ニコン(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、売上収益が前年同期比3.8%増の1,641億円、営業損益は9億円の損失(前年同期は11億円の損失)だった。インダストリーやヘルスケアが増益となった一方、主力の映像事業はカメラ販売が減って減収減益、精機事業も赤字となった。通期予想は映像事業を引き下げる一方で他事業を引き上げ、売上収益を7,320億円、営業利益を100億円から110億円に修正した。前期の大幅赤字からの黒字転換を見込む。
売上収益
164,182百万円
+3.8%営業利益赤字
△997百万円
前年同期△1,191百万円税引前利益
1,502百万円
+88.8%親会社の所有者に帰属する四半期利益
1,289百万円
△86.4%親会社所有者帰属持分比率
54.1%
前期末54.6%ハイライト
- 売上収益は164,182百万円(前年同期比+3.8%)、営業損益は997百万円の損失(前年同期は1,191百万円の損失)、税引前利益は1,502百万円(+88.8%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,289百万円(△86.4%)
- 映像事業は売上収益729億円(前年同期800億円)、営業利益81億円(同111億円)。レンズ交換式デジタルカメラの販売台数は21万台(同27万台)に減った
- 精機事業は売上収益382億円(同338億円)、営業損益26億円の損失(同18億円の利益)。半導体露光装置の販売は5台(同2台)
- インダストリー事業は営業利益30億円(同16億円)、ヘルスケア事業は10億円(同18億円の損失)と改善。デジタルマニュファクチャリング事業は21億円の損失(同41億円の損失)
- 通期予想を修正した。売上収益は7,400億円から7,320億円、営業利益は100億円から110億円(前期は1,124億円の損失)、税引前利益は140億円から145億円に。当期利益100億円は据え置き。映像事業の売上収益予想は3,030億円から2,900億円に引き下げた
- 中間期の営業損益予想は70億円の損失から55億円の損失に修正した
- 営業キャッシュ・フローは20,526百万円の収入(前年同期は4,401百万円)。前受金が10,244百万円増えた
- 配当は年20円(中間10円・期末10円)の予想を据え置いた。前期は年40円
財政状態
資産合計
1,097,132百万円
資本合計
594,760百万円
親会社所有者帰属持分比率
54.1%
現金及び現金同等物
157,060百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(修正後) | 732,000百万円+8.1% | 11,000百万円前期△1,124億円 | 14,500百万円前期△1,065億円 | 10,000百万円前期△860億円 |
注目ポイント
第1四半期は増収ながら営業損益は小幅な赤字が続いた。インダストリーやヘルスケアが利益を伸ばした一方、稼ぎ頭の映像事業はカメラの販売台数が減り、精機事業も赤字に転じた。
会社は映像事業の売上予想を約130億円引き下げたが、インダストリーやヘルスケアの見通しを引き上げ、全社の営業利益予想はわずかに上げた。前期は約1,100億円の営業赤字で、今期は黒字化を目指す。
中間期はなお営業赤字を見込んでおり、黒字化は下期頼みの計画だ。露光装置の出荷が下期に集中する見通しで、計画どおりに進むかが焦点になる。